カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

女子山in大山キャンペーン

2011-11-28 | ヤマのこと

2011.11.23(祝)丹沢・大山へ。

この祝日、私は休みだったけど、ダンナは仕事。
今年は年内、二人の休みが合う日がもうほとんどないし、天気予報も曇&雨だったので、
どこにも行かないつもりで諦めていたら、天気予報が晴れに変わった!

一人で行ける山は限られているし、秋の一人歩きはなんだか寂しいし・・・
と山友のJちゃんにいつものように思いつきで声かけたら、Jちゃんの相棒も仕事だという事で「行く」と即答。
ということで久しぶりの「女子山」企画がすんなりと決まりました。

お互い明日も仕事、家事もあるからさくっと夕方までに帰れる山にしようという事になり、
近場の「大山」に決定。

ヨモギも歩きたかったのですが、とにかく「ヤビツ峠」行くのバスの混雑がハンパない時期。
大山に蓑毛から登るのは初めて歩いたとき以来だったので、久々に行ってみることにした。

読み通りヤビツ峠行きのバス待ちは長蛇の列。でも蓑毛行きはガラガラなのだ~~~作戦成功



 
と、6年ぶり?に蓑毛バス停で下車。そこから約1時間10分ほどでヤビツ峠まで。
ゆるい登りなのと、歩く人も2,3組しかいなかったので早くもおしゃべりがとまりません。



なんとなく見覚えが・・・と思ったら、ヤビツ峠へ到着。さすがにここから人が一気に増えました。
それもそのはず?11月は「丹沢大山フリーパス」秋の大山キャンペーン中
キャンペーンっぽいスタイルの人が大勢いました。


 
ここからは時々急な場所もあったりと、そこそこの登りです。
すぐに暑くなって汗をかきかき登りますが、先週とは違い空気が冷たく、
やっと「初冬」の山に来たかな~?という感じがしました。

こんな道だったっけ???記憶ってすぐに無くなるなぁ。


途中、振り返ると富士山がしっかり見えて嬉しかった
この澄んだ青空の中、眺める富士山は最高ですねー。



表参道との合流地点に来ると、もう人だらけ。



混雑に混じって山頂到着~~



相模湾がキラキラ光ってて、ホントきれい
大山ってお手軽なのに眺めがいいのがGOODですよね。

前回教えてもらったスポットへ移動。


丹沢の山々、花立山荘から尊仏山荘、竜ヶ馬場から丹沢山まで良く見えます。
丹沢の季節ですね~~~早く雪が降らないかな?またあっちを歩きたくてウズウズします。

 
ベンチに腰掛け、まだ10:30なのにランチタイムです。
それでも次から次から人がやってきて、食事の場所を探すのもひと苦労な感じでした。

下りは「見晴台」経由下社まで。


見晴台におりて又ビックリ!竹下通りか?と思うくらいのごった返し。
時計を見たらちょうど12:00を過ぎた頃。皆さんランチタイムのようでしたが・・・


私たちはティータイム
さっきお昼を食べたばかりですが、スイーツは別腹。
こんなこと、ダンナと一緒じゃできないから女子同士っていいよね

さてさてあんまりゆっくりしていると遅くなっちゃうから行きますか。


 
見晴台から阿夫利神社への道も多分5、6年ぶり。
初心者だったせいもあるけど、もう少し緊張する道だったような気がする・・・
と思ったら、滑落防止のためか、ルートのほとんどに柵が付いていました(鎖など)
それも納得?このまき道ものすごい人の往来が激しいし、ヒールの女性もいたり・・・


 
渋滞に巻き込まれながらやっと下社へ到着。
何の列かと思ったら、ケーブルカーに乗るための列だとか。紅葉の時期の観光地はすごいです。



でも今日は女子山だからお気楽お遊び気分。
せっかくきたので神社も拝み、目指すは今日最後の目的地「大山寺」



女坂を降りていきますが・・・あれ?・・・途中で立ち止まり・・・
「おおっ  ここは もしかしたら・・・」


そうでした、小田急「秋の大山キャンペーン」のパンフの写真はまさにここ。
このパンフ、毎日のように通勤途中に見ていたのですっかり頭にインプットされていたようです。
ちょうど手に持っていたので付け合せたところ、当たり~ここじゃーーん

「ねーさん、ここはやっぱりやらないと

とオモシロ大好きな2人ここははずせない・・・



ハイ、同じポーズ(右手にパンフ)
二人で並んで撮りたかったんだけどね~さすがに他人には頼めない、こんなネタで(笑)

注:女子じゃない等クレームは受け付けません。



そんなこんなで大笑いしながら「大山寺」到着。
ライトアップの時間まではいられないのですが・・・



やっぱりキレイな、大山の紅葉。赤です、赤。



急遽思いつきで来た女子山in大山。
女同士ってなんでこう、他愛の無いおしゃべりで楽しんだろう。



(こま参道)
頭の中からっぽになってはしゃいだ、楽しい秋の一日でした。


おしまい。



★ちなみに女子山第一弾はこちら






陣場山廻ってお買い物

2011-11-22 | ヤマのこと

2011.11.20(日)

土曜日は台風のような雨と風だったので、日曜日も雨だと思っていたら晴れ予報に変ってた!
予定を変更し、我が家の冬の食卓に欠かせないものが欠けそうになったので、急遽買い物に行くことに。



高尾駅のバス混雑がイヤだったので、相模湖駅からダイレクトに登ります。
与瀬神社からのコースは2度目かな?



スタートはガスガスでかなりなウエット
11月も半ばだというのにこの日も暑くて・・・夏と言いたくなるくらいの蒸し暑さです。
一日中半袖で歩いていました(気温23度?)



こんな気温だから、明王峠の紅葉もダメ。かわいそうなくらいカサカサに枯れたちゃん。



それでも途中からガスが晴れて、気持ちの良い尾根歩きとなりました。



いつもの陣場山頂はまだ早いせいか?予想より空いていてラッキー。
スカイツリーがしっかり肉眼で確認できるようになりました。



10:30、かなり早いけど昼食にしましょう。
いつも陣馬山頂では寒くてゆっくり出来ないパターンの私達だったのが、
今回は珍しく暖かい(暑い)ので、茶屋でなめこ汁を注文し、富士山を眺めながらのおにぎりタイム。
このなめこ汁、なめこは一般のものだったけど美味しかったなー


富士山に会いたくて来たんだもんねー、会えて良かった



醍醐丸方面も程よく色づいて気持ちよさそうです。
今日は時間がないのでまた今度ね



短時間でも山を歩くとカラダの中身が入れ替わる感じ



そろそろ雪が待ち遠しい季節になりましたね。



ゆるゆる下り、車道歩きで13:10、藤野駅到着。
いつものポン酢を購入し、駅前で野菜をたくさん買い、
行きはスカスカザック、帰りはパンパンにして帰りました。


【行程】相模湖駅7:30→与瀬神社8:00→明王峠→陣馬山10:30~11:00
→栃谷尾根→陣馬登山口→徒歩にて藤野駅13:10





世界遺産・平泉

2011-11-20 | タビのこと

2011.11.3(祝)

ダンナの実家を早朝に出発し、寄り道しながら東京へ戻ります。


久慈駅からバスに乗り盛岡を目指します。
このバスは「久慈渓流」脇を走っていくのですが、ここがまあーーなんとも素晴らしい紅葉なのです
全然有名な観光スポットじゃないし(平庭高原近くといえば解るかな?)、地元の人くらいしか知らないのでは?
と思うのですが、大小さまざまな岩や赤洞色の岩礁が連なる景観地で、
岩にへばりつくように赤や黄色の紅葉がびっしり!
今回通ったエリアでは一番密度の濃い紅葉が見れました。
ここは行って損はないです!(と宣伝)
走行中のバスの中からはピントの合った写真が撮れなくて・・・見せたかったなー、岩手自慢


 
さて、盛岡駅に着いたら今日は奮発して新幹線で「一ノ関」駅へ。
帰りの新幹線が決まっているので、限られた時間のなかで廻れるのか?ツアープランナー(私)の腕の見せ所です

 
11:00、一ノ関から路線バスで30分ほど揺られ、ついたのは「厳美渓
ここは観光地で、よく紅葉ツアーとかに組み込まれている場所です。
右の写真は「空飛ぶだんご」が篭にのってスルスルと降りてくるところ。

事前情報では「紅葉見ごろ」マークを確認していたのですが・・・



なんかねぇ・・・なんですよ。紅葉はドコに??


 
怒られそうですけど、見た目だけ考えたら紅葉も特に・・・ですし、渓谷も特に「うぉー」というほどでも無し・・・、
渓谷沿いの岩場はほとんど「立入り禁止」だから車道しか歩けない・・・
これだったら奥多摩の鳩ノ巣渓谷のほうが美しい(笑)ということで意見が一致。
観光地と言うものは往々にしてこんなモノなんでしょうね・・・(あくまで私の感想です)


 
ということで川沿いを少し歩いただけで満足したので、
名物のおだんごを頂いて終わりにしようと言う事になりました。
お茶は(無料)セルフサービス、渓谷対岸のお客さんとのやり取りを見ているのが面白かったです。


郭公だんご
ふわふわのお餅で美味しかったです。3本¥380くらいだったかな?
ごちそうさまでした

* * * * * * * * *

バスの本数が日に数本しかないこのエリア。(厳美達谷線乗り換え平泉達谷線のみ)
バスの時間まで1時間以上あるのが(厳美渓見るのに2時間以上かかると計算)
もったいないのでえーい、ついでだ!とセレブにタクシー移動決定です(笑)


タクシー(約¥2300)で移動の途中、達谷窟(たっこくのいわや)の「岩面大佛」を車窓から眺め、
目的の「毛越寺」へ。


ダンナの実家に帰省するようになって早20数年。
何度も話は出ていたけれど、一度も訪れたことのなかった平泉。
今年世界遺産に登録されたので、こんな時を利用しなければこれないな・・・
と思い立ち寄ることにしました。新幹線移動の途中下車は結構な出費なので勇気がいります(笑)


毛越寺といえばこの「浄土庭園」
浄土庭園とは仏の世界、すなわち浄土を地上に表現した庭のことらしい。

850年に開山し、奥州藤原氏によって造営された毛越寺。
度重なる火災で建物は焼失したが、境内全体に仏国土を表現したと伝わる浄土庭園と伽藍遺構が、
ほぼ完全な状態で今も残っている。
それらが認められ2011年世界遺産に登録されたそうです。
歴史の苦手な私も、ガイドブック片手に一生懸命見学しました



ところで誰もが不思議に思う「もうつうじ」という読み方。
通常、越という字をツウとは読みませんが、越は慣用音でオツと読みます。
それがモウオツジがモウツジになり、更にモウツウジに変化したとのことです。



これらの景観は平安時代に書かれた日本最古の庭園書である「作庭記」に基づいて作られた、
学術的にも貴重な庭園。


曲がりくねる水路の流れに、水切り、水越し、水分けなどの石組が配されています。
毛越寺の遣水(やりみず)は平安時代の唯一の遺構、全国的にも極めて珍しいものだそうです。
ここで「曲水の宴」という平安時代の遊びが今も行われます。


平泉の文化遺産は、中尊寺、毛越寺、無量光院跡、観自在王院跡、金鶏山を中心とした周辺一帯が対象です。
そしてこの5個所が世界遺産に登録されました。


平安末期の百年間に、都の文化を受容しながら独自に発展させた仏教寺院、浄土庭園などが、
華麗な黄金文化の遺産群なのだそうです。
古代から中世への過渡期の地方文化として、突出した事例であると高く評価されました。
文化遺産としては、東北で初の世界遺産登録。嬉しいことです。


       

全部廻るには1日ないと足りませんので、次にピンポイントに目指すはもちろん「中尊寺」
毛越寺から平泉巡回バス「るんるん」(なぜか11/6で終了)に乗り、7,8分で到着。


月見坂入口にある案内所で音声ガイドを借り、進みます。


 
祝日の午後とあってか、とにかくすごい人・人・人
東北でこんなに大勢の人に出会ったことないかも・・・


月見坂の地蔵堂、弁慶堂などのお堂が立ち並ぶ中、本堂へ。
そして三千点をこえる国宝・重文などが展示される「讃衡蔵(さんこうぞう)」を見学していよいよ「金色堂」へ。



撮影禁止なので写真はありません。
今更私が説明することもないのですが、金色堂の中には藤原清衡、基衡、秀衡の御遺体と、
泰衡の首級が安置されているそうです。

工芸技術の見事なこの「阿弥陀堂」は1124年に建立されたそうですが、現在の輝きは当時のものではありません。
考えてみれば当たり前なのですが、ここに来るまでピンときませんでした^▽^;


今回「讃衡蔵」の最後に設置されている「昭和大修理の記録映像」を見て初めて知りました。
スイマセン、話し長いです。


昭和の大修理(これについては家に帰ってから調べました)

金色堂は度重なる台風や風雪により痛みが激しかったが、
第二次世界大戦後、収入源であった田畑を失ってしまったため、修復など出来なかった。

代々寺を守る僧侶の佐々木実高が文部省へ修理を依頼に行くが、
中尊寺の価値が信用してもらえない。
金色堂の須弥壇には奥州藤原氏3代の遺体が納められていると説明しても、
何の骨が埋っているものやら、と相手にされなかった。

その後の学術調査で文献記述と須弥壇内の遺体が一致することが証明され、
ようやく国宝として指定される。


昭和37年、予算が下り全国から職人が集められ始まった修復作業。
だが漆の色は現代のものとは違う漆黒。しかも、塗り方も途方もなく分厚い。
金箔は青みがかった渋く重たい色だった。
「技法の謎がわからなければ修理を諦めるしかない」

職人達は一旦諦めかけたが、「遺体あってこその金色堂なのだから、
損傷が激しい部材をあえて切り刻み分析し、800年前と同じ金色堂の復元に挑もう」という行動にでた。
文化財を切り刻むなんて考えられない時代。

が、省からすれば「大事なのは金色堂であって、中にある遺体は文化財ではない」と言う。

両者のどちらが今回の修理の意味に沿うのだろうかと熟慮の結果、
遺体優先とすることを選んだ。
このとき、創建当初の金色堂の姿が復元されることが決まったそうです。


修復作業

漆職人は金色堂の漆の深みある黒色を出す為、漆を4層重ね塗り。
漆の粘り気は湿度に大きく影響されるため、800年前の平泉の湿度を調べ、
同じ状態の空間を人工的に作って作業したり・・・

螺鈿から剥がれ落ちた貝を集めておいた箱から、修復する場所にピタリ合う形を探す為、
パズルのように一枚一枚手作業で合わせていく。
剥がれ落ちて保存していた貝は約5000枚・・・いったい1日で何個貝を見つけ出せるのだろう?

金箔職人は金箔が青みがかっていることの謎を解き、
他の物質(土だったかな?)混ぜて青みがかった金箔を作り、3万枚も貼り続けた・・・等々

現代のようなコンピューターもコピー機もない時代、
型を写し取るのも薄紙一枚一枚をなぞり、同じ物を又なぞるような手作業を続けた・・・。


ここに書いたのは修復作業のごく一部。
気が遠くなるような根気のいる作業で6年かけて修理した金色堂は、
輝きを互いに映しあい、当時の極楽浄土世界を今に蘇らせた。
それが今、私が見ている「阿弥陀堂」なのでした。


現在では考えられないような緻密で根気のいる作業・・・
でも彼らが後世に守り伝えて行きたいと願ったものは「美」ではく、
心の拠りどころとしての信仰そのものだったのである・・・

というお話です(長っ)


金色堂の歴史を知らなかった私は、昭和の香りたっぷりの当時の映像を初めて見て素直に感動しました。
(間違いがあったらゴメンナサイ)
(以前プロジェクトXで放送したらしいです)



 
(木造の旧覆堂(重要文化財))
自分のことしか考えない、日本人としての誇りのかけらも見えない政治家や企業人が目に付く2011年。
この中尊寺大修理に限らず、昔の日本人は本当に根気よく、真面目でブレず、
誇りと信念をもった尊いお方が多かったよなぁ・・・

と今の自分達をなんだか情けなく感じたけど、同時に中尊寺の世界遺産登録はこの、
「(東北の)誇りと信仰」を持って蘇らせた本物の日本人である僧侶・職人たちの力が、
結果的に「顕著で普遍的な価値」として認めさせたのでは。
倒壊寸前の金色堂だったらはたして登録されていたのだろうか??
・・・と勝手に自分なりの解釈をしたのでした。




(松尾芭蕉像)
とか勝手なこと言いましたが・・・ホントはどうなんでしょう?芭蕉さん。

---五月雨の降のこしてや光堂---


 
亡くなった人たちの供養、争いのない平和な世を願い作られた中尊寺。
色んな事のあった2011年だから余計に感じるものがあります。
やっぱり今年来て良かったなぁ、と陽の傾きかけた参道を降りていきました。



東物見から見下ろす北上川。当時に思いを馳せて・・・
---夏草や兵どもが夢の跡---



またバスに乗り、新しくなったという「平泉駅」へ。
ここから一ノ関駅へ戻り、新幹線で東京へ。



来年はもっとたくさんの人に訪れて欲しいな。by岩手県宣伝斑cyu2



がんばろう東北 


おしまい



秋の食いしんぼうハイキング

2011-11-15 | ヤマのこと

2011.11.12(土)箱根へハイキング。


久しぶりの山歩き。
10月の胃腸炎からなかなか体調が戻らなかったので、
せっかくの土日晴れだったけど日帰りハイキングに。


行きの電車の中からはしっかり富士山が見えて期待が膨らむ。



以前歩いたことのある道、寺からスタート。



朝は晴れていたのに、山に入ったらガスにまかれる
しばらくすると何かが降臨してきそうな?幻想的な風景。


 
咲き残りのキク、そして花盛りのリンドウがカワイイ。




この日の気温は20度。今年は暑い日に低山、寒い日に高山に登っているパターン・・・
樹林帯を終えると青空が見え隠れ。暑くてもなんだか清々しい気分になりました。



 
前日の雨で水をたっぷりと含んだ植物達が嬉しそう



登ってきた道、振り返ればプチ雲海


 
すっかり太陽が現れると、11月とは思えないほどの日差しが痛い&暑い。



11:10 山頂到着。雲がやってきては通り過ぎ、面白い眺め。



山頂は賑やかでした。早目の昼食をとり、次を目指しましょう。
遠くに見えるは 相模湾。海を見ながらのハイキングって楽しい



山の紅葉はもう終わっていました



それでも時々、色付いた残りの紅葉に出逢いながら歩きます。


 
咲き残りのマツムシソウとつやつや真っ赤な実




振り返るとさっきいたところが遠くに。
小さくアップダウンしながら、気持ちの良い稜線歩きは続きます。



 
途中までは賑やかだった登山道も、こっちまでくると、ほとんど人に会わなくなった。




時々また何かがが降りてきそうな場所を抜け・・・



2つめのピークで苔をまとった石仏にご挨拶。


 
下山開始。そこからグングン下って、グングン巻いて一旦車道に出たと思ったら、
まさかの登り返し 暑くて疲れちゃったなぁ・・・




でもその先には・・・



街を見下ろせる、広々とした草原のような景色が待っていました。




今日最後のピーク塔ノ峰を後に、昼間でも暗く、誰も通らなそうな道をぐんぐん降りると・・・



お寺の裏に到着。これにて今日のハイキングは終了。



今日は初めての温泉に行って見ましょうー
今回は「一の湯別館」へ。


 
汚れた登山靴では申し訳ないようなキレイな立ち寄り湯。アルカリ性単純温泉。
小さいタオルが付いて¥850 小さいけど空いててラッキー。
この時期、場所選びに失敗すると大渋滞に巻き込まれるから・・・


  
温泉を満喫したらいつものコースで締めくくり。
お腹もいっぱいになった食いしんぼうハイキングでした。



・・・・・・さて。

今回歩いたのはどこでしょうか~?山好きの皆様ならすぐに解っちゃいそうですネ。
スタート~エンドまでのコースをみごと当ててくださった方、先着1名様にオミヤゲプレゼントしますよん

”食いしんぼうハイキングクイズ” プレゼントはこちら~~


え?いらない?(笑)スイマセン、電車の発車時刻ギリギリに買ったもので・・・

※江ノ島には行っていません。


コメント欄に今日のコースを予想し、ご記入ください。
正解者・先着1名様にこちらの”タコせんべいストラップ”をお送りします。
11/20(日)締め切りとさせて頂きます、当選発表もこのページにて。
ご参加お待ちしております~

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(2011.11.20追記)

当選者発表 

みなさんご参加ありがとうございました!
正解は↓のコースでした。
見事当ててくださった方、先着1名様は・・・
はなねこさんでした~
プレゼント、待っててくださいね♪

また機会があったらやってみようかなー、山好きの皆さんすごいから次回は考えないと・・・

盛り上げてくださってありがとうございました


【行程】大雄山最乗寺8:45→明神ヶ岳11:10~11:40(昼食)→明星ヶ岳13:00→
塔ノ峰14:25→阿弥陀寺15:00→一の湯別館15:15→鈴廣かまぼこの里→早川・三太郎鮨





キノコの山

2011-11-13 | イワテケン

酸ヶ湯温泉に寄り道してから帰省。


ダンナの実家に帰ると、私の大事な仕事のひとつ「ワンコの散歩」

 
(左から ハナエ  タロウ  チロ クロ・・・?)
8月にはまだかわいかった黒ワンたちも大きくなって・・・
だけど言うこと聞かなくて散歩にならん・・・このまま大きくなったらまずい感じ

残念だったのが私が帰る3日前に、タロウの親のるみ子が死んでしまったとのことでした。

(手前がるみ子)
小屋の前に倒れてたって。夏には一緒に散歩したのに・・
寿命だったのでしょう・・・推定14年くらい。とても賢い子でした、寂しいです。



翌日は義弟くんとキノコ狩りへ

 
シイタケ・ナメコ

 
大きな平茸

キノコ狩りなどしたことのなかった私は大喜び
さあ、次の場所へ移動しよう、と作業道を歩いていたときでした。

「ガサガサ・・ガサッ」

重たい音がして、前を行く義弟くんの足が止まり、次の瞬間二人で息を飲んだ。

「でたっ  ク・・・クマ」



しっかりとした大きさの真っ黒いヤツ(多分ツキノワ)が右の斜面から降りてきて、道を横切り、
左の斜面へと・・・

「こっちへ来ちゃダメだー」と大声をだして居場所を知らせる義弟クン。
「私たち二人だから大丈夫だよね?」と意味不明な発言のワタシ。
ただただじっと、通る過ぎるのを見つめていただけの二人でした。
カメラ、首からぶら下げてたのに写真を撮る、という行為ごと忘れてた
(この写真の矢印の先辺りにクマが行ったときに思い出してパチリ
いざという時はやっぱり動けなくなるものなのね・・・
クマ鈴持ってたのに油断して付けていかなかったから・・・登山道で鈴つけて、肝心なところで・・・



さすがに怖いので今日はこれで終わりにし、家に帰ります。
義母さんと留守番をしていたダンナに「くまに会いました」と報告。
この地域は昔からクマと共存している。トウモロコシやスモモも食べられちゃうし、
×○コも作業道でしょちゅう見かける。
でも地元に住んでいながら、義弟くんも義母さんも過去数十年で1,2回しか遭遇していない。私は二度目。
「やっぱりもってるなーーー義姉さんは
と義弟クンに言われてしまった・・・アハハ・・・ハ


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翌朝、「午前中ならクマはまだ活動していないから大丈夫だ」
というよく解らない理由で義母さんから励まされ懲りずにまた山へ。
犬を連れて行きたかったのだけど、どうも今のワンたちはキノコも食べちゃうらしい・・コマッタモンダ・・・


登山道などありません、自分の山ですから自由に登って行きます(わたしは一人では歩けませんけど)

 
なんてキレイな森 手付かずの自然林。
遠くへ紅葉探しに行く必要などなく、自分ちの山が一番きれいだったりして・・・

 
名もなき400mピークからは、青く輝く三陸の海がみえる。



見下ろす森は色とりどりの毛糸だま。



この時期に来たことなかったけど、こんなにキレイだったんだね。



巨大な朴葉


 
2時間近く歩くも、残念ながらさすがにもうM茸ちゃんには会えず、収穫ゼロ。



でも思いがけず紅葉を満喫した、キノコの山歩きでした


東北の旅、まだ続きます。







山の恵み・酸ヶ湯温泉

2011-11-10 | ヤマのこと

2011.10.31(日)


八甲田山から降りて今日の宿「酸ヶ湯温泉」に到着。
山歩きと同じくらい温泉が好きな我が家、いつか来て見たかった温泉です。
今夜はここに宿泊です



「酸ヶ湯温泉」といえば言うまでもなく「ヒバ千人風呂」
基本は混浴ですが宿泊者には女性専用時間があります。


 
ここは300年も昔から開かれていた山の温泉宿で、標高約900mの高地にあります。
このあたりはブナ帯、アオモリトドマツ帯の境界付近にあるため、
高山植物の種類も多く、美しい自然は学術上からも高く評価されているエリアだそうです。


 
湯治客も多いので湯治部棟もあるようですが、今回は旅館部に宿泊。
部屋はこんな感じでもうストーブがついていました。
ひなびた感じが・・・こういう雰囲気大好きです



さて楽しみな温泉タイム
総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」の入口はこちら。中は撮影禁止です。

入口は男女別になっており、脱衣所から湯船まで階段で降りていきますが、
男女の境には背の高さほどのついたてがあります。
女性側の湯船にも長さ2mほどのついたてがあるので、その内側なら男性側から見えずに入浴することが出来ます。
湯船に入ってしまえば白濁したお湯なので、そのまま移動して「四分六分の湯」中心までは行けますが、
ちょうど私が入ったときは女性は私一人だったのでさすがに遠慮しました

でも山の帰りに「混浴だから・・・」と千人風呂に入らないのはもったいない!
ついたての内側なら完全に見えませんので、これから行かれる方は是非安心して入ってください


「ヒバ千人風呂」は160畳もあるそうで、熱の湯、冷の湯、四分六分の湯、湯滝など5つの浴槽があります。
源泉掛流しとか言う問題ではなく、”すっぱ苦しょっぱい”山の恵みが、
どくどくと流れ出て最高の気分でした


  
食事は部屋食。山の中らしいラインアップです。
地の物・野菜を中心とした優しい味の夕食でした。

 
朝食はバイキング。
一応パンもあります、品数が特に多いわけではないですが朝ですから十分でしょう。
お味噌汁がとっても美味しかったお味噌がいいんでしょうねー。



(中庭の向こうは玉の湯)
これで1泊2食¥11,700 山小屋一泊とたいして変らない 
このお値段でこの内容は大満足でした。

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翌朝は宿の無料送迎バスに乗せてもらい、青森駅まで。
夜中に降った雨も幸い上がってくれました。
ここからダンナの実家に帰りますが、以前ならJR八戸線で帰れたのですが、
震災で線路流出の為、沿岸を走ることができす、内陸経由遠回りで帰る様になります。
新幹線使わないと本数が少ないので、乗る電車まで青森駅で約1時間半の待ち合わせ。
せっかくなので駅前を散策することにしました。

 
駅から7,8分の青森港ベイエリア散策。
赤い外観の建物は今年の1月にできたという「ねぶたの家 ワ・ラッセ」(見学していません)


通過したことはあったのですが、青森駅で下車したのは今回が初めて。
港には23年間運行されていたという連絡線「八甲田丸」がありました。


 
このあたり、八甲田丸に関するモニュメントがあったり・・・
なんだろう?と寄ってみたら突然の大音響にビックリ なのが「津軽海峡冬景色歌碑」
青森にいる!って気分になり わーたしも~~ひとりぃ~思わず一曲歌ってしまいました


 
こちらも昨年12月に新しくできたという「A-FACTORY
私の青森のイメージではないけど・・・いい感じ。


 
館内では青森りんごを原材料にした青森シードルを製造。
ガラス張りの工房ではシードルの醸造工程を見学できるそうです。


シードルはその場で頂くこともできるそうでしたが時間切れ。
館内甘い匂いがいーーっぱい漂っていて美味しそう&幸せ気分。
アルコール度数3~7% のシードルはホント、美味しそうだった・・・
ビンもオシャレでお土産にしたら喜ばれそう♪

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青森駅に戻り、「青い森鉄道」というカワイイ電車に乗り、
目時方面へ ローカル線の旅  



野辺地駅あたりまでは時折海を見ながら・・・



走っても走ってもまっすぐな線路、ローカル線にのんびり揺られ、
青森駅から約4時間半かけて沿岸北部の駅へ着きました。




旅はまだ続きます。




晩秋の八甲田山

2011-11-06 | ヤマのこと

2011.10.30(日) 青森の「八甲田山」へ行ってきました。

例年なら秋の旅に出かける我が家ですが、今年は震災等もあり、なんだか旅する気にもならず。
でも、せっかく休みが取れるなら東北支援だ!(笑)と帰省を兼ねての東北の旅をしてきました。



 
29日の土曜日は仕事だった為、終了後夜行バスで青森入り。
翌朝8:00青森駅到着、八甲田ロープウエイ駅への路線バスは9:05発。
駅で朝食を食べたり、昼食を買ったり時間を潰していざ出発です。
バスは途中新しく出来たばかりの「新青森駅」にも寄りました。



前日の土曜日までは晴れ。だけどこの日曜日の天気予報は雨だったのです。
朝、夜行バスの中から外を覗いたら青空も見えていたので、
雨予報がちょっと遅れているようでした。お願い~~お天気もってねー
あそこに見えるのが「八甲田山」でしょうか?



今年は暖かいのですが、それでも八甲田山の紅葉はもうとっくに終わり。
本当は紅葉にあわせて10月に来たかったのですが、休みが取れずに残念。
そんな私をかわいそうに思ったのか?バスに揺られていくと美しい紅葉のトンネルが迎えてくれました



「八甲田・十和田ゴールドライン」の紅葉はまさに見頃でした。
バスの中からしか写真が撮れないので残念でしたが、走っても走ってもうっとりするような紅葉が続き、
これだけでも来た甲斐があったなぁ、と感動でした



 
バスに揺られること約1時間半、ようやくスタートライン「八甲田ロープウエイ駅」到着。
ロープウエイからの景色は紅葉の時期なら素晴らしいらしいのですが、もうすっかり葉は落ちて冬支度の風景でした。


 
ひょいっと10分ほどで山頂駅へ。急にひんやり。日が出ないとやっぱりちょっと寒い青森。
人もまばらな中、11:10、やっと登山スタートです。



田茂萢湿原。ここからのコースは観光客でも歩けるような道です。
山頂駅から「八甲田ゴードライン」に沿って廻れば1時間程度の散策が出来るようです。



前方、一番奥に大きく見えているのが「大岳」結構遠そうだね・・・



お花の一つも残っていませんでした^_^; 色があるとすればこの赤だけ。



観光モードでいると痛い目に会います(笑)ゴードラインから先は登山道。
最初のピーク「赤倉岳」への登りが結構きつい



薄日が差してきてくれたのは嬉しいのですが、急なので休み休み汗かきながら登ります。
振り返れば左にロープウエイ山頂駅、右の尖がりは「前岳」その奥に見えるのが「陸奥湾」
なかなか雄大な眺めです。


 
12:10、ロープウエイ山頂駅から約1時間で「赤倉岳 1548m」到着。




天気が良ければ素晴らしい眺めだと思いますが、曇りでものびのび気持ちの良い山頂です。
あのとんがり山は高田大岳?(実はめったに来ないエリアの為ケチって地図を買わないで来たので解らない)


 
ここからは稜線歩きになるようです。



稜線歩きを始めると、八甲田山が火山群というのが良く解ります。
土が紅葉?しているようなカラーグラデーションの火口の淵を進みます。



登山というよりはハイキングに近い感じで、見た目より歩きやすい道。
でもこの日は雨もふらず、風も強くなかったのでそう思うのかもしれません。
八甲田山は強風で有名、ロープウエイはしばしば運休になるようです。


 
気持ちの良いトレッキングで次のピーク「井戸岳 1550m」に着きました。


奥のまあるいピークが「大岳」手前に火口が見えています。


 
火山らしい感じの登山道、右手に火口を見ながら進みます。
先ほどまで静かだったのに急に風が強くなってきました。



目の高さに大岳があるのですが・・・


 
一旦避難小屋のところまで下ります。
風の通り道はホントに寒い 急ぎ足で降りていきました。


12:45、大岳避難小屋到着。
岩手の大深山荘避難小屋に良く似た作りだと思いました、懐かしい感じ


 
中はとてもキレイ。トイレも男女別にあります。
水場が無いのだけが難点?
小屋にザックをデポして大岳をピストンします。



大岳までも階段の登り。
振り返ると歩いてきた井戸岳方面、火山の火口がぽっこりえぐれているのがよく見えました。




もうすぐ山頂かな~


 
13:15、八甲田大岳1584m 山頂到着
曇っていますがかすかに遠く岩手山のてっぺんが見えていました。



こちらは仙人岱方面。
こちらに降りようか迷ったのですが、どうしても見てみたい場所があったのでピストンにしました。

八甲田山にもいくつものルートがありますが、東京から朝到着すると登山開始が11:00になってしまい、
日の短いこの季節、私の足ではロープウエイコースじゃないと日没までに降りて来れません。
行きたいところと限られた時間、両立はなかなか難しいところです。



名残惜しいですが時間もないので山頂を後にし、避難小屋まで戻ってランチタイム。
青森駅で買った駅弁。海の幸のお弁当はやっぱり美味しいね



 
ランチを終えたら14:00 さあ、急いで酸ヶ湯まで降りないと!
傾斜の緩い歩きやすい登山道を進みます。



正面にぼんやり浮かぶのが「岩木山」今回は無理だったのでいつかまた。


 
広々とした湿原が現れました。上毛無岱(かみけなしたい)あたり?



更にその先、急な階段を下りていくと見えてきました




下毛無岱の湿原の姿を見たかったのです。
ここが紅葉の素晴らしい写真をあちこちで見ていた場所なのね>八甲田ロープウエイ
紅葉は終わっているのでイメージを膨らませます



振り返り見えているのが今歩いてきた・・・


北八甲田連峰。


あちらに見えるのが・・・


南八甲田連峰。

八甲田山とは多くの峰からなる山塊の総称で、南北ふたつの山域があるとは知りませんでした。
やっぱりその地に来て見ないと解らないこと、たくさんありますねー。
(調べてきなさいって?)



気持ちの良い山歩きももう終わりです。


 
夕刻が迫っています、少し焦りながらブナ・ダケカンバの森を降りていきます。
ちなみに今回私が歩いたコースは初級コース、谷地温泉から高田大岳を廻るコースのほうがハードなようです。
紅葉も終わったからか?出会った登山客も10組ほどでした。



硫黄の香りが強くなってくると、見えてきました「酸ヶ湯温泉」
山から下りてきて、温泉の湯けむりが見えるとすごく嬉しくなります♪
焼山からおりてきて玉川温泉がみえた感じとよく似ている気がしました


初めての八甲田山。
歩いてみたら八幡平~裏岩手エリアと感じが似ていて、山脈の大きさは無いけれど、
こじんまりとおおらかで、人格の良い山(?)だな~と思いました




15:40、酸ヶ湯温泉到着。暗くなる前に着いてヨカッタ。
さあ、滾々と湧き出る山の恵みを頂きますよ~~~



【行程】ロープウエイ山頂11:10→田茂萢岳(たもやちだけ)→赤倉岳→井戸岳→八甲田大岳→
毛無岱→酸ヶ湯温泉15:40(休憩・昼食20分 含む)



温泉~青森駅編に続く