やまろぐ☆つあれぽ

海外登山&トレッキングツア専門の
添乗員の自由日記と
家事育児の日常♪

サンティアゴ巡礼を振り返りつつ 旅に深い思い

2024-05-31 17:04:01 | おもう。



みなさん、こんにちは。
今日は雨。朝からもっとサンチャゴの旅日記作りを進めたかったけど
もう夕方になる。パソコンに向かってるのはつらい。集中力ない。
ほんと大変。
そろそろヨガでもしようかな。笑

*

みなさんも、たまには誤って食事中、
手にしていたビールを全部、座っている膝や腿とか(パンテーまで濡らすほど)
こぼすとか、
冷蔵庫の上のほうから取ろうとした汁物のお皿を
肩からかぶってしまうとか
ありますか

やはり、ありますよね

帰国してからこんな感じ。笑

落ち着こう!

このあとのツアは6月末に
日本高山植物保護協会様の設立35周年イベントとして
カタログには出さずに作らせていただいた特別ツアーに
同行予定です
初夏のキルギスに「トロリウス・リラキヌス」などの超可憐な
いろんな花が咲き乱れているのを見に行きます。
高山植物保護協会の会長の先生とご一緒して
逆にこちらがたくさん教えていただくことになりそうな感じで
とても光栄。現地ガイドさんもいるし
たくさん花の写真を撮ってこようと思う。一眼レフもっていかなきゃ。

そのあとはモンゴル・パキスタン・またスペインと続き、
秋には知床のツアーも計画中。

知床はずっと長く一緒に来てくださった方からのご依頼。
そのため、特別に作っているし、(パンフに出していない)
今年に間に合わせるために
秋のスペインからの帰国後四日目という時期に設定した。
(普通は帰国してから最低1週間くらいはなんの予定も入れたくない)
私にとっても異例で特別。
80代も半ばになられた彼が、引きこもりがちなこの数年を経て、
人生最後のツアー参加になると思うので・・・」なんて
おっしゃるの。今の計画を見て
わくわくします、心置きなく楽しもうと思います
と。
70代前半の頃からいつも、その年齢でもあきらめることなく、頑張ればできる
と示し続けてきてくださった。さすがに80を越え、
一年一年、前のようにはいかないね。今年は86。
気力を出すのも大変なのかもしれないのに
人生最後のツアをと私に声をかけてくださる、その思いにこたえたいし
そんなふうに言っていただけることに感動をいただいている。
旅がただの旅をこえるほど、深いいろんな発見が毎回あるように
私も勉強続けて感性をフルに動かしたいなあって思う。

(まあ、ただ一緒に食べて飲んでギャハハと笑っているだけかもしれない。笑。たぶんそう)

でも、最後とは言わせない。
ずっとこれからも、行けるところにご一緒したい
彼の気持ちに寄り添いつつ、90になってもどんな可能性があるのか
見ていきたい。
(自分がその年齢になったとき、そんな気力を持ち続けていられるのか謎)

あまり歩かないけど、少し歩いて、笑、登山も入れてみた
紅葉の特別知床ツアーにご興味のある方はご連絡ください
小人数ですごく楽しいと思う。もうイメージできる。

ご協力いただいた知床サライのモリタさんありがとうお久しぶりに
お会いできるの楽しみ。

*

4月のツアのとき、南フランスで買ってきた
ジゴンダスの赤ワインが最高に美味しかった。


これはリピートだ・・・

*

サンチャゴの道 スペイン
ナバーラのかわいい町 シラウキ






この景色。
歩きながら頭がすっきりしていくの
わかるよね。

がんばろ、また。

(パソコンに向かい仕事。笑)






サンティアゴの道 サン・ジャン・ピエ・ド・ポーからの始まり

2024-05-26 14:34:08 | ヨーロッパ
スペインのマドリッドからドバイを経由して
昨日、帰国しました。

サンティアゴの巡礼の道は人気ですね
世界中から多くの巡礼者(今では巡礼者というよりバックパッカーや観光客・・・ま、歩けば巡礼かな)
が来るけど、ツアーでフランスの道を完全踏破というのはなかなかやっていないけど
西遊旅行はやっています。

(今日の文章はですます調)

その始まりのサン・ジャン・ピエ・ド・ポー(フランス側)から
ピレネー山脈の国境を越え、スペイン側に入り
ピレネーからナバーラ州の牧草地や麦畑に赤いポピーの咲く
のどかな景色の中を歩くのです。

景色はのどかですが、歩きはなかなか大変です。
特に普段歩いていない方にはつらいと思います。

今回はピレネーをやっと越え、歩けなくなってしまった方もいらっしゃって
(ケガでもないのにここまで歩けない方は初でした)
改めて、普段から歩いておくことは大切だし、
体力を維持していくことは大変って思いました。

サンティアゴの巡礼の道は
とても深く素敵だけど、自分で歩くには覚悟
(と日頃のトレーニング)が必要です
毎日20から30キロ歩きます。

いい天候や美しい空気の中で、自分がこうして「今歩けている」
ことに感謝しかありません。
人は、心地いいときに「ありがとう」って口にしてしまうものだと
これまでも思っていたけど、改めて思いました。

*

ちよっとですます調で書いてみたけど
また普通に戻るね。笑

旅はスペインのバスク、ビルバオから始まり、
フランス側~スペイン側に戻ってきて
ナバーラ州を歩いたけど、このあたりは(ピレネーを挟んだ両方)「バスク」という
独特の言葉を持った独特の文化のあるところ。
スペイン側とフランス側にまたがる、バスクの文化を感じつつ、
諸行無常・栄枯必衰・沙羅双樹の花の色・盛者必衰
みたいな平家物語のあの冒頭の詩のような
ナバーラ王国の歴史も垣間見ていくの。

ローラン、シャルルマーニュ、ナポレオン、過去の英雄と言われる人たちのことにも
思いを馳せ、(この区間で登場する)
パンプローナではヘミングウェイの男っぽい人生と彼の生き方も
思った。

町ごとにある教会をのぞき、
中世の美しい芸術に触れ、
美味しいものを食べ、ワインを飲み、
もっともっともっと時間が欲しいって思った

そうして日本の日常生活では考えることもなく
思うこともないところから美しい刺激を取り入れて
ほんとに豊かな心にしなければもったいないと思った。

今日は日曜日の午後で
家にすみれちゃんと二人。
まだ、報告書も書いてなくて、
これから旅日記作りもあるけど、
大切なこともいろいろと考えた。
気づかされた。

みなさん、旅に出よう

それから、一緒に仕事をするガイドさんの協力は大切だし、
一緒に暮らしていく人、
一緒に生きていく人、
なんでもだけど、パートナーは大事、
そういう人とは心地よく「協力しあう」ことが本当に大切で
ひとりでは何もできないことが多いし、
ひとりで抱えてもいけないとも思った。

どうしてこの考えを思ったかはすべて書くことはできないけど
大切なことなので
書いておきたいと思った。
つまり、一緒にいる人はとても大切だなあと。

日本の山にも久しぶりに登りに行きたいな~と
久しぶりに思った。
でもあまり人が多くないところね。




ピレネー山脈のブナの森

ロマネスク(この道を歩いていると一瞬でこれが素晴らしいロマネスクの門だとわかるようになる)


顔なしみたいでかわいかった




プエンテ・ラ・レイナの町

王妃の作った橋




ナバーラの紋章になっているサンチョ7世がもたらした戦利品の奴隷の鎖 相手のイスラムは奴隷をつないで人間の縦にしていた

なんかどうでもいいかもしれないけど
勉強してて、ナバーラ王サンチョ3世のときにはすごい強くて国が大きくなり
7世は身長が2m20センチもあり、子供がいなくて跡継ぎがいないため
イベリア半島側のサンチョの王は終わって
ナバーラはフランス側のブルボン朝に変わったとか
東京に帰ってきたらどうでもいいことを、旅先では本当に深く
感動して、しみじみと感じることができるの。
この7世の棺のそばに、この鎖も飾ってある。


サンジャンピエドの教会のかわいい彫刻 なんかめちゃかわいくて
通る度にじっと見てしまった。宿泊していたので何度か行ってみた。

イラーチェのワインの泉(ワイナリーのサービスで蛇口から🍷が出てくる)
とこにライブカメラ設置してあり、リンクを送った相手が見ることができる
はーたんと日本の親友に送っておいて
映像を撮ってもらった
15分ほどいたけど、撮影ありがとう。
これははーたん撮影


































カミノ デ サンティアゴ サン ジャンから

2024-05-15 17:12:15 | ツアー予定
スペインに行ってきます!成田空港に向かってる。
(今月もまた)ドバイから、マドリッドから
北部のビルバオへ。
そして、フランス側サン・ジャン・ピエ ド・ポーに行き、
サンティアゴの道の完全踏破に向け、巡礼出発!
今回のツアはそのパート1
ピレネー山脈を越え、スペインのナバーラ州を
歩きます。だいたい1日15kmから23kmくらい。
こちら

西遊旅行のツアーは、巡礼路フランスの道の完全踏破を
パートに分けてサンティアゴ デ コンポステーラまで
800kmを歩きます♫

自分の内面と向き合いつつ、
宗教、歴史、建築などなどたくさんの見どころ
美味しい料理にワイン。
とても深い巡礼の旅。

特に今回は、バスク地方という
独特の文化も感じつつ。(バスクは言葉も全然違う)

前にここを歩いたのは6年前。
日本人と初めて歩くガイドさんと、
言い合いになりつつも、(彼らにとって日本人の感覚は独特だから)
(時間前に集合することが理解できないとか)
(日本人は挨拶も淡白で冷たいと思われるとか、ハグもしないし)
話し合いと説明で理解し合い
最後は
前世では自分たちは兄妹(姉弟か)だったと言われるほど打ち解け
感動的な旅になった、そんな思い出がある。
スピリチュアル的にも、教会の雰囲気や空気まで感じるような
いろんなことを教えてもらった。

今回は、去年も一緒に歩いた別のガイドさん。

違うメンバー、違う天気、
どんなドラマになるかな。楽しみ!





ゆりも咲いて綺麗。はーたんのくれたお花
毎日水を変えてと、花瓶にメモを貼っておいた。笑






美しいもの 

2024-05-14 00:02:55 | おもう。
朝、起きるの超苦手。
目覚めた時
いろんなことはダメって気がする。笑
自分には無理で、辛すぎて、現実見たくなくて
もうちょと寝ていたい。笑

そんな今朝、目覚まし鳴って、
半目で
携帯見たら、
南米を旅してる、若い彼から、笑、写メールきてた。

おはよう、ヒトミ、ワラス行ったことある?
ここは世界一美しい場所の一つだと思う
と。

写真が何枚かあって、それで目が覚めた。

ペルー。

(これから弁当作りの主婦)

ぼー、




美しい
あ、まだ生きてたんだ、よかった

と、返信した。



生きてるって
なんだと思ってるの?と。彼

笑いから始まった今朝だった、

彼はベネズエラのツアーでガイドしてくれてた1人。
ヨーロッパと南米の血を引く20代の彼、生い立ち的に恵まれていると思うし
大変だとも思うけど、考えもしっかりしてる
面白い人だった。蟻をすりつぶして腕に塗って虫除けだとか
アリの巣に手を入れて集まった蟻を食べるような、ヨーロッパの男の子とは
違う一面もある。
哲学の話でエンドレスに盛り上がり、
人生とは、と、年齢差感じず話すことができた。
突き放しても向かってくるような熱があるような。

私は哲学を話すのが大好きなので面白かった。
ボートで川を移動しながら
ギアナ高地の景色みながら。
私が年上風に知ったふうに人生観を話しても
覆い被せるようにこたえてくるような、力のある子だった。

去年末から一年かけて、南米全土をバックパックで一人旅してる。
バイトを探しながら、あてのない旅だと言っていた。

お父さんはとても心配していた。(お父さんはガイドさんのボス)
わかるわ。

でも、若いうちに時間を考えず、先のことも考えない
そんな冒険の旅をできるって、幸せと思う。南米だし。

生き方はひとつでない
と言うのは簡単で、実際は、いろいろと勇気がいると思うの。
受け入れられるような、受け入れられないような。

かわいい男前の顔してるから、男の子だろうと
レイプされたり、全て奪われるんじゃなかろうかと。

だから今朝、メールみて
生きてたんだ、て。笑
彼も何言ってるの、と、笑っていた。いや
まじで。

行ったことのない場所も告げてきて
やったあ、ヒトミが行ったとこより2メートル標高高くて勝った
みたいなイラッとする文もありつつ、笑
2.3年待ってね、一緒に行けると思う
て言うのよ。
どうゆことー?わたしと旅をするのかな?笑
なぜ、2、3年なんだろう?笑


シャキッと目が覚めて
わたしも、世界の美しいものを追っていこう
と改めて思った。刺激的な。違う文化の違う世界。


また、
この見た美しい世界のことを
もっとうまく伝えれたらいいのに、とも。

すごい美しい世界がある、
全然違う価値観がある
てことは、
どんなふうに、生き方につながるのか、て。

心、自由に、何かを追い求めることは
幸せだよね。



























1人で過ごした母の日

2024-05-12 23:45:12 | おもう。

朝からはーたんはディズニーシーに遊びに行き
夫も試合からの飲み会で
わたしは1人で過ごしていて
1人って自由でマイペースで楽ちんだなあ

としみじみ

とりあえずご飯作ってあげなくてもいいとか
自分のことだけできるとか。

たまにはいいものじゃ。

ていっても、明日からのお弁当の準備とか
たくさんのシャツのアイロンとか
スーツケース送ったりなんじゃかんじゃしてる。
本当に自由というのはないかもしれないけど、
本当に癒しの時間というのは強制的に作ってる。
ヨガの時と、アロママッサージとか!
頭も空っぽにして。それが、
普段なら夕飯作らなきゃとかになるときでも、
できるから、なんか、楽。

夕方長女りーも鉢植えのカーネーションを持ってきてくれたので
うちはめちゃ華やかになってる!
かわいい嬉しい!


2人の娘からのお花をそれぞれ並べ

育ってくれてありがとう!
と思うわ。

ずーっと見ておきたい。



昨日、記事で書いた
紫砂壺(しさこ)なんだけど、
乾かしてもなんか、中の底が砂っぽく
ザラザラしてる。なんでだろう?




最近はアフロのすーさん


この3女はあまり散歩も好きでなく、笑
外出も好きでなく
家が一番大好き。家じゃないと寝ないし、
玄関前で離してもドアに向かって走っていく。


そのため、わたしも休日は
お家で過ごすのが大好きなの。笑

昔の自分からしたら考えれん。






開壺(かいふー)して養壺(やんふー) 紫茶壺(しさこ)

2024-05-11 17:15:06 | おもう。
昨日ははーたん(高校二年生)が人生花束を買って
プレゼントしてくれた
はーたんはしゃぶしゃぶのお店で(不定期で)アルバイトしてる


帰りに買ってきてくれたらしく
わたしは感動いたしました

ジャージにボサボサ頭で仕事していた昨日

かわいい~・・・なんてかわいいお花。いい香。


うちの娘たちは二人とも、私がお花とプチ園芸が好きなことを
知っている・・・
玄関前では小さかったブーゲンビリアがもう2m越えで
大きくなってたくさん花が咲いているし、
佐渡島からきたオドリコソウや
青ヶ島からきたリュウゼツランも元気。
小笠原諸島からきたハカラメも越冬して元気。
友達にもらった観葉植物たちもみんな元気。
白い丸い栄養がめちゃ、爆発的によくきいてて、それを置いてるだけなんだけど・・・爆

仲良しの友達にも教えてあげたとこ。笑


*

テーブルのこの花束がかわいいので
来週、スペインに行かずに
ずっと家にいたいなあ・・・なんて。


*

今朝、ニュースで、大谷翔平さんに贈られた南部鉄器と同じのが
すごい品切れになるほどになっているとやってて
南部鉄器は素敵だけどね・・・て思ってて、(私も昔から憧れはある)
ふと、
思い出したの。

私もなんか台湾で昔、買ってきたいいやつ持ってるじゃない?と。

出してみたの。


箱には
(なんて読むのかしらないけど)

鯉躍龍門蓮子壺

と書いてある。


これは紫砂壺(しさこ)という中国の茶壷(ちゃーふー)
結構いいお値段だったけど、使い始めに煮沸しないといけないとか
私はけっこうすぐにお皿を割って壊してしまうので
使うのが面倒でずっとしまっていた・・・・
このことはこのブログに書いたのも覚えている。何年前だろう、7、8年前かな?

やっぱ使ってみようかなあて思って
かいふーしてみた。開壺と書く。
一時間、茶葉とかサトウキビとかと煮るの。
そのまま冷めるまで置いとく。

洗剤は使わない。

そして使い込んでいくごとに味が出てきて
磨きがかかって美しくなるらしいの。それを

やんふー
というらしい。やんふーは養壺と書き、
育てていく感じね。
言葉がいちいち素敵。

この壺には見えない無数の穴があいてて、水は漏れないけど
空気は通すし、お茶の香りを吸着するのだって。


楽しみたいなあと思う。

今日はかいふー記念日。笑


(のんびりしているように見えるかもだけど
明日はスーツケースを空港に送らなければいけないのに
何もまだ、ひとつも用意してないし、めっちゃ忙しいの)


ある方のご依頼で10月に知床、
来年の6月にプライベートヨットのスピッツベルゲン スバールバル諸島を
計画しています。
よろしくお願いいたします

今年はスペインのあとは、キルギス、モンゴル、パキスタスン、スペインなどが決まっています。

いつも誘ってくださったり、いろいろいただいたり
皆様には感謝です。何もお返しができていなくて申し訳なく思っているけど
心からありがとうの気持ち。





父と母のこと

2024-05-08 15:14:11 | おもう。


みなさん、こんにちは!
ゴールデンウィークはこれまでで一番のんびりぼんやり過ごした。
楽しく美味しく過ごした。
そして、ほのぼののほほんと、過ごした。笑
がんばらないことにしていた。

そのため、あとスペインに出発まで一週間になってからの今、
ものすごい忙しくなってきた。

サンチャゴ完全踏破はこちら



最近、時々、全く思いがけない方々に
ブログ読んでます
って言っていただき、そのたびに反省する・・・
自分ではブログやっていますって宣伝はしていないので
(これはおすすめブログではないため)
でも長く読んでくださっている方々にはいつもありがとうございます

今後ともよろしくお願いいたします

*

一昨日、広島の実家から2枚の絵が届いた。



これは私が小さいときから
玄関に飾ってあった絵なのだけど、
もう20年くらい前には別の人の絵になっていて
これらの絵はずっと倉庫にしまってあって、
家族の記憶からも目からも遠ざかっていた。
絵のことを特に注目したこともなかった。

特に思いをもって見たことはなかったけど
こうして東京のうちにくると結構いい絵だっていう気がする。
大きさもかなりあり、大きい方は縦が額入れて90センチくらい。
この花も横幅70センチくらい。


これは私の父が昔、描いた絵。


私の父は今、杖をつかないと歩くのが大変なことになっているけど
ずーっと仕事で忙しくしてたし基本、動いているのが好きで
細かいことにも気がきく人だった。
小さいころは私と弟を連れて絵を描きに行ったりしてたけど(弟は絵心ゼロ)
ずーっと描いてなくて、最近、体が少し自由じゃなくなってから
また絵を描いている。
母は、お茶が趣味で優雅で美人風、だけど
父にはなんでも遠慮なくズバズバいうしそんなに優雅ではない。笑
そんな母も、父より今はしっかりしているし、いろいろ父の面倒も見ているし
新聞を読んであげたり、ストレッチをしたり、散歩に付き合ったり。
夫婦って長い目で見て面白いなって思う。

母もしっかりしているといっても物忘れというか言葉忘れがひどくなってきているけどね。

こんな感じ

母 あの長い野菜、えーと
私 白ネギ?
母 ちがう
私 ごぼう?
母 違う、えーと、緑の細い・・
私 ニラ?
母 あ、そうそう。もうやだあ。
みたいな。笑笑


この広島の夫婦(私の両親)、80代半ばにさしかかるとこ、最近、父が昔に描いた
四つの油絵をどうするか論争になっていたらしい。
二人は終活中。
母はもう捨てて、て言ってて、父は
そんな捨てるなんて、
て感じだったらしい。といっても見ることもなく
しまいっぱなしだったのよ、何十年も。

ので、じゃ、東京に送ってって言って
届いたの。

玄関でダンボールを開けて、しばらく眺めていて、
ふと、この花の絵の裏に
ローマ字で
To ●●●●●● from ●●●●●●
1968年4月 シネラリア

って書いてあるのを見つけたの。
それは
結婚前の旧姓の母の名宛の父のサイン。

なんとまあ、父が母のために描いた絵だった。

それを二人とも忘れていて
母なんて捨てるとか・・・

それを伝えると、父は感涙していたらしい。(父も涙もろい)
母は言わないけど、きっと母も泣いたはず。

まったく、すごいドラマを経てきたような感じ。
玄関先でしばらくぼーっと絵を見ていた、私。
そして、こうして改めて絵を見ると
違って見えるし、素敵だと思う。

シネラリアの花は冬でも元気に咲き
花言葉はいつでも喜び・希望・快活など、らしい。

今度二人に花を贈ろう
今日はこの写真、絵の写真とサインの部分をカラープリントして
広島に送りました。笑

もういっこの絵は、広島の妹背の滝の絵だそう。

そして、そこにも行ってみようと思った。
推古天皇の由緒あるとこだとか、夫婦滝があるとか・・・

面白いね。母も言ってた、
なんとまあ、娘の家でね・・・・って。

物事は見る目を変えると、本当に見方が変わるよね。
旅先でもいつも思うけど
このときも思った。