デザインをベースに、絵画や立体などを精力的に制作し、個展やグループ展で発表している札幌の畑江俊明さん。
よけいなものを加えないシンプルでシャープな作品を見るたびに
「さすがグラフィックデザイナーだよなあ」
と、舌を巻いています。
(もっとも、一般的に絵画などでは、スマートにまとめない美しさというのもそれはそれで在るので、算数の試験のようには、どんな画面が美しいかを決めることはできません)
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せっかく見学者第1号だったのに、アップが遅れてしまいました。
ミウラアツコさんが超ミクロレンズを使って、氷の中の気泡を撮影した写真の展覧会。
会場に展示されている写真は、わずか3ミリ程度の大きさを拡大したものだそうです。
というわけで、コンセプトなどに難しいところはありません。
青い石を背景に、自然に凍った氷の中を、レンズ越しにとらえています。
小さな球が連なっていたり、曲線が . . . 本文を読む
ギャラリー創ことし最後の展示は、写真展でしたが、一般的な写真とはかなり様相が異なった作品でした。
ぱっと見ただけでは、抽象画のようにも見えます。
いまだから正直に書きますが、コンセプトを聞いた当初はあまり興味を抱いていませんでした。というのは、街角の壁などを正面から撮った写真というのは、わりとよく見かけるからです。
しかし、今回の写真展は半端なものではありませんでした。
きけば標準も . . . 本文を読む
(承前)
写真家の酒井広司さんから案内状とリーフレットを渡されて、この写真展に初めて来ました。
展覧会タイトルからは想像できないほど見応えのある写真が数多く並んでいて、驚きました。
二つある部屋のうち、左側はテーマ展で、今年は「DEEP 朝里・新光・新光町・朝里川温泉・望洋台」です。
これらの地区は、小樽の中心部からちょっと札幌寄りに離れた位置にあります。
朝里の海沿いは、昔ながら . . . 本文を読む
(承前)
札幌の成田さんが写真展を開いているのは、北1条通り沿いにある美容室「navarro」が、となりに新しく開設したスペース「auron」のこけら落とし。今後、販売会などさまざまな用途に使っていくとのことです。
「写真展」を名乗っていますが、自作のモノクロ(一部カラー)写真をコラージュした作品が大半です。
1枚目の画像は、「聖なる響き」no.1からno.3まで。
山や海、道路 . . . 本文を読む
(承前)
昨年11月に東区の「ヒシガタ文庫」で三浦奈津美さんのカレンダー原画写真展を見た。
札幌・北見の計4カ所で順次開催していたもので、ダイナミックな山岳風景写真を今回も楽しみにして足を運んだ。
そしたら、この会場には珍しく、三浦さんご本人がいるではないか。
富士フイルムフォトサロン札幌の4分の1ほどの小さな会場なので、作者が在廊していることはめったにないのだ。
筆者は人見知 . . . 本文を読む
会場中央のテーブルに、ライカのレンジファインダーカメラが2台載っていた。
ライカは35ミリフィルムカメラを初めて実用化したドイツのメーカー。レンジファインダーは、一眼レフの一世代前のタイプで、ファインダーをのぞいても写したときの画角のとおりにはならない。
筆者はよく分からないのだが、そのうち1台には古いニッコール(ニコン製)のレンズが装着されていた。ライカとニッコールのマウントが合うなんて、 . . . 本文を読む
Sapporo Photo(サッポロフォト)は「札幌の写真文化のさらなる向上と対外的発信を目的に2015年に始まった写真フェスティバル」。
NPO法人北海道を発信する写真家ネットワーク”THE NORTH FINDER” が主催・運営しています。
会場は年によって異なり、今年はビックカメラやラーメン共和国のあるESTA の最上階、プラニスホールです。
これまで幾度も美術展が開かれてきた会 . . . 本文を読む
京都を拠点とする写真家・逢坂健吾と、札幌のウリュウユウキさんの2人展。
2020年に京都で2人展を開いていますが、それがそっくり巡回してきたのかどうかは聞いていません。
ウリュウさんのサイトに簡潔な紹介がありましたので、一部を抜粋してコピペします。
10年近く取り組まれているシリーズ「枯花」は、万物の生きる根源としての水分を徐々に失いつつも凛としてそこにある花から、私たちの想像の少し向こ . . . 本文を読む
HOKKAIDO PHOTO FESTA (HPF)は2018年に、自動販売機を撮ったシリーズなどで知られる札幌の写真家大橋英児さんらが始めたものです。最初の年は、森山大道ヴィンテージ写真展など展示企画が多く、また、写真愛好者が自作ファイルを専門家に批評してもらう「ポートフォリオレビュー」もこの年から実施されています。
筆者が札幌に3年ぶりに戻ってきたら、東京の写真批評家やキュレーターによる講 . . . 本文を読む
先週末のことを今ごろ書いているわけですが…。
連休の2日目。
胆振管内白老町で展開されている二つのプロジェクトが最終日を迎えるため、自家用車で出かけることにしました。
ただしこの日は低気圧の接近で荒れ模様になるという天気予報が出ていたため、ほんとのことをいえば、前日の10月9日に出かけて10日に札幌市内をまわりたかったのですが、いくつかの展示が9日限りだったので、この日程にしたのです。 . . . 本文を読む
(承前。「東川の街角」から続く)
「東川賞」の受賞者展というと、7月末の写真フェスティバルで、受賞者や審査員によるパネルディスカッションを聴くのが楽しみなのですが、ここ数年は新型コロナウイルスの感染拡大により行われていないようです。
今年の受賞者は次の通り。
海外作家賞 ハ・ダオ(ベトナム)
国内作家賞 鷹野隆大
新人作家賞 笹岡啓子
特別作家賞 エレナ・トゥタッチコワ
飛彈野数右衛門賞 . . . 本文を読む
デパート広告や美術館など商業写真を手がけるプロでありつつ、クリエイティブな写真も手がける札幌の岡本和行さん。
撮る人による差の出にくい「花の写真」の世界に、全く新しい作品を送り出し、北海道新聞くらし面に写真コラム「花すがた」を長期連載したり、美術館に作品が収蔵されたりしたので、ご存じの方も多いでしょう。
今回は、それとは別のシリーズで、1990年代からひそかに取り組んできたもの。
その名 . . . 本文を読む
戦後日本を代表する写真家(1931〜2020)が、初期の1958年に個展を開いて発表し、2019年に自身の再構成により復刊した「王国」のオリジナルプリント170点を一気に紹介する展覧会。
「王国」の撮影地が、函館近傍の北斗市(当時は上磯町)当別にあるトラピスト修道院と和歌山の女子刑務所であることから、遺族が作品を寄贈し、実現した。
復刊した「王国 Domains」には収録されていない別プリン . . . 本文を読む
主宰の野呂田晋さんが、Facebookにこの展覧会のイベントページ( https://www.facebook.com/events/505074777932684/?post_id=564164785357016&acontext=%7B%22source%22%3A%2229%22%2C%22ref_notif_type%22%3A%22admin_plan_mall_activit . . . 本文を読む