3月末、オホーツク管内遠軽町を引き払う前に、生田原温泉ホテルノースキング( https://northking.jp/ )に泊まってきました。
これまで何度も温泉に入ったり、食事を楽しんだりしていましたが、宿泊したことがなかったからです。
露天風呂がないのが惜しいですが、食事はおいしく、リーズナブルに泊まれる宿です。
客室からはJR石北線を走る列車も見えます。
2階廊下に、道展事務 . . . 本文を読む
オホーツク地方の野外彫刻めぐりもいよいよ最終盤です。
道央・道北とオホーツク地方を結ぶ国道39号の石北峠に、野外彫刻が二つあります。
一つは、富山県高岡生まれ、小樽育ちの彫刻家、中野五一(1897~1978)の手になる胸像です。
中野は一時、北見に疎開していたため、オホーツク地方に野外彫刻が多く残されています(下のリンクをご覧ください)。
尾崎天風氏像の銘板には次のようにあります。 . . . 本文を読む
オホーツク管内遠軽町の彫刻を紹介する記事もそろそろ終わりです。
遠軽町白滝の大規模なゲートボール場の一角に立っています。
この彫刻については、2020年7月14日の北海道新聞オホーツク面の不定期連載「アートさんぽ」に、筆者が書いた記事があるので、それをここに写しておきます。
自由な曲線でつくられた鋼鉄のアーチを三つ重ねたような形状で、高さは約3メートル。立つ位置によって微 . . . 本文を読む
オホーツク管内遠軽町の観光名所として知られる「太陽の丘えんがる公園」のコスモス園にある彫刻。
遠軽信用金庫が創立40周年記念事業として寄贈したもの。『遠軽信用金庫五十五年史』(78ページ)によると、「視察に訪れたコペンハーゲンで人魚像の美しさに魅了された村上会長が「なんとしてもわが町に設置したい」と思い続けてようやく実現したものであった」とあります。
同信金中興の祖として経営に長く携わった . . . 本文を読む
湧別町内にある顕彰系の肖像彫刻を紹介してきましたが、遠軽町にも未掲載のものがひとつ残っていました。
旧丸瀬布町寄りの瀬戸瀬地区。国道333号沿いに立っています。
台座裏に刻まれた碑文は次の通り。
ルビは筆者がつけました。下の方は摩耗していて解読に苦労しました。
故中澤山五郎翁は明治30年瀬戸瀬
に生まれ 郷土にあって農業経営
に挺身 大正14年から木材業を経
営 その卓越したる識 . . . 本文を読む
(承前)
湧別町の顕彰系肖像彫刻を紹介するシリーズで、4回中4回目のこれが唯一、旧上湧別町にある像です。
ユニークな人物・作品なので、少し長文になりました。
湧別町役場(旧上湧別町役場)より少し北側、かみゆうべつチューリップ公園の近くの、国道沿いにたっています。
特別養護老人ホームなどがある「湧愛園」の敷地内です。
肖像画や肖像彫刻というものは、本人を少しカッコ良くというか、偉い . . . 本文を読む
(承前)
湧別町の顕彰系肖像彫刻の続き。
オホーツク海と湧別川河口にほど近い湧別町漁協事務所の前に立っています。
興味深いのは、前項の清水清一元町長とタイトルが
「讃偉業」
とまったく同じで、揮毫 き ごうも民選第2代北海道知事の町村金五によるものという点です。
湧別町史によると、この顕彰像の除幕式は1963年5月19日。
湧別漁協の「組合再建の父」と慕われ、60年頃から顕彰が話 . . . 本文を読む
(承前)
湧別の肖像系彫刻の続き。
前項の大口丑定翁顕彰碑の近く、旧湧別町庁舎前の緑地の一角にあります。
また、滝錬太郎の野外彫刻の大作「やすらぎ」がすぐそばに設置されています。
町内のおっさん系彫像には珍しく、作者名がはっきりしています。
背面にサインが刻まれているためです。
田畑功。
検索すると公式サイト( https://habiro-art.com/ )が出てきま . . . 本文を読む
オホーツク管内湧別町には、ブログ「かけらを集める(仮)。」の言い回しで「顕彰系おっさん肖像彫刻」とでもいうべき彫像が、まだ4点あるので紹介していきます。
正直言って、造形的にそれほどおもしろい作品ではないのですが、おつきあいください。
湧別町は2009年、旧上湧別町と旧湧別町が合併して誕生しました。
この顕彰碑は、旧湧別町役場の前庭に建っています。
大口丑定は、戦後初の公選村長で、旧 . . . 本文を読む
埼玉県在住の彫刻家、滝錬太郎さんによる彫刻は、遠軽信用金庫の寄贈などにより、遠軽地方にいくつも立っています。
もう網羅できただろうと思っていたら、まだありました。
しかも、比較的写実的な作風の多い滝さんにしては、人物の顔を円形に処理するなど、キュビスム的というか、独特のデフォルメが効いた形態です。
ふたりは、いずれも左腕を挙げています。
胴体も直線的に、直方体のように処理されていま . . . 本文を読む
(承前)
「サバ奈子」さんのブログにあったことを思い出した、もうひとつの彫刻らしきもの。
JR北見駅の真ん前です。
ただ、これ、野外彫刻のカテゴリーに入れて良いものかどうか、迷います。
冒頭画像で見るとわかりますが、かなり小さいです。
(中央の信号機の、横向きアームの真下です)
直径十数センチの円筒の上に載るほどの大きさで、彫刻作品というよりは、街路整備などの公共事業で用いる . . . 本文を読む
(承前。(1)はこちら)
(1)の次にいきなり(17)かよ、と思われるかもしれませんが、どうしても早めに書いておきたいことがあったので、順番が前後します。
26日夜、バス「川湯線」の終点で降りたときはすでにあたりが暗くて気がつきませんでしたが、停留所のすぐ前に「大鵬相撲記念館」(旧称は川湯相撲記念館)があり、正面に堂々たる立像が設置されています。
60代以上の人には説明不要でしょうが、 . . . 本文を読む
(承前)
北見市民会館の館内で新たな収穫がなかったので、徒歩で中心商店街へ足を運びました。
筆者が毎日見ているブログ「サバ奈子」で、北見の野外彫刻を取り上げていたのを思い出したからです。
ただ、サバ奈子さんのブログでは「一番街」と記されていましたが、もう一本駅から離れた「二番街」ではないかと思います。
高さ2~3メートルはありそうな金属の円筒形の上に、フク . . . 本文を読む
特別養護老人ホーム「丸瀬布ヒルトップハイツ」(オホーツク管内遠軽町丸瀬布新町)の玄関前にある金属製のオブジェ。
これが何であるか、ネット上にはまったく情報が無く、また『丸瀬布町史』にもふれられていません。
丸瀬布で戦後すぐから今まで発行が続いている郷土新聞「山脈やまなみ」にも、ヒルトップハイツがオープンした1985年4月の紙面は、オブジェについてはまったく記していません。
. . . 本文を読む
(承前)
端野で降りたのは、昨年12月、北見市役所端野支所でチラッと見た作品を確かめたかったためです。日曜日だったので、間近で見ることはできませんでした。
金曜日だったので、正面からロビーに堂々と入れます。
この建物は4市町合併の前には端野町役場として使われていました。
合併後には教育委員会が置かれましたが、北見駅近くに、長年の懸案だった新しい市役所庁舎が建設されたこともあり、教 . . . 本文を読む