カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

花を訪ねて妙高へ

2018-05-27 | ヤマのこと

2018.5.26(土) 妙高山の外輪山、神奈山(かんなさん)へ



インレットさんに教えて頂いた花の山
行ってみたくなり調べてみたところ、電車バスで上手く乗り継げそうと計画を進めました



本数の少ないしなの鉄道と関山駅からのバスにあわせ、出来るだけ早い時間に登り始めるには
夜行バスしか手段はないので、金曜の仕事の後バスタ新宿から長野駅へ
4時間しか寝る時間はないので今回もねむ~いスタート

黒姫駅あたりからは車窓から山が見えてワクワク
関山駅の親切な駅長さんが妙高山の雪形「山」を教えてくださり、市営バスに乗り”関温泉”下車



バス停降りてすぐの看板に”関温泉スキー場→”の文字 ここが取り付きかな?
そこからリフト脇を登って行きますが、ここも前回の伊吹山同様お日様に炙られる暑い登り
妙高山の「山」がはっきりみえるようになり、リフトトップに着いてようやく森の中へ






涼しい木陰を歩き始めると たくさんのツバメオモトに迎えられます





静かで美しいブナの森 狭い登山道を登って行くとお久しぶりのサンカヨウ




イワカガミ・ショウジョウバカマ・ツクバネソウ・エンレイソウ・タチツボスミレ



ミヤマスミレかな?
東京ではあまりお目にかからないスミレちゃんに会えましたが



ちょっと通過に気を遣う雪渓や、木の枝、ぬかるみ、藪っぽい箇所等・・・
なかなか気の抜けない道を期待一杯で登るも 肝心の白根葵はちらほらしか見かけず





根曲りブナのイワカガミ
色鮮やかなムラサキヤシオなどを見ながら 急な登りを大汗かいて登ります



お腹すいたなぁ・・・お花ぜんぜん出てこないなぁ・・・
やっぱり時期を読み間違えたのかなぁ・・・

今年のこのエリアの情報がまったく解らなかったので、私が勝手に参考にしていたのがこちら
皆さんの過去情報で妙高山の雪解け写真と見比べて「今年は早いから5月末!」
と予想して来てみたのだけど、ハズしたかなぁ・・・


と、思っていた時に前方から今日初めての登山者に会う

「ちゅ・・・ちゅさん?」

「え?」

と声をかけてくださったのがなんとchiakiさん!良く私だとわかりましたね!笑



(ダンナの撮った写真が完全にピンボケ モザイク不要で良かった?)
  
しばらくお話しすると、この先いっぱい咲いていたという嬉しいお言葉
先へ進む元気が出ました(*´∀`*)
chiakiさん、ありがとうございました~!



八方睨
このあたりから白根葵が増えてきましたが




山頂まであと800mが ふくらはぎの突っ張る登りの連続でまた大汗











花に励まされ、もうちょっとで山頂かな?



白根葵ロードに迎えられたら・・・




山頂でした、ひゃっほ~






山頂では4人組が休んでいたため、その先の眺めの良い場所で昼食にします
野尻湖や周辺の山々の眺めが良い 去年の秋に斑尾山から眺めたっけ

山頂から先へ少し行ってみると・・・













堂々とした妙高山
その向こうにはまだ雪を被った火打山
愛らしいミネザクラ

素晴らしい眺め!
ここまで登ってからこそ見える景色とみずみずしいお花たち
頑張ったご褒美いただきました


お目当ての白根葵も







柔らかな葉に包まれた、生まれたての様子から開花まで
ここでは一度に見ることが出来
なかなかそんな機会もないので来て良かったなぁ、と



満足してきた道を戻ります



眼下の雪渓の辺りが八方睨?
所々ロープがかかり、つまずいたら転げ落ちそうな急坂を下って行きます
標高差1000m近くあったから、それなりに歩きごたえありますね



白根葵は妙高市の市の花だそうで
いつまでもひっそりと、咲いていてほしいと願いながら帰りました。








帰りはもちろん楽しみの一つ、関温泉へ
鉄分を含んだ赤色のお湯でとても良かったです。

バスの時間までおかみさんと花や山や温泉の話
バスが来たらお見送りまでして頂き、日帰り入浴なのに良くして頂いて、
おかみさんの優しいお人柄でほっこり
帰りの関山駅で朝の駅長さんにカメラの話や列車の話を熱く語っていただいてまたほっこり

妙高の人々との触れ合いが、今日の山旅に色を添え
よりいっそう想い出深いものとなりました。



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【山歩き】
関温泉BS8:15→ゲレンデトップ登山口9:05→大ブナ林1410m10:15→八方睨み11:00→山頂11:40~12:20→ゲレンデトップ登山口14:00→関温泉14:40 朝日屋さんにて入浴¥500

※日差しは強かったですが気温と湿度が低かったからか?刺すような虫はほとんどいませんでした。
※市営バスは乗客の減少によりマイクロバスになってしまっていました。


【アクセス行程】
往路>バスタ新宿23:35→長野駅5:00 長野駅6:24→(しなの鉄道)→妙高高原7:07/7:11→(はねうまライン)→関山7:18
市営バス関山駅7:43→関温泉8:10

復路>関温泉16:25→関山駅16:52/17:15→妙高高原17:24/17:29→長野駅18:12/19:03→(新幹線)→大宮19:59→新宿


















初めての伊吹山

2018-05-13 | ヤマのこと

2018.5.12(土)
久しぶりの弾丸遠征は、近畿の伊吹山へ


花の名山・伊吹山
いつか行かなきゃ、と思いつつも、この周辺をまとめて登ろうと思うとなかなか難しい
良く調べたら、ひと山なら日帰りで十分歩けるではないですか
ならば行ってみよう、と新幹線でビューっと米原へ




名古屋から新幹線乗換、在来線と乗り継いで”近江長岡駅”へ
そこから”伊吹山登山口”行きのバスに乗ります
駅に着いたらわらわらと人が集まってきて、バス一台にやっと乗り切れる登山者
近江長岡駅にはコンビニや店舗、なーーんにもありません
駅前の推定1970年代後半~のスキー場の手書き看板が静けさを物語っていますね・・・

駅から見える山が伊吹山らしい・・・
すぐそばに見えるので この時点では簡単に登れそうだわ、と思っていた
バスの乗車時間は15分ほどで登山口 協力金¥300支払って表登山道を行きます



1合目までは薄暗い中を進みます
この辺りではハクサンハタザオ オオイヌノフグリ ホタルカズラ キランソウなど



薄暗い森を抜けたら・・なんじゃこりゃーー?な日差しがお出迎え
伊吹山は夏の花を見たかったけど、7月では暑くてきっと私には登れないな
と思ったから5月にしたのだけど、既にこれですか。



ジリジリの日差しが降り注ぐ中、暑ーい暑ーい・・・もう氷が必要な時期だったのね、失敗した~
とひーひー言いながら進むと3合目手前でバーンと伊吹山の全貌が!
これはなかなか大きいですよ?この日差し浴びながら登れるの??





3合目にはトイレと東屋がありました
日影でちょっと一息、この辺りはお花畑のようですがネットの向こうにお花らしき色は確認できず
ニョイスミレ カキドウシ ウマノアシガタ ヤマツツジなどが目についた程度




表参道、日影はほんの少しだけ
足元は大きな石や小さな石のミックスで、なかなか歩きずらい
そしてなによりビックリしたのが人の多さ
ぞろぞろと列をなして登って行くほど人気だなんて思わなかった~




そんな中、嬉しい出会い
ようやく本物のイブキスミレをこの目で見ることが出来ました~♪
うっすらピンクのかわいこちゃん
ぞろぞろ人が登ってくるので、ゆっくり観察できなかったのが残念です




その後も暑い、暑いと言いながら登って行くと、なんと5合目に自販機が一台(笑)
砂漠に自販機♪
思わずコーラ(¥200)を購入 ヒエヒエで生き返る
ここに自販機を置いた人、エライ!解ってるね~(。´Д⊂)

さて、ここで少し息を吹き返しましたが・・・



ジリジリ



ジリジリジリ

吹く風が爽やかだったことだけが救いですが、拭っても拭っても汗が止まらない
壁のように見える灼熱の斜面をジグザグ 一生懸命歩いているつもりだけどちっとも進まない


ですが、ふと左手に目をやると



先ほどから悠々と飛ぶ二羽の鳥
トンビかと思っていたけど、望遠レンズで追う人がいたので後で考えたらあれがイヌワシだったのかも






7合目を過ぎ行導岩が見えた お堂は伊吹山 修験の霊場と書いてあります
振り返ると何とも爽快な眺め



だけど8合目からがまた、キツイ( ̄ω ̄;)
稜線が見えているのにつかない法則



この時間になると下山の人もいるので、狭い登山道譲り合いながらやっと稜線に到着
鹿避け柵をくぐってようやく山頂へ
いやー!きつかった!甘く見てやられるタイプのお山でした(´・ω・`)



これが深田さん曰く「武尊に申し訳ないほど、みっともない」日本武尊像ですか
生で見ると・・・なるほど。



登山口から3時間20分、暑さと睡魔との戦いが辛かったけど、
山頂からの眺めは素晴らしい!
肉眼ではまだ雪の残る白山が見えました





山頂は車でも来れる観光地なので お店がいっぱい
昼食を取った後はあまりの眠さに10分間のお昼寝
その後周辺を歩いて下山です



山頂もお花畑らしいのですが、ここ伊吹山もニホンジカの激増による食害が深刻だそうです



フデリンドウ ホソバノアマナ イブキハタザオ ニリンソウ ヤマエンゴサク タチツボスミレ
あたりが咲いていました




琵琶湖を見下ろす (コワイヨ)




遮るもののない広い山頂は爽快感たっぷりでした






帰りも同じ道を下山します
イブキガラシのお花畑に覆われた斜面がきれいだな~って思っていましたが、
どうやらこれもシカの食害のせいだったのですね



オドリコソウとイブキガラシばかりが目立った登山道を下り



足の皮が剥けそうになった頃、三之宮神社 ゴール
暑さと爽快さがもう夏の山を歩いたような気がした、初めての伊吹山でした。







【山歩き】
伊吹山登山口9:20→5合目11:15~11:25→7合目11:55→山頂12:40~14:15→3合目15:20~15:30→登山口16:25

※Tシャツと腕カバーのほんの3センチほどの隙間が帯状に真っ赤に日焼けしてて痛いのなんの。゚(゚´ω`゚)゚。
お風呂入るまで気が付かなかった、フェイスマスクしてて良かったぁー


【アクセス行程】
往路>東京駅6:00→のぞみ→名古屋7:34/7:37→ひかり→米原8:00/8:25→豊橋行き→近江長岡8:34 近江鉄道バス8:45→伊吹山登山口BS9:01
復路>伊吹山登山口BS16:49→16:53ジョイ伊吹(薬草風呂¥600)→バスの最終便は終わっているのでタクシーにて近江長岡駅(約¥1300)
→近江長岡18:59→米原19:09/19:57→ひかり→東京駅22:10


伊吹山北尾根・霊仙山の花もいつか見てみたいなぁ♪


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GW残雪の巻機山

2018-05-06 | ヤマのこと

2018.5.5(土) 新潟・群馬の県境 巻機山へ


ずっと行きたい行きたいと思いつつ、アクセスと時期の問題でなかなか実現しなかった巻機山
GWと言っても我が家はカレンダー通り、連休は4日間しかないので
今年は巻機山オンリーで、天気の良さそうな日を待って計画しました




前泊した宿で桜坂駐車場まで送っていただき、登山口5:30スタート
地図のCTを計算すると往復10時間くらいなので、帰りのタイムリミット考えて頑張らないと!
井戸尾根コースのスタートは緩い傾斜で5合目まではウオーミングアップな感じ



次は根開けのブナの森を登って行きます
まだ薄暗いけど、この雰囲気が春山を感じられてとっても気持ち良いのです
振り返るお山の上には陽があたっているんだけどなぁー
早くこっちも晴れないかな?なんて思っていましたが・・・



6合目 天狗岩
これは昨日、集落から見えていた場所ですね



6合目を過ぎると天気予報通り、風が強くなってきて嫌な予感



すると途中から雪が舞ってきました!
とても寒くて身体が冷えてしまわぬうちに、慌てて上着と手袋追加
昨日はストーブつけててちょうど良い寒さだったし、おとといの東京は半袖だったし
今年の天気はなんだかなぁ~



7合目あたりから傾斜がきつくなり、



風のよけられる階段でエネルギーチャージ
寒くてじっとしていられないので食べてすぐ歩き始めます。
ワンゲル部らしき若者の元気な声に励まされたり、
寒くて立ち止まっていられないのも功を奏したのか?



ぜーぜーはーはーしながらも、気が付けば・・・



登り始めて3時間半、
パッと目の前にたおやかな山並みが広がりました



わーい
これがニセ巻機♪



一旦下ると避難小屋
当初、ここに泊まろうかとも考えたのですが・・・
見たところ、小屋の周辺の雪解けが進み、雪と小屋の間に挟まりそうですよ?
はて?どうやって中に入ったらよいのか?



ここまでくれば山頂は目前
ワンゲル部君たちのあとを追って



昨夜、新雪が積もったようでサラサラの雪の感触久しぶり



階段登ったら・・・



やった~!
巻機山到着!
でも雪が舞って寒ーーーーい!




霧氷が・・・寒い訳だ(゚Д゚;)



そんな寒い山頂ですが、お腹はペコペコ
風が弱くなっていたので「今だ!」とお弁当を広げる
宿のおかあさんが持たせてくれた、魚沼産のおにぎりはほーーんとに美味しかった



牛ヶ岳方面



割引岳方面



越後三山方面はいまひとつはっきり見えませんが・・・




正面の谷川岳~仙ノ倉山方面は比較的よく見えましたが、
実際はどれがどの山か判定できず

予定時刻よりずいぶん早く着いてしまったので、牛ヶ岳まで足を延ばせばよかったかな・・・
と思ったのは下山途中でして。
この時点では寒くて早く下りたかったのが本音



そして下山し始めると晴れるあるある



麓からは見えなかった、巻機山
山の上にはこんな素敵な風景が広がっていたんですね



スッキリ晴れとはいかなかったけど、これだけ見れたら私にとっては上出来ですよ
残雪期、ここから周囲の山々を眺めたかったので大満足で下山します



さっき強風と雪で寒くてハーハーしながら登った道も
振り返ったらこんな青空が
今山頂に居たら・・・



暑いくらいの日差しの中、そり遊びしながら下山





同じ道を歩いているのに、6合目から見るヌクビ沢・天狗岳も
ブナの森も、晴れると全く違う景色に見える



木々の芽吹きの力強さを感じる春の山歩き



マンサク


タムシバ


ショウジョウバカマ・オオイワウチワ・スミレサイシン



むせるような新緑

あぁ、これですよ、これ。
春が来たな、越後の山に来たな、という喜びを全身で感じる瞬間



念願の巻機山を歩けて良かった、大満足の山旅でした。



【行程】桜坂駐車場登山口5:30→6合目7:20→7合目8:10→ニセ巻機9:05→巻機山9:30~10:05
→7合目11:30→4合目13:05(ここでタクシーを呼ぶTEL)→桜坂駐車場13:30

※今年は雪がとても少ないそうなのでこの時間で歩けましたが、雪の状況ではもっと時間がかかったと思います。







▽アクセス・清水の集落▽


5月4日
前泊する清水集落に行くバスは1日3本
それに合わせて行きは各駅停車の旅で六日町駅へ
以前登った坂戸山のふもとにまだカタクリが咲き残っているらしいので寄る事にしたけど・・・
東京は晴れてたのに、上越のトンネル抜けたら雨!
結構しっかり降られ駅まで戻り、12:50発のバスに乗りました




バスに揺られること30分、清水入口BS下車したのは私たちだけ
チェックイン前に着いてしまったけど、快く通してくださってまずはお昼寝(笑)
目が覚めたら外は晴れ!お散歩に出かけました
麓からは明日登る巻機山の尾根が見えていましたが、この時点では天狗岩くらいしかわからず
集落には民宿が5軒、ジュースの自販機が1台あるだけです

ここ清水は古くには上越国境の関所がおかれた場所、
越後の米を関東に運ぶために開発された旧清水街道は雪溶け土砂の補修が追い付かず、
その上 上越線の開通で荒廃していったそう。




のどかな山間の村はとても心が休まりましたが、なんといっても素晴らしかったのが宿の夕飯
大好物の山菜天ぷらは本当に天然・採れたてなので味が濃い!
蕗の薹・タラの芽・コシアブラ・こごみ・ウド 他にもここならではのお料理が並ぶ

アケビの芽(生卵の器の)はとても貴重なものだそうで、苦みがあって美味しかった
親父さんおすすめの鹿肉汁も味わい深くてとーーても美味、
地酒を「適当に飲んで」と一升瓶預けられ(ちゃんとお支払してますけど激安・笑)
ここに泊まって日頃の疲れを癒せたのも、翌日のパワーになったのだと思いました。

民宿やまご1泊2食(朝食はおにぎり弁当に)¥6,300 
その上、早朝登山口まで送っていただいてこの値段、安すぎです(´・ω・`)



【アクセス行程】

往路>新宿6:06→池袋→赤羽→高崎8:16/24→水上9:30/45→六日町10:52
南越後観光バス12:50→清水入口13:25 ¥470

復路>桜坂駐車場からタクシー湯らりあまで約¥5200
六日町→越後湯沢→(新幹線)→東京




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