須玉日記

母と子、たまに父による写真日記。

おいでませ山口の旅行記 萩 5

2013-06-30 10:57:46 | 
2013年6月30日 <母>

萩は旅行の3泊目でした。
それまでの2泊は、夕景写真撮影のためにホテルの
夕食は無しにしていましたが、ここらでしっかり
お食事したいと、萩のホテルでは2食付で予約。

純和風と洋風の融合したホテル、部屋からも
廊下からも手入れの行き届いた庭が見える。


photo by chichi





photo by chichi




ここで写真をパチパチ撮っていた萩焼の関係者に聞いた話。
今、萩焼に有田焼の絵付けをする企画を進めていて、そのため
花の写真を撮っている。
渋谷のヒカリエでその試作品を出し、東京での反応を見るとのこと。


photo by chichi





photo by chichi




武家屋敷を散策します。
なまこ壁や白壁、萩らしい風景です。


photo by chichi




萩焼の店のショーケース。こんな作品も!
有田の絵付けや現代的な作品、萩焼も伝統だけでなく
進化してるんですね。






武家屋敷が点在するなか唯一入ったのは萩藩の豪商、
菊谷家住宅(笑)。
書院からの庭園が見事です。






民具が興味深い。
四つ口かまど。合理的、作業しやすそうです。


photo by chichi




巨大な硯!みたいな流し台。


photo by chichi


ホテルで朝食の時、お隣のテーブルは千葉からのご夫妻でした。
その方たちは、前日津和野にバスで行って来たそうです。

旅行計画中、<父>は津和野に行きたいと言っていました。
それも安野光雅美術館だけが目的だったので、そのために
半日割くのはもったいないと却下したのです。

でもそのご夫妻のおっしゃるには、「片道1時間ちょっとでしたよ」。
その一言で急遽予定変更し、萩散策を切り詰め津和野に向かうことにしました。

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おいでませ山口の旅行記 萩 4

2013-06-29 10:14:26 | 
2013年6月29日 <母>

もう夕方でしたが宿の近くを散策しました。

堀内地区の鍵曲(かいまがり)。
戦いの時、見通しを悪くして敵の侵入を妨ぐ
ためのものです。






結構道幅が広いと感じました。
突き当りで左に曲がっています。






石の積み方、色の配置、すごいなー。






素晴らしい、美しい。






萩城跡に行きました。
この石積みを登ると。。。






城址を見るには夕方が最高。
物悲しさが増します。
この写真ではそうでも無いですが・・・


photo by chichi




夕方で人っ子一人いない城址にネコ一匹。
<父>のミャオゥーに反応。




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おいでませ山口の旅行記 萩 3

2013-06-28 11:32:34 | 
2013年6月28日 <母>

萩と言えばやっぱり松陰神社。でも私にとっても
<父>にとっても松陰神社と言えば東京世田谷区の
松陰神社が身近です。
<母>の母の実家だし、今も親戚が住んでいます。

神社そのものは、当然ながら萩の方がずっと格調高い。






松下村塾。
8畳の部屋から始まり、後に10畳半が増築された。
何よりびっくりしたのは、松陰がここで教えていたのは
たった1年だったという事。松陰27歳。
実家での幽囚時代と合わせても2年半と言う。
その間にあれだけの影響力を与えた力、それに学ぶ方も
学問を吸収したいという欲求が強かったのでしょうね。
(松陰自身ははどうやって学んだのでしょう。。。)


photo by chichi




松陰が幽囚されていた実家の3畳半の部屋。


photo by chichi




何故世田谷に松陰神社?
それは、この土地は長州の藩邸があった所。
松陰が安政の大獄で刑死した後、門下生らが
別の場所から当地にお墓を移し、明治15年に
お墓の傍に松陰を祀る神社を創建したとの事。

そしてここからそう遠くない豪徳寺は
松陰を刑死させた安政の大獄を起こした
井伊直弼の菩提寺。
歴史好きにはたまらない地域ですね。

世田谷の松陰神社。


photo by chichi




時間が遅かったので車を停めておいた駅に戻ります。
ちょうど電車(あ、汽車ね)が来ました。
コントラストを強めてライトで光る線路を強調。






通学時間なんですね。
益田行になってました。






つかの間の複線から単線へ
汽車は去って行った。




最後に世田谷の松陰神社に書いてあった松陰先生の言葉。

人 各々資質あり
故に古人を学びて
其の性の近き所を得べし

それともう一つ。
世田谷の松陰神社と隣接した場所に前述した桂太郎さんの
お墓があります。
門下生ではなかったものの、本人の遺言で敬愛する
松陰先生の眠るこの地に埋葬されたそうです。

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おいでませ山口の旅行記 萩 2

2013-06-27 10:46:11 | 
2013年6月27日 <母>

萩市内には萩循環まぁーるバスと言うのがあり、
東周りは松陰先生、西周りは晋作くんの愛称で
それぞれワンコイン、100円で利用出来ます。
さっそく晋作くんで市内めぐりをしました。


photo bychichi




藍場川沿いの道、風情のある街並みが続く。


photo by chichi




萩は夏みかんが特産です。






まずは桂太郎旧宅。

他にお客さんもいなかったので、ガイドの女性が
ゆっくり説明してくれました。
曰く、桂小五郎と勘違いされる方がいますが・・・
平静を装っていましたが実はこの私も・・・

明治時代に総理大臣を3回務め、拓殖大学の
創設者でもある人でした。
家は簡素に、庭に贅を尽くした造りでした。


photo by chichi














藍場川の所々にあるこの出っ張りが気になっていました。


photo bybchichi




旧湯川屋敷に入ってそれが解明されました。
なんと川の水を屋内に引いて、ここで野菜を洗ったり、
台所用の水として使うのでした。
とってもユニーク、便利。

お風呂用もありました。
モチロン、トイレ用はありません
川の上流の家は下流の人のために、使った水は浄水する
しくみになっていました。






さすが観光地、マンホールも可愛い。



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おいでませ山口の旅行記 萩 

2013-06-27 10:30:02 | 
2013年6月26日 <母>

萩の街に入ると、萩駅に行き当たりました。

なかなかクラッシック、素晴らしいです。
大正14年に開業したこの駅舎は、洋風のデザインや
構造が施され、大正時代末頃の建築様式になっています。


photo by chichi




1時間に1本、3時間間があくこともあるんですね。


photo by chichi




無人なので自由に中に入れます。
ローカルな良い雰囲気のホームです。


photo by chichi




この雰囲気にはアートフィルターのデイドリームが
ぴったりだと思います。
誰もいないホーム。






いつ来るとも知れない線路。






改札を入り、跨線橋を渡って反対側のホームから外に
出て行く人。
つまり、駅が近道なんですね。






1枚目の写真の電話ボックス。
中から外を見ると。。。




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おいでませ山口の旅行記 萩へ

2013-06-25 08:28:59 | 
2013年6月25日 <母>

5月31日、旅行の三日目です。
昨日の撮影では時間を忘れ、気がつけば
20時30分を回っていました。

この撮影のために、宿は夕食無しにしていましたが
それにしても、チェックインが9時を過ぎてしまう。
ホテルのレストランもすでに終わっている。
仕方ない、コンビニでお弁当を買ってホテルへGO!

<父>がお風呂で一緒だった大阪の男性は、このホテルに
来たのがなんと18回目との事。
ここは食事が美味しいんだ、と話していたそう。
翌朝のお食事はたしかに美味しかったです。

部屋から居ながらにして山陰本線の撮影が出来る!
今日のはオレンジの一両です。






のどかな田園風景、でも・・・
山口県、どこに行っても竹が森林を侵略していました。
でも、山口県に限らず今や日本全国どこでもそうですね。






今日は萩まで行きます。今日の目的地は萩。
距離はそれほど無いので、出発までも
ゆったり過ごせるのが嬉しいです。
ここで働く安達さんも写真がお好きだとわかり、
短い時間でしたが話が弾みました。

今日はまず千畳敷に行きます。
道すがら見た田植えの風景。






千畳敷、広々として気持ちが良~い。
海は霞んでいて島影も霞んでいてのどか。

黄色い花はブタナ。
ちなみにブタナとは仏語の豚のサラダの和訳、
英語では猫の耳だそうです。
一見可愛いけど、帰化植物の困ったちゃんです。






山口県で目立った物の一つ、それは風力発電。
車で走っていると、山並みのどこかによく見えていました。
いくつか並んでいたり、単独であったり。
ここの風力発電は、旅行の速報でもアップしましたね。

近くで見るとかなり大きいです。
何やらちょこんと可愛い物が・・・
こういうの見ると嬉しくなります。





ウサギの耳が見えている?
可愛らしく撮りましたね。


photo by chichi


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おいでませ山口の旅行記 東後畑棚田 2

2013-06-24 16:12:14 | 
2013年6月24日 <母>

暗くなっていよいよ漁火が増えて来ました。


photo by chichi




闇がしずしずと降りて来る。






何とか星が二つ写りました。


photo by chichi




黒い世界に、それぞれの灯りだけがそれぞれの色。


photo by chichi




もう20時30分。
さすがの西日本も真っ暗。
イカ釣りの漁は深夜まで続く。




ここに来たら急に人が大勢いてびっくりしました。
薄暗闇の中に、下関を出てから初めての大人数。

苦労してここにたどり着き、念願の景色に出会えました。
ここ数日間天気が悪くて船は出なかったそうです。
この日も船の数は少なかったそう。
でもこんなに焼けたのは今季初めてとの事。

親切なおじさんが撮り方いろいろ教えてくれました。
思ってもいなかった、暗い時でもハーフND使用とか。
ISO感度を最高に上げる様に言われたけど、
それは私のカメラではダメなんです。
やってみたけどやっぱりザラザラでした。

理想は空にも棚田にも海にも色が残り、かつ漁火とのコラボ。
それはめったにない条件でしょう。
星も見えていたけど、思った様には写ってくれませんでした。

かのおじさんは12時まで頑張ると言っていました。
ここの有名人らしく、弟子みたいな話し方の人が
来たらおじさんを取られてしまいました。

色々勉強になったけど、一番の教訓は
夜間撮影に強いカメラを買おう!でした。
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祝・富士山世界遺産登録

2013-06-23 11:27:43 | 太陽・月・星
2013年6月23日 <父>

6月22日、ユネスコの世界遺産委員会は、富士山を世界文化遺産に
登録することを決めました。

<父>は天体写真歴が長く、富士山を入れた星空写真も数多く撮りました。
富士山は星の分野でも特別に重要な対象になっています。

今日は、世界文化遺産登録を祝って、30年以上前にペンタ67で撮影した
秘蔵(?)スライドから厳選した2作品をスキャンしてお贈りします。

富士山宝永火口付近で撮影した「昇るオリオン座」
夏の夜明け前にオリオン座が昇って来ました。左は富士山のシルエット。


1981年8月2日 03時16分(10分露出) ペンタ67 105mmF2.4~4 フジクローム100



元旦の丹沢・蛭ヶ岳山頂で撮影した「富士に沈むおおいぬ座」  明るい星は
シリウスです。昇ってきた月に照らされた富士山が星空に浮かび上りました。


1981年1月1日 04時05分(15分露出) ペンタ67 105mmF2.4~4 フジクローム100

「富士に沈むおおいぬ座」は、富士山部分がトリミングされ、2006年に
環境省の光害(ひかりがい)防止ポスターに採用されました。
ポスターのタイトルは  -守りたいこの星空- 光害をなくしましょう 
世界遺産登録で富士山周辺の光害が少なくなることを願っています。
  

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おいでませ山口の旅行記 東後畑棚田

2013-06-22 12:37:53 | 
2013年6月22日 <母>

この時19時09分、さすがに西日本は日が沈むのが遅い。






生活感のある風景です。






綺麗な夕日を見ながらも、どうも目的地とは違う、
と思っていました。
<父>はもう日が沈むしここでいいよ、と言うけれど
やっぱり違う。

それからが大変でした。
ナビはダメだし、人に聞くにも誰もいない。
焦りながら車でウロウロしていたら地獄で仏の駐在所!
場所を聞きたいのですが、と言ったら棚田ですか?と
即座に言うあたり、よく聞かれるんですね。
最初の場所よりずっと上の方にありました。

あー、ここだ、やっとこの風景に会えた。
空も海もピンク、棚田もピンクを映していました。






突堤の先端に、小さな灯りが一つ点りました。


photo by chichi




海にも一つ、イカ釣り舟に点りました。



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おいでませ山口の旅行記 油谷の棚田

2013-06-21 12:07:08 | 
2013年6月21日 <母>

いよいよ来ました!
棚田の夕景と漁火、ここが今回の旅の一番の目的地でした。

龍宮の潮吹きの所でカーナビを入れてもなぜかうまく
いきません。
カーナビがダメならトーナビ(父ナビ)で。
海岸線を行けば行き着くだろうと沈む太陽を見ながら
車を走らせました。

あ、ありました。
んー、素晴らしい夕景。


photo by chichi




画面左側に幻日が見えています。
右にもあるのですが画面外。


photo by chichi




旅行の直前に<父>がオリンパスOM-Dを買いました。
時間が無くて使い方を学習出来ず、この時もカメラまかせ。
色がすっごく派手で綺麗すぎますね。


photo by chichi




急に地味になりました。
同じオリンパスのE-5、設定はvividで。
撮る向きにもよりますが、これ位が実際の色でした。





海にも田にも柔らかな光が降りて来て。
沖に見えるはイカ釣り舟か。




ここで撮りながらも、目的地はやっぱりここじゃない、
という気がして来ました。

もう時間がない中で、これから必死の目的地探しが
始まるのでした。


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