石仏み~つけた

大和とその周辺の石仏や磨崖仏を探し歩いています

滋賀県 甲賀郡 岩尾山息障寺の磨崖仏

2012年10月31日 | 石仏

 

三重県阿山郡との県境にそびえる岩尾山に息障寺が在り

境内の岩場に磨崖仏が刻まれています。

 

滋賀県甲賀郡甲南町杉谷

本堂脇から石段を少し登ったところに在る磨崖仏。

岩面に臍穴を彫り込み立派な庇が嵌め込まれています。

臍穴のある磨崖仏は他にも幾つか見ていますが

実際に庇が嵌め込まれたのを見たのは初めてです。

 

 僧形で結跏趺坐、印相は・・・法界定印・・・

法界定印地蔵菩薩という珍しい磨崖仏です。

 

こんな覆屋ならいいかな・・・

 

ここから更に長い石段を上り詰めた所に

奥の院不動岩があり大磨崖仏が刻まれているのですが・・・

 御覧の通りです・・・

 

近年崩落が起った為、危険防止策の網で覆われてこんな状態・・・

不動明王は尊顔以外は線彫りです。

 

せめて・・・せめてお顔の部分だけでも

網目を荒くして頂きたかったなぁ・・・

 

画像処理で網目を消してみました・・・ 

 

 

 


滋賀県 甲賀郡 杣中の浅間さん

2012年10月30日 | 石仏

 

何とも良い景色に出会いました・・・

 

滋賀県甲賀郡水口町杣中

 杣川から滝川という支流が直角に流れており

その付け根の土手に大樹があり

根元にセンゲンサンが安置されています。

 

水神となったセンゲンサン・・・

おそらく富士垢離という川を利用した行事を伴う信仰故の解釈・・・

嘗てはここで富士垢離という行事が行われていたようですが

河川改修で垢離場が無くなり水垢離は行われなくなりました。

 

 

冨士浅間講のセンゲンサン自体には「宝暦拾三歳/六月日」とあり

もはや江戸に富士講が存在していた時期。

 

 

注連縄が張られ、真新しい板塔婆が立てられていました・・・ 

 


滋賀県 甲賀郡 岩坂の十三仏石

2012年10月29日 | 石仏

 

岩坂集落の西はずれに、巨大な十三仏石が在ります。

 

 滋賀県甲賀郡水口町岩坂

高さ三メートル、幅二メートル余りもある大きな安山岩表面

月輪内に十三仏が浮き彫りされています。

近くの三雲石切り場から切り出したもののようです。

上部には阿弥陀(キリーク)を中央に

右に釈迦(バク)左に胎蔵界大日(ア)の種子が刻まれています。

 

 滋賀県下では三例しか確認されていないと云われている十三仏石のひとつ。

幕末から明治頃の物の様ですが

そんな事などどうでも良いと思わせる魅力が在ります。

 

 大和でよく見かける十三仏石とは違う

今まで見たことの無い配置・・・

 

 

 

 

 

 

右上手に・・・ 

 


滋賀県 水口町 波涛ヶ平 片添不動磨崖仏

2012年10月26日 | 石仏

 

立場山磨崖仏の丁度川向の林の中に

不動磨崖仏が在ると云う事で行って来ました。

文面のみで写真は無しでしたので、行って見てのお楽しみ・・・

 

滋賀県甲賀郡水口町嵯峨 波涛ヶ平(はとうがひら)

波涛ヶ平は古墳群で知られた所。

その近くの岩場に刻まれ、片添不動明王として祀られています。

ぜんぜん怖くない漫画の様なお不動さんでした。

 

近江の磨崖仏の一つとして見て頂ければ幸いです・・・

 

覆屋のみで格子・施錠は無し・・・なんですけど・・・

 

 

 


滋賀県 水口町 立場山磨崖仏

2012年10月25日 | 石仏

 

立場山バス停直ぐ下の野洲川原に在る地蔵磨崖仏です。

 

滋賀県甲賀郡水口町新城 立場山

川原に一塊の岩があり、川に面して地蔵菩薩が刻まれ

他の面に宝篋印塔三基が刻まれています。

 

風化が激しく何とか地蔵と判る程度・・・

筏流しの安全を願ってか、はたまた水難事故の

供養の為に刻まれたのでしょうか。

 

川に面している為、車道からは見えませんが

上部に藤の葉をいっぱいに繁らせた姿は、なかなか良いもんです・・・

 

花咲く頃にもう一度訪れたいな・・・

 


滋賀県 甲西町三雲 大日大聖堂不動磨崖仏

2012年10月23日 | 石仏

 

 県道三雲交差点の西側に不動明王の幡が沢山立っている所。

何時も横目で見ながら素通りしていましたが

不動磨崖仏が在るとのことで行って来ました。

よくある磨崖仏を堂内に取り込んだものです。

 

滋賀県甲賀郡甲西町三雲

堂内の祭壇正面には何も彫られていません。

壁面をよく見渡して見ると・・・

 

右の幕下に刻まれていましたが、こんな状態・・・

尊顔が・・・・・

 

懐中電灯と画像処理で何とかここまで。

まぁ、数少ない近江の磨崖仏の一つとして

見て頂ければ幸いです。

 

 

 


滋賀県 甲西町 妙感寺地蔵磨崖仏

2012年10月22日 | 石仏

 

妙感寺の裏山に露出した大きな花崗岩に

見事な地蔵菩薩が刻まれています。

長い錫杖型のお地蔵さんです。

 

滋賀県甲賀郡甲西町妙感寺

均整のとれた美しいお姿。

裳裾の広がりがいい感じ・・・

 

 金勝山小屋谷観音磨崖仏のように

地蔵の左右に脇侍となる二童子が刻まれています。

不動明王の脇侍である矜羯羅・制多迦の

二童子を思わせるような脇侍です。

 

左の像は宝棒を杖のごとく地面に立てています。

 

右の像は両手で蓮華をささげています。

 

 せめて屋根だけならなぁ・・・

 


滋賀県 甲西町 善水寺旧参道の磨崖仏

2012年10月19日 | 石仏

 

古刹善水寺の旧参道に在る磨崖仏たち・・・

 

滋賀県甲賀郡甲西町岩根

西からの旧参道、仁王門跡近くに在る阿弥陀磨崖仏。

 

膝の外側左右に灯明を置く穴が彫り込まれています。

 

観音堂横の巨岩に刻まれた不動明王磨崖仏

文亀三年銘が確認されています。

 

こんなに広い壁面なのに巨岩の頂部に小さく・・・

 

地蔵堂脇には地蔵磨崖仏が・・・

像容も整った姿の美しい地蔵菩薩です。

 

旧参道を上ってきても此処に気付く人はごく少数かも・・・

 


滋賀県 岩根不動寺の不動磨崖仏

2012年10月18日 | 石仏

 

 近江では富川の不動磨崖仏とならんで

不動石仏中屈指の優作と云われている不動磨崖仏です。

 

 滋賀県甲賀郡甲西町岩根

 

不動明王が刻まれた巨岩の前に拝殿が立っている為

その隙間から見上げるか、拝殿の格子越しに拝するか、しか方法が在りません。 

 

 面相が少し磨滅していて残念ですが・・・

 

衣文の流麗さなどは見事です。

 

紅葉の季節も良いかも・・・ 

 


滋賀県 甲西町 花園の六地蔵磨崖仏

2012年10月17日 | 石仏

 

岩根小学校のすぐ西側の空き地にぽつんと在る六地蔵磨崖仏です。

旧墓地入口と云う事で、現在この奥に墓地は無く

六地蔵さんだけが残されています。

 

滋賀県甲賀郡甲西町花園

自然石を深く彫り込んだ奥壁に六体の地蔵さんが刻まれています。

 

供物台かと思う程深く彫り込んで居ますが・・・

地蔵さんは薄肉彫りでぼんやり判る程度・・・

 

六地蔵の左側に何やらもう一体・・・

 

合掌した俗形像。

六地蔵の施主でしょうか・・・

 

暫くぶりに行ったら立派な花立と供台が置かれていました・・・