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モーゼル川沿いの「最も愛らしい街」・コッヘム




ドイツを流れるモーゼル川(ライン川の支流)沿いには、山肌に張りついた葡萄畑、山頂の城、かわいい村が点在している。

川にはたくさんの客船や観光船が行き交う...


そのなかで「最も愛らしい街」と聞いてやってきた西部のコッヘム。

山頂の城も近代のもので、マルクト広場も小さく、多少期待はずれかと思ったが、モーゼル川をゆく観光船に乗ったりして楽しんだあと(結局楽しむのである)、街の中心へ戻ってきたら、にわかに街の中心が賑やかになってきた。

さてさて何が...
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ドイツ三大美城 エルツ城




ドイツ三大美城

というのがあるのをご存知でしたか?
わたしは知りませんでした!

「美城」って、字面がもういいですよね。


誰もが思い浮かべるであろう、ノイシュバンシュタイン城(折衷様式)

ホーエンツォレルン城(ゴシック・リバイバル様式)

そして上の写真のエルツ城(ロマネスク様式〜)

ノイシュバンシュタイン城とホーエンツォレルン城が、比較的新しい19世紀のものである一方(ノイシュバンシュタイン城は19世紀にルードヴィッヒ2世の趣味で建てられ、ホーエンツォレルン城は15世紀と18世紀に完全に廃墟になっており、現在の建物は19世紀のもの)で、エルツ城は正真正銘一度も破壊されたことがないロマネスク様式の城。
白雪姫が住んでいそうだ...
一番古い部分は11世紀のもの。
下の写真では向かって一番右の、黄色っぽい壁の部分だ。




エルツ城が興味深いのは、いわゆるGanerbenburg(複数の家族や家系によって管理される城)であることだ。

神聖ローマ帝国の相続法では、後継者で財産を分与するルールになっていた(逆に財産を分散させないため、長男だけに財産を継承させた相続法もある)。
後継者らは、分配された小ぶりの財産では自前の城を造ることができなかったため、「共同管理」制で複数の家族・家系がひとつの城を持ったのである。

エルツ家は3つの分家で管理構成され、既存の城を拡張していった。一時は、100人が100以上の部屋に住み、19世紀までは実際に居住されていたという。


この土地は、すでに古代ローマ時代に荘園として開拓され、豊かな農地と市場をつなぐ、重要な貿易ルートであったと。




ドイツには古城がたくさん残っている。
いつか船や車で周遊してみたいなあ。

ちなみにヨーロッパ人である夫は、一番美しく洗練されているのは日本の城だと言う。
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