続きです。
「歌志内市コミュニティセンター うたみん」に入ってみました。
大正館や「旧空知炭鉱倶楽部 こもれびの杜記念館」にもほど近い、中心部にある施設で、公民館や図書館を兼ねています。
このロビーにも彫刻が設置してありました。
建物内なので、厳密には「野外彫刻」ではないのですが…。
秋山沙走武すすむ(1930~2001)は、古く仏像制作に用いられた乾漆という技法を得意とする . . . 本文を読む
突然の新シリーズと思われそうですが、実は(1)は、笹戸千津子「女の子」で、歌志内市ゆめつむぎ郷土館前に立っている彫刻を紹介しています。
そして(3)で終わります。人口も面積も小さいマチなので…
歌志内市の中心部の公園に設置されている立体です。
彫刻というよりは、丸みを帯びた足先や頭部の造形がいかにもキャラクター的です。
それもそのはず「ホルンくん」は、歌志内市のシンボルキャラ . . . 本文を読む
滝川市美術自然史館の前に、札幌出身の彫刻家伊藤隆道さんの作品が設置されていました。
これは電気仕掛けで動く彫刻ではないようです。
自分では動かないのですが、見る側が周囲を動くと、見る方向によって形がまったく変わって見えます。伊藤隆道さんの作品ならではのおもしろさです。
銘板には、滝川市民憲章とともに、「“はばたく”によせて」と題された文章が刻まれています。
一部は摩耗し読み取 . . . 本文を読む
サッポロファクトリーの三条館2階を歩いていたら、花屋さんの店頭にこんな看板を見つけました。
どう見ても、札幌拠点で版画などを制作する森迫暁夫さんが描いたとしか思えません。
思いがけず森迫さんの絵を見つけると、なんだか心がほっこりとします。
花屋さんと森迫さんといえば思い出すことがあります。
以前、マックスバリュ菊水店の地下の花屋さんに森迫さんが描いたとおぼしき看板がつりさげられてい . . . 本文を読む
札幌のアートではひさしぶりに明るい話題といって良いと思います。
以前、北陸銀行札幌支店の屋上にあった、山内壮夫の彫刻「鶴の舞」が、同銀行の豊平支店前に移設されていました。
大通公園2丁目に面していた北陸銀行札幌支店は現在、高層ビルへの建て替えの真っ最中。
大がかりな建て替え工事とともに姿を消した彫刻は、一時は札幌郊外の野外に、ブルーシートを巻かれた状態で置かれるという情報もあり、行く末 . . . 本文を読む
(承前)
JR虎杖浜駅を降りて直進すると、太平洋沿いを走る道路に突き当たります。多くの地図に「海産物ロード」と記されており、実際に水産物加工場や、直営の土産物店がぽつぽつと立ち並んでいます。
おもにこの海産物ロードに沿った建物や廃屋の壁などに、モノクロ写真が大きくプリントされており、歩きながら鑑賞していきます。
昨年は荒天のため、おなじプロジェクトのうち社台地区しか見られず、ようやく虎杖 . . . 本文を読む
(承前)
ニューヨークでアートを学び、現在は後志管内蘭越町を拠点にのびのびした画風の絵画を描く吉田卓矢さん。
昨年、暴風雨のなかで、スーパーマーケットの入り口の上の方にあった壁画を見ましたが、白老町内にはもう1カ所壁画が描かれていました。
ルーツ&アーツしらおいでは「常設展示」とされています。
フライヤーには「旧河庄園」とあったので、廃園みたいなところを想像していましたが、焼き肉屋の正 . . . 本文を読む
(承前)
突然ですが、いま書いておかないと忘れそうなので、3年ぶりにこのシリーズをアップします。
9月11日、道央自動車道の樽前サービスエリア(SA)上り線に立ち寄った際、樽前山の展望台に上ると、クマの石彫が立っていました。
「クマ」と書きましたが、確証があるわけではありません。
太い後ろ足で立ち、前足は腹の前で組んでいます。
顔は上を向いているため、表情ははっきりとしませ . . . 本文を読む
個人の家の庭に設置されている銅像を、このように紹介していいものかどうか迷う。
というのは、ここは、よその人が入ればすぐに警察に通報されるような場所ではなく、イベントなどでしばしば地域住民に開放されている所だからだ。
公共施設ではないが、さりとて、一般の人が全く出入りを禁じられているというわけでもない庭だ。
男性の首である。
首というのは、頭部像を彫刻でそのように呼ぶ。
彫刻の題材 . . . 本文を読む
先日、NTT東日本札幌病院に行きました。
中庭に石彫が置かれていることに気がつきました。
詳しい説明板が手前にあります。
ゆりかご(遊)石彫
市川明廣作 (材質:安山岩/通称・本小松石、神奈川県真鶴産)
幼児を膝に抱く母子像
母親と幼子のフォルムが下方ではゆりかごのフォルム
に重なっている。ゆったりとした慈しみを表現。
その下には略歴も書いてあり、この種の公共彫 . . . 本文を読む
(承前)
草をかきわけるようにして石段を数段上ると、目の前に、歴史的建造物の「旧寿原邸」が現れました。
ここは、NPO法人小樽民家再生プロジェクトが小樽市の委託を受け、土日祝の一般開放や、さまざまな利活用を進めているそうです。
「小樽散歩案内」によればこの建物は、1912年(大正元年)に「小豆将軍」の異名をとった実業家で、のちに衆議院議員にもなった高橋直治が建て、その後食品などの . . . 本文を読む
北海道新聞2023年5月24日札幌市内版を読み、札幌市の観光ボランティア武石詔吾さん(79)が、厚別区の札幌森林公園駅前郵便局で写真展を開いていることを知り、あわてて行ってきた。
新聞記事には開始日が書いていないが、終了日は26日とある。
ATMコーナーではなく局舎内なので、午前9時~午後5時しか見られない。
(すみません。写真は勝手にこっそり撮ってきました。まずければ外します)
. . . 本文を読む
2022年12月、札幌市豊平区平岸4の13に「onちゃん」の石像がお目見えしたという情報を聞き、さっそく行ってきました。
この一帯には2020年まで、HTB(北海道テレビ)の社屋が、開局以来建っていました。
「onちゃん」はHTBのマスコットキャラクターで、実物は黄色いです。
旧社屋の屋上にはonちゃんの黄色い巨大な像が設置してあり、札幌市営地下鉄南北線の南平岸駅からもよく見えましたが . . . 本文を読む
(承前)
帰路、岩見沢市立図書館に寄りました。
伊藤佑夏「為るうつわ」という、岩見沢の教育大4年生の絵画展(7月19日~8月21日)を見るためでした。
半円形の大きなガラス窓が特徴的な建物で、2階に展示スペースがありました。
玄関前に女性の立像がありました。
なんと、先ほど旧美流渡小の前で見た子どもたちの像と同じ作者ではありませんか。
二ノ宮裕子さんが2001年に制作した . . . 本文を読む
(承前)
前項で、旧美流渡小の玄関をふさぐように置かれた MAYA MAXX さんの2枚の壁画の手前に、小さいブロンズ像が置かれていたことに気づいた人もいると思います。
子どもたち7人が並んだブロンズ像です。
「美流渡小百年」
と台座に記されていますが、岩見沢市のサイト( https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/soshiki/shogaigak . . . 本文を読む