KIMUKAZU blog

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最近は天体観察と公園散策の情報

MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(59)

2021-07-31 23:06:05 | 恒星(b)
今年の3月に撮影したシリウス[18-19]の画像[26]を、改めてマカリ[17]で分析した結果、シリウスB[20-22]を確認することができた。

(1)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影概要
 ・撮影対象
  シリウス[18-22]
 ・機材
  望遠鏡:MAK127SP 1500mm F12[1-4]
  ファインダ:付属ファインダ(レッド・ドット式)
  イメージセンサ:SV305[5-8]
  架台:AZ-GTi赤道儀化マウント[14-15] 恒星追尾モード、ノータッチガイド
  AZ-GTi制御アプリ:SynScanPro[16]
 ・画像処理
  パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
  イメージキャプチャ:SharpCap3.2[9] 撮影時間:約30秒(約900フレーム)、aviファイル
  スタック処理:AS!3(AutoStakkert!3)[10] 取り込みフレームの品質上位50%をスタック
  Wavelet処理:RegiStax6[11-12] AS!3からの出力画像(tif)をWavelet処理
  分析処理:マカリ[17] RegiStax6の出力画像(bmp)を分析、回転、切り抜き、グラフ機能他

(2)撮影結果(上が北)

2021-03-10 20:21 シリウス
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 49ms, WB(B=216 G=100 R=128), 1920x1080, RGB24
※RegiStax6の出力画像(bmp)をマカリに読み込み、レベル調整後、シリウス部分を切り抜き
※露出49msの画像では、マークの部分にシリウスBが確認できた

・口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"[25]
・イメージセンサ分解能:0.80"相当[25]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[26])


マカリのグラフ機能(輝度分析)画面例
※シリウスAの中心から約27ピクセルの位置(離角:約11")にシリウスB[20-22]の輝度のピークが確認できる。

(3)まとめ
MAK127SPにSV305を取り付け、さらに、AZ-GTi赤道儀化マウントに搭載して、シリウスの直焦点撮影を試みた。
撮影した画像をマカリで分析した結果、露出49msの画像においてシリウスBを確認することができた。

参考文献:
(1)Maksutov Cassegrains
(2)マクストフカセグレン式望遠鏡-Wikipedia
(3)Sky-Watcher-Wikipedia
(4)Sky-Watcher Global Website
(5)SV305デジアイピースの使用方法
(6)SVBONY SV305 取扱説明書
(7)Svbony SV305 Camera FAQ
(8)SVBONY
(9)SharpCap
(10)AUTOSTAKKERT!
(11)RegiStax6
(12)RegiStax-Wikipedia
(13)ImageMagick
(14)Sky-Watcher AZ-GTiマウントレビュー
(15)AZ-GTi赤道儀化マウント-goo blog
(16)SynScanPro-GooglePlay
(17)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(18)シリウス-Wikipedia
(19)連星-Wikipedia
(20)シリウスBにご注目 - 阿南市科学センター / 天文館 blog
(21)Sirius B-西はりま天文台
(22)シリウスの伴星Bを観測するチャンス到来!-EYEBELL
(23)今日のほしぞら
(24)Stellarium-Web
(25)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(26)IMX290NQV
(27)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(54)-goo blog
(28)天体写真ギャラリー-シリウス
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遊星號による天体観察(43)

2021-07-29 20:00:54 | 金星
遊星號[1]を用いて、金星[3]を観察した結果を記す。

(1)2021年の金星(上が北)

2021-05-29 19:15 金星(等級:-3.9、視半径:5.1")[2]
OLYMPUS E-PM2, 遊星號 800mm x2(デジタルテレコン) F16
Mモード, ISO200, 800mm x2(デジタルテレコン), F16, 1/500 sec, 太陽光


2021-07-15 19:26 金星(等級:-3.9、視半径:5.9")[2]
OLYMPUS E-PM2, 遊星號 800mm x2(デジタルテレコン) F16
Mモード, ISO200, 800mm x2(デジタルテレコン), F16, 1/500 sec, 太陽光


2021-07-29 19:26 金星(等級:-3.9、視半径:6.3")[2]
OLYMPUS E-PM2, 遊星號 800mm x2(デジタルテレコン) F16
Mモード, ISO200, 800mm x2(デジタルテレコン), F16, 1/500 sec, 太陽光


2021-08-03 19:01 金星(等級:-3.9、視半径:6.4")[2]
OLYMPUS E-PM2, 遊星號 800mm x2(デジタルテレコン) F16
Mモード, ISO200, 800mm x2(デジタルテレコン), F16, 1/1000 sec, 太陽光

※Lynkeos[4]を用い、スタック処理、および、デコンボリューション処理[7]、アンシャープマスク処理を実施
※iPhotoで傾き補正を実施、また、ImageMagick[5]でトリミング処理(640x480)を実施

・口径:50mm
・ドーズの分解能:2.32"[6]
・イメージセンサ分解能:1.93"相当[6]
(イメージセンサ画素ピッチ:3.74μm[6])

参考文献:
(1)アメリカン!遊星號(三脚台座1/4雌ネジ付)
(2)今日のほしぞら-国立天文台暦計算室
(3)金星-Wikipedia
(4)Lynkeos
(5)ImageMagick
(6)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(7)逆畳み込み-Wikipedia
(8)遊星號による天体観察(27)-goo blog
(9)特集 2021年 金星-天体写真ギャラリー
(10)金星-NAOJ
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都内の星座(23)

2021-07-28 17:08:14 | 新星
都内で撮影したカシオペヤ座のRAW画像[5]を用い、天文用FITS[4]画像処理ソフト:マカリ[1-3]で、カシオペヤ座新星[11]の測光[6-7]を試みた。
その結果、2021-07-28では6.3等級と試算され、前回の2021-07-17の6.9等級[13]より増光した可能性があることがわかった。

(1)処理手順概要
 ・フォーマット変換:IRIS[8] RAW→FITS変換
 ・測光:マカリ[1-3]
 ・プラネタリウム:Stellarium-Web[9] 星の等級情報を参照

(2)測光の試行結果
 ・使用画像(RAW画像)

2021-07-28 00:54 北方向 カシオペヤ座[11-13]
OLYMPUS E-PL6, M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6 ⅡR
Mモード, ISO800, 14mm, f/3.5, 8.0sec, MF, AWB

 ・RAW→FITS変換

IRISの画面例
撮影したRAW画像(48bit=3x16bit)をIRISに読み込み、FITS画像として保存

 ・測光

マカリでのFITS画像読み込み画面例
FITS画像をマカリに読み込み、カシオペヤ座新星付近を切り抜き、測光に使用
読み込み方法:グレースケール画像、プレーン選択:第2プレーン(G)


マカリでの測光画面例
測光モード:開口測光、自動モード


マカリでの測光結果
縦軸:Stellarium-Webで参照した星の等級、横軸(対数):マカリでの測光結果
青線は、ポグソンの式[7]の傾き(測光結果2桁変化に対する-5等級変化)
比較星をτ Cas(比較星2)とした場合、カシオペヤ座新星は6.3等級と試算できた。

 ・Stellarium-Webでの等級(画面例)

τ Cas:5.03等級

(3)まとめ
都内で撮影したRAW画像を用い、マカリでカシオペヤ座新星(V1405 Cas)の明るさ(等級)の測定を試みた。
その結果、2021-07-28では6.3等級と試算できた。

参考文献:
(1)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(2)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(3)PAOFITS
(4)FITS-Wikipedia
(5)RAW画像-Wikipedia
(6)測光 (天文)-Wikipedia
(7)等級 (天文)-Wikipedia
(8)IRIS
(9)Stellarium-Web
(10)カシオペヤ座の恒星の一覧-Wikipedia
(11)カシオペヤ座V1405星-Wikipedia
(12)都内の星座(18)-goo blog
(13)都内の星座(22)-goo blog
(14)マカリを用いた星の測光-goo blog
(15)マカリを用いた星の測光(3)-goo blog
(16)特集 2021年3月~ カシオペヤ座の新星V1405 Cas-天体写真ギャラリー
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都内の星座(22)

2021-07-27 17:04:28 | 新星
都内で撮影したカシオペヤ座のRAW画像[5]を用い、天文用FITS[4]画像処理ソフト:マカリ[1-3]で、カシオペヤ座新星[10]の測光[6-7]を試みた結果を記す。

(1)処理手順概要
 ・フォーマット変換:IRIS[8] RAW→FITS変換
 ・測光:マカリ[1-3]
 ・プラネタリウム:Stellarium-Web[9] 星の等級情報を参照

(2)測光の試行結果
 ・使用画像(RAW画像)

2021-07-17 00:22 北方向 カシオペヤ座[10]
Canon EOS Kiss X8i, CANON ZOOM LENS EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM
Mモード, ISO1600, 18mm, f/4, 8sec, MF, AWB

 ・RAW→FITS変換

IRISの画面例
撮影したRAW画像(48bit=3x16bit)をIRISに読み込み、FITS画像として保存

 ・測光

マカリでのFITS画像読み込み画面例
FITS画像をマカリに読み込み、カシオペヤ座新星付近を切り抜き、測光に使用
読み込み方法:グレースケール画像、プレーン選択:第2プレーン(G)


マカリでの測光画面例
測光モード:開口測光、自動モード


マカリでの測光結果
縦軸:Stellarium-Webで参照した星の等級、横軸(対数):マカリでの測光結果
青線は、ポグソンの式[7]の傾き(測光結果2桁変化に対する-5等級変化)を記載
比較星をτ-cas(比較星2)とした場合、カシオペヤ座新星は6.9等級と試算できた。

 ・Stellarium-Webでの等級(画面例)

τ-cas:5.03等級

(3)まとめ
都内で撮影したRAW画像を用い、マカリでカシオペヤ座新星の明るさ(等級)の測定を試みた。
その結果、カシオペヤ座新星は6.9等級と試算できた。
今後は、カシオペヤ座新星の光度変化を定点観察して行きたい。

参考文献:
(1)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(2)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(3)PAOFITS
(4)FITS-Wikipedia
(5)RAW画像-Wikipedia
(6)測光 (天文)-Wikipedia
(7)等級 (天文)-Wikipedia
(8)IRIS
(9)Stellarium-Web
(10)都内の星座(18)-goo blog
(11)マカリを用いた星の測光-goo blog
(12)マカリを用いた星の測光(3)-goo blog
(13)カシオペヤ座の恒星の一覧-Wikipedia
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マカリを用いた星の測光(3)

2021-07-26 00:19:25 | 写真
都内で撮影した星空のRAW画像[5]をIRIS[8]でFITS画像に変換し、天文用FITS[4]画像処理ソフト:マカリ[1-3]を用いて、星の測光[6-7]を試みた。

(1)処理手順概要
 ・フォーマット変換:IRIS[8] RAW→FITS変換
 ・測光:マカリ[1-3]
 ・プラネタリウム:Stellarium-Web[9] 星の等級情報を参照

(2)測光の試行結果
 ・使用画像(RAW画像)

2021-07-11 21:44 東方向 夏の大三角[13]
OLYMPUS E-PL6, M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6 ⅡR
Mモード, ISO800, 14mm, f/3.5, 8sec, MF, AWB

 ・RAW→FITS変換

IRISの画面例
撮影したRAW画像(48bit=3x16bit)をIRISに読み込み、FITS画像として保存

 ・測光

マカリでの測光画面例
上記のFITS画像をマカリに読み込み、こと座[10]付近を切り抜き、測光に使用
読み込み方法:グレースケール画像、プレーン選択:第2プレーン(G)
測光モード:開口測光、自動モード


マカリでの測光結果
縦軸:Stellarium-Webで参照した星の等級、横軸(対数):マカリでの測光結果
青線は、ポグソンの式[7]の傾き(測光結果2桁変化に対する-5等級変化)
測光結果は、ポグソンの式にほぼ一致する結果となった


マカリのグラフ機能におけるベガの輝度と座標
ベガの輝度は飽和しておらず、ピークを確認できる

 ・Stellarium-Webでの等級

Vega:0.09等級

ζ1-lyra:4.38等級

β-lyra:3.55等級

HD174959:6.06等級

(3)まとめ
都内で撮影したRAW画像を用い、マカリで星の明るさ(等級)の測定を試みた。
また、その測定結果とStellarium-Webでの等級とを比較し、ポグソンの式にほぼ一致することが確認できた。
今回の試行を通じて、マカリでの測光手順概要(等級の測定には必ず比較星が必要になることなど)が把握することができた。
今後は、都内で撮影したRAW画像を用いて、新星等の測光を試みたい。

参考文献:
(1)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(2)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(3)PAOFITS
(4)FITS-Wikipedia
(5)RAW画像-Wikipedia
(6)測光 (天文)-Wikipedia
(7)等級 (天文)-Wikipedia
(8)IRIS
(9)Stellarium-Web
(10)こと座-Wikipedia
(11)マカリを用いた星の測光-goo blog
(12)マカリを用いた星の測光(2)-goo blog
(13)都内の星座(14)-goo blog
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