(写真:雨上がりの別府市街)
非常に坂の多い町ですねえ。
ちょっと登るとこんな感じでパーッと風景が広がる。
真正面に見えるのはおサルで有名な高崎山ですね。
手前側でうっすらと湯けむりを上げているのが、私が宿泊した鉄輪温泉です。
●別府でやってみたかった事
さて、私は別府を宿泊地に決めてからというもの、やってみたかった事が2つあります。
まず一つは「泥湯に入ってみたい」と言う事。鉄輪の宿から車で5分程度の明礬(みょうばん)温泉に、この泥湯の楽しめる「別府温泉保養ランド」があるので行ってみる事にする。専門的には「鉱泥浴(こうでいよく)」と言うらしい。
※鉱泥浴…鉱泥浴とは、即ち泥湯の事であり、火山性の泥、モール(植物)泥炭、温泉泥等が主である。鉱泥は熱の電導度、比熱及び熱容量が水よりも小さく、また、水に比し流動性が少ないため、同じ温度の水より高温に耐えることができる。鉱泥浴の温度は40℃~45℃で時間は30分以内が良いとされる。挫骨神経痛をはじめ関節・筋肉痛に有効である。特に婦人科の不妊症、月経不順、更年期障害に利用される。(「HP・温泉の基礎知識」より)。
さて、入浴料1000円はちと高いなあと思いつつ泥湯へ。ちなみのここの大部分は混浴でしたが(笑)。みんな休憩室で甲子園の続きを見ているのか、人影はまばらでした。つか、混浴ってったってババアしか確認できなかったけどなorz
これが泥湯の露天風呂。広い。見た目は普通の白濁したいかにも温泉らしい温泉であるが、一歩浴槽に足を踏み入れると底にはニュルニュルとした実に微妙な感触の泥がニッチャリと足の裏にまとわり付くのである。言葉で表すと「うはwwwwwおkwwwww」と言う感触(笑)。固めのマヨネーズを踏みつけているようでもあり、ちょっともっちりした生クリームの上で足踏みしているようでもあり、出来上がったプリンを片っ端から踏み潰しているようでもあり…同浴のおっさんによると「田んぼとか有明海とかの泥に近いキメの細かさ」だそうだが、感触としてははっきり言ってローションプレイとかやったらこんなんなんだろうなあ~と言う感じでいたく官能を刺激する(笑)。まあ、よーするにこの感触でおっきした事を正直に告白しておきますw。いや、告白すんなよ俺。
底にたまった泥は塗ると水虫に良く、アトピーに良く、体を温め神経痛に良くてまあその他年寄りのマルチな病に速攻で効果があるらしい。周りのオッサンは腕になすりつけたり顔になすりつけたりしてますけど…いや、お湯としては結構ぬるいんですけどどうにもこの泥の成分はかなりきつくて、自分なんか泥に触れた部分だけ肌がマッカッカになってしまうあたり、あんまり皮膚の弱い人には逆効果なんじゃないかと…
底の泥を手で掬ってみる。
マドハンドが あらわれた!
つかこれがホントに「Mud(泥)hand(手)」だからね。
鳥山明もここに来て泥湯を使いながらキャラ原案を考えたんかなあ。
思わずなかまをよんでみたが…こねーっつーのw
●別府でやってみたかった事その2
泥湯を楽しんだ後、車で鉄輪の中心街へ降りて行きスーパー「マルショク」でお買い物。宿から車で2~3分。鳴子における「ウジエスーパー」みたいなもんか。今日も明日も食事はないので、自炊をしながら暮らす事になる。まあ、宿に2食付けたらやっぱ安くても8,000円くらいはかかってしまうわけで、安く上げるための自衛の策とも言うが。旅に出ても自炊。今回のお宿、この「陽光荘」を選んだ理由の一つに「地獄炊事が出来る」と言うのがあって、今回はそれを体験してみようと言う訳。
で、地獄炊事とは何ぞや?と言うと、これの事。
よーするに、この鉄輪地区の至る所に噴出する高温の温泉蒸気(噴出温度が100℃近いから、ほぼ沸騰しながら湧いてるって事ですね)をパイプに通し、炊事利用出来るように考え出されたのがこの地獄釜。これでやる料理が「地獄炊事」って訳です。余談だが、この後訪問した指宿の方でも同様の炊事施設があって、そこでは「スメ」と言うらしいです。薩摩弁の「すもる(くすぶる)」から来てるんだとか。木の重いフタを開けると中からもうもうと蒸気が上がって来る。天然のスチームオーブンと言う感じだ。
で、何を作るかと言えば当然蒸し物系になる訳だが…これが今日の材料。鯛のアラ、もやし、薩摩地鶏のモモ肉、たまご5個、おつまみ用チルドシューマイ、焼酎。持参した日高昆布とポン酢、塩コショウ。つかこのコンブ、ハギーさんから貰った函館土産です。函館から東北を走り横浜の我が家にやって来て、今度は東海道山陽道を揺られてはるばる別府まで連れてかれたコンブの気持ちやいかに(笑)。車酔いが心配だ。
調理…と言われても別に難しいことはしない。
その1…昆布を敷いた鍋の上にモヤシを乗せ、塩コショウした鳥モモ肉を乗せて地獄釜へ。
その2…これも昆布を敷いた鍋の上に一回湯通しした鯛のアラを乗せて、焼酎をザッとかけて酒蒸し風にしつつこれも地獄釜へ。
その3…タマゴはザルに乗せて地獄釜へぶち込むだけ。
あとはフタを閉めて部屋に戻り、ゴロッとしていればいい。実に簡単だ。
出来上がり。
熱いうちにポン酢をかけて食べてみる。
蒸しているので焼いたときのように固くもならず、ゆでてもいないので味が逃げることもなく、ふっくらとしている。味だけ濃縮されたのと、微妙に温泉の塩気(別府は海に近いので温泉は少し塩を含んでいるものが多い)と湯の香が風味となって美味しい。ゆで卵も塩いらずだな…
焼酎をヒヤでチビチビと飲みながら地獄蒸しをつつく。料理好きとして貴重な体験が出来ました。
続く。
非常に坂の多い町ですねえ。
ちょっと登るとこんな感じでパーッと風景が広がる。
真正面に見えるのはおサルで有名な高崎山ですね。
手前側でうっすらと湯けむりを上げているのが、私が宿泊した鉄輪温泉です。
●別府でやってみたかった事
さて、私は別府を宿泊地に決めてからというもの、やってみたかった事が2つあります。
まず一つは「泥湯に入ってみたい」と言う事。鉄輪の宿から車で5分程度の明礬(みょうばん)温泉に、この泥湯の楽しめる「別府温泉保養ランド」があるので行ってみる事にする。専門的には「鉱泥浴(こうでいよく)」と言うらしい。
※鉱泥浴…鉱泥浴とは、即ち泥湯の事であり、火山性の泥、モール(植物)泥炭、温泉泥等が主である。鉱泥は熱の電導度、比熱及び熱容量が水よりも小さく、また、水に比し流動性が少ないため、同じ温度の水より高温に耐えることができる。鉱泥浴の温度は40℃~45℃で時間は30分以内が良いとされる。挫骨神経痛をはじめ関節・筋肉痛に有効である。特に婦人科の不妊症、月経不順、更年期障害に利用される。(「HP・温泉の基礎知識」より)。
さて、入浴料1000円はちと高いなあと思いつつ泥湯へ。ちなみのここの大部分は混浴でしたが(笑)。みんな休憩室で甲子園の続きを見ているのか、人影はまばらでした。つか、混浴ってったってババアしか確認できなかったけどなorz
これが泥湯の露天風呂。広い。見た目は普通の白濁したいかにも温泉らしい温泉であるが、一歩浴槽に足を踏み入れると底にはニュルニュルとした実に微妙な感触の泥がニッチャリと足の裏にまとわり付くのである。言葉で表すと「うはwwwwwおkwwwww」と言う感触(笑)。固めのマヨネーズを踏みつけているようでもあり、ちょっともっちりした生クリームの上で足踏みしているようでもあり、出来上がったプリンを片っ端から踏み潰しているようでもあり…同浴のおっさんによると「田んぼとか有明海とかの泥に近いキメの細かさ」だそうだが、感触としてははっきり言ってローションプレイとかやったらこんなんなんだろうなあ~と言う感じでいたく官能を刺激する(笑)。まあ、よーするにこの感触でおっきした事を正直に告白しておきますw。いや、告白すんなよ俺。
底にたまった泥は塗ると水虫に良く、アトピーに良く、体を温め神経痛に良くてまあその他年寄りのマルチな病に速攻で効果があるらしい。周りのオッサンは腕になすりつけたり顔になすりつけたりしてますけど…いや、お湯としては結構ぬるいんですけどどうにもこの泥の成分はかなりきつくて、自分なんか泥に触れた部分だけ肌がマッカッカになってしまうあたり、あんまり皮膚の弱い人には逆効果なんじゃないかと…
底の泥を手で掬ってみる。
マドハンドが あらわれた!
つかこれがホントに「Mud(泥)hand(手)」だからね。
鳥山明もここに来て泥湯を使いながらキャラ原案を考えたんかなあ。
思わずなかまをよんでみたが…こねーっつーのw
●別府でやってみたかった事その2
泥湯を楽しんだ後、車で鉄輪の中心街へ降りて行きスーパー「マルショク」でお買い物。宿から車で2~3分。鳴子における「ウジエスーパー」みたいなもんか。今日も明日も食事はないので、自炊をしながら暮らす事になる。まあ、宿に2食付けたらやっぱ安くても8,000円くらいはかかってしまうわけで、安く上げるための自衛の策とも言うが。旅に出ても自炊。今回のお宿、この「陽光荘」を選んだ理由の一つに「地獄炊事が出来る」と言うのがあって、今回はそれを体験してみようと言う訳。
で、地獄炊事とは何ぞや?と言うと、これの事。
よーするに、この鉄輪地区の至る所に噴出する高温の温泉蒸気(噴出温度が100℃近いから、ほぼ沸騰しながら湧いてるって事ですね)をパイプに通し、炊事利用出来るように考え出されたのがこの地獄釜。これでやる料理が「地獄炊事」って訳です。余談だが、この後訪問した指宿の方でも同様の炊事施設があって、そこでは「スメ」と言うらしいです。薩摩弁の「すもる(くすぶる)」から来てるんだとか。木の重いフタを開けると中からもうもうと蒸気が上がって来る。天然のスチームオーブンと言う感じだ。
で、何を作るかと言えば当然蒸し物系になる訳だが…これが今日の材料。鯛のアラ、もやし、薩摩地鶏のモモ肉、たまご5個、おつまみ用チルドシューマイ、焼酎。持参した日高昆布とポン酢、塩コショウ。つかこのコンブ、ハギーさんから貰った函館土産です。函館から東北を走り横浜の我が家にやって来て、今度は東海道山陽道を揺られてはるばる別府まで連れてかれたコンブの気持ちやいかに(笑)。車酔いが心配だ。
調理…と言われても別に難しいことはしない。
その1…昆布を敷いた鍋の上にモヤシを乗せ、塩コショウした鳥モモ肉を乗せて地獄釜へ。
その2…これも昆布を敷いた鍋の上に一回湯通しした鯛のアラを乗せて、焼酎をザッとかけて酒蒸し風にしつつこれも地獄釜へ。
その3…タマゴはザルに乗せて地獄釜へぶち込むだけ。
あとはフタを閉めて部屋に戻り、ゴロッとしていればいい。実に簡単だ。
出来上がり。
熱いうちにポン酢をかけて食べてみる。
蒸しているので焼いたときのように固くもならず、ゆでてもいないので味が逃げることもなく、ふっくらとしている。味だけ濃縮されたのと、微妙に温泉の塩気(別府は海に近いので温泉は少し塩を含んでいるものが多い)と湯の香が風味となって美味しい。ゆで卵も塩いらずだな…
焼酎をヒヤでチビチビと飲みながら地獄蒸しをつつく。料理好きとして貴重な体験が出来ました。
続く。