HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

北京香港ジョッキークラブ会所

2024-03-22 | たべる
北京の金宝路に香港ジョッキークラブ会所とよばれる会員制のクラブハウスがあります。

この前を通るたびに、競馬ファンとしてはいつか一度入ってみたいものだと思っていたところ、幸運にもメンバーだった知人が招いてくれました。

香港競馬の主催機関である香港ジョッキークラブが運営する施設ですが、馬券を発売しているわけではなく、競馬を啓蒙している様子もなく、きわめて競馬色は薄い、セレブ向けのラグジュアリーな空間でした。









香港ジョッキークラブはなぜ馬券を発売していないメインランドにこんな施設を作ったのでしょうか。あれこれと考えを巡らせてみると、この国ならではのいろいろな事情があるのだろうな、と思わせます。

施設内には3つのレストランがありました。このほか、ボールルームや会議場、宿泊施設もあるようでした。

広東料理のコースです。とても上品な味わいです。









中庭では夏場になるとBBQも楽しむことができるのだとか。



図らずも、しばしの時間、セレブ気分を味わうことができました。





香港競馬の展示エリアです。



2020年12月の香港カップを勝った日本馬のノームコア(萩原厩舎)が紹介されていました。

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浩海火焼雲傣家菜 - 話題の行列店で名物の中華シチューを味わう

2024-01-30 | たべる
近所のモールに、いつも店の前で行列しているレストランがあります。春夏秋冬、いつ通りかかっても店の前には人だかりができています。

ここは20店ほどのレストランが集まる一角です。
周囲の店はがらんとしていても、この店だけは賑わっています。1時間、2時間待ちは当たり前のようです。並んでいるのは若者ばかりです。

提供しているのは創作雲南料理のようです。

外観上はごく普通のレストランですから、相当に客を惹き付ける看板メニューがあるに違いありません。
とはいえ、この行列に並んでまで試してみる気にはなれず、いつも横目で眺めていました。

仕事が休みになったある平日の午後4時ごろ、たまたま店の前を通りかかったら空席がありました。
これはチャンスかもしれません。

入店してみました。



スマホでこの店の人気メニューを検索して、支持1位と2位のメニューを注文してみました。

人気1位は油燜鶏という鍋料理のようです。

辛さが5段階で選べるというので、真ん中の3にします。
ちなみに「燜」という漢字は鍋にふたをしてとろ火で煮るという意味を指します。

ややスパイシーな香りとともに、中央に穴の開いた鍋が運ばれてきました。



この穴あき鍋は刷羊肉(北京火鍋)で使うやつです。



見たところ、じゃがいもを溶かしたとろみのあるスープに鶏肉がぎっしりと入っています。
いや、これはもはやスープではありません。シチューみたいなものです。

さっそく食べてみます。



熱々のシチューをはふはふ、ふうふうと口に含むと、なんとも旨味にあふれた味わい深いが広がります。

これは美味しいです。初めて食べる味です。

どんな味付けをしているのかわかりませんが、たくさんの香草や調味料が入っているのか、複雑な味です。しかし刺激は少なく、どちらかといえばマイルドです。じゃがいもがその働きをしれいるのかもしれません。
これは人気になるのも頷けるというものです。

人気2位の黒三剁はどうでしょうか。

豚肉や赤トウガラシ、青トウガラシ、カラシナなどを細かく刻んで炒めた料理のようです。



これまた美味しいです。

1位も2位も、味付けが濃い目でいかにもごはんに合いそうなメニューです。
現に周囲のテーブルを見回すと、大盛のごはんを左手に持ってかき込んでいる客の姿が目立ちしました。

おそらく、両方とも伝統的な雲南料理ではないと思います。
中華料理の業界も顧客獲得のために工夫し、日々進化していることを実感しました。

よい店を見つけました。
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日清カップヌードル日本風味を食べる

2024-01-21 | たべる
中国でも日清カップヌードルは広く浸透していて、合味道というブランド名でほとんどのコンビニやスーパーで見かけます。

ラインナップもたくさんあります。
しょう油味やシーフード、カレーといった定番商品のほかに中国ならではのオリジナル商品もあります。

忙しいときや時間がないときには重宝します。しかし、味は日本製のそれとは少し違います。
国も材料も違うのですからカスタマイズするのは当然です。

最近、このラインナップに日本とまったく同じ味の商品3類(しょう油、シーフード、カレー)が加わったということで話題になっているので、試してみました。

しょう油味です。



値段は中国仕様より少し高めです。1つ10元弱ですから、日本で買うのと同じぐらいでしょうか。

パッケージも日本のそれと同じです。一見輸入品かと見紛うようです。



合味道とは書かれていません。

熱湯を投入して3分待ちます。味はどうでしょうか。



驚きました。

これは完全に日本のカップヌードルと同じ味です。スープのだしが効いていて、とても深い味わいです。
完コピです。

数年ぶりに食べる味です。



日清さん、やりますね。これはありがたいです。

外国でも日本とまったく同じ味を再現することができるのですね。ちょっと本気出してみた、というところでしょうか。

この国にこういう商品に対する市場があるのでしょうか。実験的な商品だと思いますが、外国においてこういうチャレンジは興味深いものです。

今後中国で消費者がこの商品に対してどういう反応をするのか、注目してみようと思います。
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前田珈琲 - 北京で京都コーヒーの香りを楽しむ

2023-07-14 | たべる
北京市内に前田珈琲と名乗るカフェがいくつかあります。

今や中国は一大コーヒーブームと呼んでもいいぐらい、コーヒー文化が急速に浸透しています。
街中のいたるところにスターバックスやラッキンコーヒーなどのコーヒーショップを見かけます。

かつて中国でコーヒーといえば、甘い砂糖ミルク入りのスティックタイプかフリーズドライのインスタントぐらいしかなかったので、隔世の感があります。

前田珈琲は日本人が経営しているのでしょうか?

訪問してみました。金宝匯購物中心の1階にある店舗です。



店の人に聞いてみると、前田珈琲とは京都で多くの店舗を展開する名の通ったカフェなのだとか。知りませんでした。

この店は前田珈琲の海外店舗のひとつで、コーヒー豆や食器類も日本から取り寄せているのだとか。

香りが高くてとても美味しいです。



手作りという手の込んだケーキも甘さ控えめ、しっとりしていて上品な味わいでした。

周りのお客さんはスマホでパチリと収めているようです。

経営者は中国人のようですが、前田珈琲を気に入って当地で店舗経営をしているようです。
ためしに前田珈琲の公式ウェブサイトを閲覧したところ、この店も紹介されていました。

例によってパクリっぽいやつかな、と思った自分をちょっと恥じ入りました。
夜は日本酒を飲ませてくれるバーとして経営しているようです。

日本酒は常時60種類ほどあるのだとか。なかなかのラインナップです。
こういうお店にはぜひがんばってほしいものです。応援しています。
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晏徽宴 - 八大菜系のひとつ、安徽料理を味わう

2023-04-07 | たべる
安徽省出身の友人の誘いで、三元橋の晏徽宴という安徽料理の店に行きました。



安徽料理は中国八大菜系のひとつに数えられる料理で、川魚や山菜類、キノコやタケノコ、発酵させた食材をよく使うのが特徴です。辛さ控えめの優しい味で、好きな料理です。

こういう全国の地方料理が食べられるのは北京ならではです。安徽料理の店は比較的よくみかけるので、北京人からも支持があるのだと思います。



腌鮮鱖魚は安徽料理の定番です。



タケノコとキノコの入ったスープの豆腐。ダシが効いていて沁みます。



この卵焼きに入っている小さな魚は、合肥の南にある巢湖で捕れたものなのだとか。美味です。



この野菜も安徽省から運んできた特産なのだとか。

今日本ではガチ中華というのが流行っているようですが、これがまさにガチ中華というやつです。

まあ、中国で食べる中華はすべてがガチなのですが。

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68-86大連老菜館

2023-03-20 | たべる
2年ぶりに大連を再訪しました。

尊敬する先輩の誘いで、68-86大連老菜館という老舗レストランに行ってみました。



聞いたことのない店です。

僕は大連市内の老舗とよばれる店には全部行っているつもりでしたが、見落としがあったでしょうか。

たどりついたのは民主広場の北側、新生街のどんづきです。この先行き止まりの奥まった場所です。
なるほど、知らないわけです。



こんな交通量が少ない場所でひっそりと営業する大連料理の店はどうでしょうか。

店内はお客さんがたくさん入って賑わっています。
隣接する大連船舶重工や鉄路局の人たちに利用されているのでしょうか。



香蝦仁、糖醋黄花魚、葱油鳥貝、全家福など、懐かしい大連らしい料理が次々とテーブルに運ばれてきます。











あーそうそう、これこれ、という感じです。

僕にとっては中国の故郷の味です。どれも美味でした。

尊敬する先輩と、楽しい時間を過ごしました。
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貴州酸湯魚 - 貴州省のミャオ族料理に挑戦する

2023-01-13 | たべる
友人に誘われて貴州料理の専門店に行ってみました。

西南官話貴州私房菜というミャオ族の料理を得意とする店のようです。

友人は北京人ですが、数年前に転勤のために貴州省で暮らしたことがあるので、貴州のことをよく知っており、親しみを持っているのだといいます。

振り返ってみると、僕は貴州料理というものを食べるのはこれが初めてかもしれません。

貴州といえば重慶や四川に近いですから、おそらく大きく分ければそっちの系統に入るのだろうと思いますが、友人の解説によると、ただ辛いだけでなく酸っぱいのが特徴だそうです。

また、さまざまな調味料を使った複雑で奥深い味になるのも特徴だとか。

友人によると、貴州は貧困地域なので、市民の暮らしの知恵でニンニクやトウガラシや香草を使った調味料が開発され、安価な食材でも美味しく食べる料理が食べられるように独自の工夫が凝らされているのだといいます。





これらは店の人気メニューという2皿ですが、両方とも独特の味わいでした。パクチーも効いています。激辛というわけではありません。
とても美味しいです。

メインは、ここでしか食べられないという名物の魚の鍋を使った鍋です。
「貴州酸湯魚」とよばれる看板メニューです。



いかがでしょうか。50センチ近くあろうかという大型の見慣れない魚です。

聞いてみると、これは「江団」とよばれる淡水魚で、赤水河という長江の支流で捕れたものだといいます。わざわざ貴州省から運んできたのだと。

鱗がなくて、個性的な顔立ちをしています。

あとで調べて分かったのですが、日本ではイノシシギギという名前だそうです。ナマズ目ギギ科だと。日本にはいない魚のようです。

これはなかなか珍品かもしれません。

スパイスがたくさん入った辛くて酸っぱい鍋スープでぐつぐつと煮込みます。



10分ほど経ちました。辺りは美味しそうな匂いが立ちこめます。

そろそろ食べごろでしょうか。

白身でたんぱくで、プリプリとしていてとても美味しいです。泥臭さもまったくありません。
小骨がほとんどなくて食べやすいのもポイント高しです。

酸味が強く味わいの深いスープが魚の味を引き立てます。

どんどん箸が進みます。ビールとの相性も抜群です。

これぞ川の恵みです。

友人の貴州省に対する愛情とうんちく話も、よい酒のつまみになります。



地元名産の米酒は白濁していて牛乳のような色合いです。

こういうマイナーな中国の地方料理が楽しめるのは、大都市である北京ならではです。

厳しいコロナ感染対策と移動規制でなかなか北京の外に出ることが叶わず、長く不自由な日々が続いたので、食事を通じて旅をしたような気分を楽しむことができました。
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外婆饞小院焼肉 - 北京市民に愛される焼肉を食す

2022-10-15 | たべる
北京人の友人から焼肉に誘われたので、行ってみました。

外婆饞小院という店です。

友人は今、おそらくこの店が北京の焼肉店の中でもっとも若者から支持されている店ではないかと言います。
北京にはこういう個性のある焼肉店があるということを日本人にも知ってほしいのだと言います。

市内に何店舗かあるようですが、豊台区宋家庄の本店を指定されました。こういうことでもなければまず足を運ぶことがないエリアです。

仕事が終わった後に地下鉄に1時間ほど揺られてようやく到着すると、店の周りに人だかりができていました。





順番待ちをしている客のようです。なるほど、人気店であることは間違いなさそうです。

この店は予約ができないので、並びたくないなら早い時間か遅い時間に来るのがよいそうです。今日は友人が先着して順番待ちをしていてくれたので、20分ほど待ったら着席できました。



清潔で開放的な店内は客でぎっしりです。サラリーマンの仲間や若いファミリー、女性連れが目立ちます。とても活気があります。外国人の姿はありません。

注文は友人任せます。友人は自分のスマホでQRコードを読み込んでサクサクと注文を済ませます。



みたところ、どれもリーズナブルです。





こういう味付け状態で野菜と一緒に焼くのは北京らしいスタイルです。

店員の動きはみんなきびきびしていて、気持ちよい対応をします。網の交換ペースがとても早く、数枚焼いたら店員が交換にやってきます。
そんなに焦げてないからまだいいよ、と言いますが、友人曰く、これがこの店の流儀なのだそうです。



一押しの飲み物は自家製生ビールです。これは珍しいです。
何種類かあるようですが、どれも美味しいです。ジョッキ1杯で10元からととてもリーズナブルです。



生ビールだけテイクアウトすることもできるそうです。

こういう、小ぎれいでサービスがよくて美味しくて、しかも安価というスタイルの店はかつての中国にはなかった業態です。口コミで客を集め、回転で稼いでいるのだと思います。





友人の分析によると、この店の経営者は日本と韓国の焼肉店経営をよく学んでいて、日本、韓国、北京のそれぞれのいとこ取りをしているのではないかとのことでした。

なるほど、そうかもしれません。メニューといいサービスといい、そうでなければ思いつかないだろうな、と思わせます。

2時間ほど、腹がはちきれるほど食べて飲んで、150元ぐらいでした。お財布にも優しいです。市民に支持されるのも納得です。

なかなかおもしろい店を紹介してもらいました。飲食業界も着々と進化していることを実感しました。
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また今年も、大連のさくらんぼ

2022-07-04 | たべる
今年も大連の友人がさくらんぼを送ってきてくれました。





こんなにたくさん、です。

大連のさくらんぼは4月終わりから6月下旬ぐらいまでがシーズンです。

品種によって収穫時期が異なります。



大粒のみずみずしい果実をほおばると、甘みとさわやかな酸味が口の中に広がり、思わず顔がほころびます。
きっと、厳選したいいものを送ってきてくれているのだと思います。

日本ではさくらんぼは高額でなかなか手が出ませんが、こちらでは手軽に楽しむことができます。同僚たちと雑談をしながら手を伸ばしていると、すぐになくなりました。
とても贅沢な時間です。



中国生活の夏の楽しみです。
ゼロコロナ政策でなにかと不自由を感じることが多いですが、悪いことばかりでもありません。
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東来順 - 北京式火鍋の老舗

2022-04-17 | たべる
北京には伝統的な羊の火鍋があります。

涮羊肉といいます。しゃぶしゃぶです。

その専門店の代表格が、東来順です。



チェーン店なので市内では各地で見かけます。

創立は清代末期の1903年です。イスラム族の丁徳山という河北省滄州市出身の人物が始めたそうです。







今では誰もが気軽に入ることができるカジュアルな店ですが、かつては国家指導者が歴代の国賓も迎えた格調高い店でした。

50年前に日中国交正常化交渉を行った田中角栄や大平正芳も東来順で周恩来のもてなしを受けたといいます。

現在の東来順の火鍋は、一人用の小鍋で提供されることが多く、衛生的にもこの方がよいのですが、かつて北京火鍋といえば真ん中から円筒が上に伸びている丸鍋が主流だったので、田中総理や大平外相もこっちのタイプだったと思います。

北京火鍋は山椒やトウガラシを入れないので、あっさり味です。
これをごまダレにつけて食べるのが定番です。



火鍋といえば麻辣の重慶火鍋が全土で人気ですが、こういう辛くない火鍋もあります。

火鍋だけではなく、一品料理も楽しむことができます。

中華老字号のひとつです。
池袋にも店があるようです。
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蟹粉豆腐 - 上海料理の代表選手

2022-03-09 | たべる
北京には中国各地の地方料理店がたくさんあるのですが、なかでも上海料理の店はよく見かけます。

上海料理といえば、やっぱり蟹です。
秋から初冬にかけて旬を迎える上海蟹(大閘蟹)にかぶりつくのは至福のひと時です。

その上海蟹を使った料理で最も美味しいのが、蟹粉豆腐です。



ほぐした蟹の肉と蟹みそと絹ごし豆腐がとろみのある餡に溶け合い、濃厚な味が口の中に広がります。
本当に美味しいです。

蟹アレルギーでもない限り、おそらく誰が食べても納得、満足の味だと思います。僕がホストの場合は必ず注文します。
熱々の蟹粉豆腐は黄酒との相性が最高です。

また、この料理のよいところは、蟹の殻をむく手間がないことです。上海蟹は小さいので、甲羅を取って細い足から身を取り出すのが一苦労です。手も汚れます。

その点、蟹粉豆腐はいたってお手軽です。
レンゲですくって口に運ぶだけです。

しかも、蟹をまるごと頼むよりこっちの方が割安感があります。

シーズンでなくても注文できます。冷凍保存しているのだと思います。

この料理を考えた人を称えたいと思います。



上海料理の4番打者といえば紅焼肉(豚の角煮)ですが、脂がもたれてしまい、僕にはどうも手が伸びません。
これは年齢的なものですが、なんとも寂しいものです。
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寂川 - 話題の高級牛肉入り麻婆豆腐を食す

2022-02-19 | たべる
大望路に高い付加価値を付けた究極の麻婆豆腐を提供している店があるというので、行ってみました。

昨年開店したばかりの話題の店です。

麻婆豆腐好きとしては試しておかなければなりません。

「寂川」という名の四川料理店です。予約は受けて付けていないといいます。



一見すると日本料理店のような店構えです。

店名もどことなく日本風です。



中華料理店にしては珍しいオープンキッチンで、きびきびと動くコックの姿を見ることができます。



店内は白を基調にしたスタイリッシュな作りです。
掃除が行き渡り、清潔に保たれています。



メニューはたったこれだけです。

一枚の丸い紙に全部収まる少数精鋭メニューというところでしょうか。およそ中華料理店らしくありません。

麻婆豆腐は、雪花牛というブランド牛が入ったもので、この店の看板メニューのようです。
牛肉150グラム入りが199元(約3,600円)、300グラム入りが299元(約5,400円)です(いずれも白米付き)。

白米付きとはいえ、これは高いです。

麻婆豆腐の相場は20元台で、安い店なら10元前後、高くても30元台、蓋飯(かけごはん)なら10元台後半ですから、どれだけ高いかが分かると思います。

日本でいえば、松坂牛使用肉うどんとか、伊勢海老ラーメンみたいな感じでしょうか。

デフォルトで白米付きというのが新しい麻婆豆腐のスタイルです。

さて、どんな味でしょうか。



麻婆豆腐がこんなクロッシュで覆われた状態でテーブルまで運ばれてきます。



クロッシュを開けると、ぐつぐつとした麻婆豆腐が登場し、ふわっと山椒の香りが広がります。



ご飯はこんなお櫃に入って出てきました。見せ方には相当こだわっているようです。





お味は、牛肉の脂身が溶け出していて濃厚です。

今まで食べたことのない味わいで、たしかに美味です。

ご飯も相当こだわっているのか、白ご飯だけでも相当高いレベルにあります。

回鍋肉や魚香肉絲も頼んでみましたが、これらは標準レベルです。





本来なら主役にならないはずの大衆料理の代表選手・麻婆豆腐にここまで付加価値を加えて、新しい楽しみ方を提示しながらその是非を世に問う、興味深い実験です。

僕たちが退店するころには行列ができていましたので、今のところ成功しているのだと思います。
独特の店づくりやメニュー開発、サービスなどは日本から着想を得ていると思います。

中国では食の多様化が相当なスピードで進んでいることを実感しました。
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望京一号 - 人気の四川料理店で名物の大皿辣子鶏を食す

2022-02-04 | たべる
人気の四川料理店である望京一号に行ってみました。

望京一号というぐらいですから本店は望京にあるのですが、僕が行ったのは工体近くにある支店です。



人気店ですが、庶民的で気取った感じはありません。

ここは大皿で出てくる辣子鶏と花椒鶏が名物らしく、店内のほかの客のテーブルにもそれらしい大皿が乗っています。

今回は10人越えの大人数だったので、店の看板メニューを遠慮なくオーダーしていきます。



辣子鶏とは、骨付き鶏肉の唐揚げを大量のトウガラシや花椒と炒めた料理です。
赤いです。



花椒鶏に使う鶏は揚げていません。こっちは緑色の生の花椒がたくさん入っています。すごいボリュームです。

スパイシーで酒のつまみとして最適です。

このほか、水煮魚、干偏豆角、麻婆豆腐、回鍋肉、宮保鶏丁、夫妻肺片と、四川料理のおなじみメンバーを従えて楽しい宴会です。











人気店だけあって、どれも文句なしの味わいです。

僕のような酒飲みにとって、四川料理は親しみを感じる料理です。

強力な感染対策の影響で何かと制約の多い生活ですので、中国ならではの食事は楽しみたいものです。

まだまだ開拓を続けようと思います。
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張媽媽特色川味館 - 本場の麻婆豆腐を堪能

2022-01-17 | たべる
友人たちと張媽媽特色川味館という人気の四川料理店に行ってみました。

鼓楼の近くです。



中国版食べログ「大衆点評」のコメントが約1万1千件、3万2千枚以上の写真が掲載されています。いやはや、大変な人気です。

店内はシンプルで庶民的な雰囲気です。



店員も明るく気さくです。
なんだか地方都市のような雰囲気で、非常に居心地がよいです。



名物の麻婆豆腐は山椒がしっかり効いていて美味です。
この味なら毎日でも食べたいな、と思わせます。



店名になっている張ママは四川の人でしょうか。



店内の隅っこに無造作に大量のトウガラシが置かれています。オブジェではありません。本物です。

やっぱり四川料理はいいですね。
お気に入りの店がまたひとつできました。
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北京で二郎系ラーメンを食す

2022-01-11 | たべる
北京では日本式のラーメン店をよく見かけます。

味千拉麺や一風堂などの有名どころのチェーンのほか、個人で経営していると思しき個性的な店舗もあり、バラエティは豊かです。どの店も中国人客で賑わっています。
ラーメンと言えば中国の方が本場ですが、違う食べ物と認識されているのでしょうか。

経営者は日本人である場合も中国人である場合もありますが、後者の方が多いでしょうか。

先日、昼どきに二郎系ラーメンの店に行ってみました。



「拉面荘」という店です。「一番街」と呼ばれる日本料理店街にあります。
どういう人が経営しているのでしょうか。



座席数は20席ほどでしょうか。
見たところ、客はすべて中国人のようです。

店員も中国人です。
メニューも日本語のみ、日本語は通じません。

こんな案内があります。



ニンニクを入れるか入れないか、量は多いか少ないか、背油は多めか少なめか、野菜は多めか少なめかをカスタマイズできるようです。

たしか日本では、これにカラメというのがありました。

僕は並盛でニンニク入り、野菜多めを注文してみました。



いかがでしょうか。

ものすごいボリュームです。チャーシューも分厚く切っています。
なかなか麺が出てきません。

味は、麺のコシは満足でしたが、肝心のスープが残念でした。味わいの深さがありません。
しっかりダシを取っていないのだと思います。
化学調味料をたくさん投じているのか、舌にピリピリとした感触が残ります。

野菜は茹で過ぎ、チャーシューはジューシーさがなくパサパサしています。
結局、完食できませんでした。

日本人向けにやっている店ではないので、文句は言えません。
これが中国人好みの仕立てなのだと思います。

中国での日本の食文化の浸透や発展を見るのはうれしくもあり、面白いものです。

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