「おながわ海中漫歩」 ちょっと海へ

宮城の海に潜って40年以上、最新の女川湾の情報をお知らせします。
http://backroll-sld.com/

2013年5月26日(日) ダンゴウオ撮影&観察記録会(女川町竹浦)

2013-05-26 22:05:03 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天候:うす曇り

海況:南南西の風弱く 凪

気温:16℃  水温: 水面 9.5~11.2℃  水底 8.2~9.4℃

透明度:4~5m

 今日は、6名のダイバーでアゴ島から弁天島へダンゴウオの探索と撮影記録をしてきました。アゴ島では、水深5~6m付近の白い岩肌や海藻(スジメ)に付着している個体が、10個体以上観察され、これから抱卵をする赤系のオス1個体とお腹の大きなメスの個体が3個体観察された。

   体長1.8cmのメス(水深6m付近)  抱卵準備中の赤ダンゴ

 3番目に発見された抱卵(水深6m付近。巣穴径は、約1.6cm)

 稚魚の体長は、尻尾を丸めて約2mm  尻尾を伸ばして約3mm

 吸盤状の腹ビレで岩肌に吸付き、尻尾でバランスをとって流されないように餌を探す

 成長と共に個性的な模様になり、生活環境も変える

 弁天島では、水深3~6m付近の岩肌に10個体以上の稚魚と先週発見したオデブなダンゴウオは定位置に、また、先日から観察している2か所の抱卵も順調で目がハッキリと見えるようになってきた。(6月中旬にハッチアウト?)その他、メスが3個体など。

 体長2.5cmの大きなメス (通常のメスは、体長1.8~2.0cm程度)

その他、久しぶりに体長1cm位のスナビクニンの幼魚や大きなミズダコと遭遇した。

 

 これから6月下旬にかけ、ダンゴウオも数多く生まれてくるが、天敵のアナハゼの仲間に捕食される為、観察できる数がだんだん少なくなる。

 

 

 


2013年5月25日(土) 女川町竹浦(弁天島~アゴ島)

2013-05-25 20:27:32 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:南南東の風弱く  ベタ凪

気温:14℃  水温:水面 11.2℃  水底 9.0℃

透明度:4~5m

 今日の竹浦(アゴ島)

 今日は、ダンゴウオの抱卵と稚魚の探索の為、弁天島とアゴ島を潜ってきました。水面の水温は、11℃と高くなってきたが、水深12m以深では、まだ9℃と冷たい。

新たなダンゴウオの抱卵は発見できなかったが、ダンゴウオの稚魚が20個体以上観察できた。

 生まれて間もない稚魚(10円硬貨と)    体長約3mm(実測)

 3番目に発見のダンゴウオの抱卵(アゴ島)

 オデブのダンゴウオは、先週と同じ位置   (5月18日撮影)

 この産卵前のダンゴウオは、背びれを立てていることから産卵が近いと考えられるが、近くを探索したが、オスの姿が見つからない。どこに産卵するのか気になる。

 その他、オコゼカジカやフサギンポは定位置で観察できた。

 

 


「ダンゴウオ撮影&観察記録会」の開催

2013-05-21 19:27:34 | お知らせ

 お知らせ

今週末の26日(日) 女川町竹浦で「ダンゴウオ撮影&観察記録会」を開催します。

 現在、竹浦の海では、ダンゴウオの抱卵(3ヵ所)と産卵前の成魚や生まれて間もない稚魚などが多数観察される「ダンゴウオ三昧」の海です。水温は、まだ冷たい女川の海ですが、気温が20℃を超える暖かい日も多くなっています。

 この機会に是非「天使の輪」を持つ可愛いダンゴウオの稚魚や抱卵の様子、そして産卵前のオデブなダンゴなどを観察・撮影できるチャンスです。

            お問合せは、http://backroll-sld.com/より

 


2013年5月18日(土) 女川町竹浦(弁天島~アゴ島)

2013-05-19 19:12:40 | おながわ海中漫歩「ちょっと海へ」

天気:晴れ

海況:南よりの風弱く ベタ凪

気温:20℃  水面 8.2℃  水底 7.6℃

透明度:4~5m

 

ダンゴウオの抱卵(弁天島)

 

 今日は、先日(5月5日)発見されたダンゴウオの抱卵の確認と探索のため、アリエルの小玉さんといっしょに竹浦へ。1本目は、弁天島に潜ったが水温はまだまだ冷たく一桁状態が続いていた。ダンゴウオの抱卵は、親が体を張って卵を隠しているが、微かに見える状態だ。撮影していると小玉さんが別の抱卵箇所を発見。この個体の抱卵は、卵塊がハッキリと見えるし、撮影しやすい場所だ。卵の状態から抱卵開始からまだ1週間程度しか経っていないようだ。今後の観察とハッチアウトが楽しみだ

      

その他、産卵間近のダンゴウオが5個体、フサギンポが4個体、オコゼカジカが2個体など観察された。

また、「天使の輪」を持つダンゴウオの稚魚も複数個体発見され、今月いっぱいは、ダンゴウオの様々な個体や生態が一度に観察できる、女川町竹浦ならではのダイビングが楽しめる。

    海藻(スジメ)の上に2個体観察 (水深6m)

今シーズン初観察の稚魚の写真は、アリエルの小玉さんからお借りしました。ありがとうございます。

 


オリジナルマスクⅣ・Ⅴ型(老眼用)完成

2013-05-08 19:56:31 | 陸での出来事

 女川湾の小さな生き物たちを生態観察するには、数ミリ単位の物がハッキリ見えないと楽しむことができない。私は、十数年前から老眼が進んだため、オリジナルでマスクにレンズを取付けて使用しているが、この度、4代目と5代目のオリジナルマスクⅣ・Ⅴが完成しましたので報告します。

 2倍のレンズを取付けたⅣ型 

 

 3倍のレンズを取付けたⅤ型 

竹浦の海情報

 先日5月5日(日)に竹浦(弁天島)にて、今年初のダンゴウオの抱卵が確認されました。

これから水温の上昇と共にダンゴウオの抱卵が数多く観察されます。昨年は、弁天島周辺で3ヵ所の抱卵を観察し、6月中旬には、ハッチアウトの観察もでき、多くのダイバーがその瞬間に感動しました。今年は昨年より水温が低めに推移している為、1~2週間遅れています。