北海道美術ネット別館

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札幌のギャラリー事情・続き

2019年12月29日 11時46分15秒 | 情報・おしらせ
(承前)

 茶廊法邑のクローズについて書いたばかりですが、筆者が札幌を離れているあいだに、ますます展覧会場が減少しているようです。

 以下、ネットで得た情報で、かならずしもすべて現地を訪れたわけではないことを、いちおうおことわりしておきます。

鴨々堂は9月20日に閉鎖。その後、老朽化のため取り壊された。すすきのの南側にあり、ギャラリーだけでなくさまざまなイベントにも使われていた。
http://kamokamodo.com/


石の蔵ぎゃらりぃはやし。来年(2020年)3月までしか予約を受け付けておらず、クローズする予定。北区北8西1の再開発計画に伴い、以前から何度も閉鎖がささやかれていたが、ほんとうに閉まりそう。古い石倉を利用した会場で、広くはないが、道内外のクラフトや陶芸の作家から強く支持されていた。反対側には喫茶店を併設

参考 「石の蔵ぎゃらりい はやし」を生かすことはできないか


HOUKSEN Gallery ivory 11月末閉鎖。これは既報
 中央区南2西2の HOKUSEN BLOCKビル4階にあり、若い人のイラストのグループ展などに使われていた

ギャラリー粋ふよう 11月末閉鎖。これも既報
 東区北25東1。陶芸や絵画など、小さいながらあたたかみあるスペース


 2016年、筆者は
札幌時計台、たぴお、大同の各ギャラリーがない札幌アートシーンとはどんな世界なんだろう
という記事を書きましたが、ここで列挙されている中心部の常設会場17カ所のうち7カ所が閉まることになります。
 この後で増えたのは「カフェ+ギャラリー オマージュ」ぐらいしか思いつきません。

 法邑と粋ふようはいずれも東区です。


 1996年から札幌のアートを見てきた筆者ですが、その時点から2010年代前半までは、美術関係者と会うと
「最近はギャラリーが増えたねえ」
というのが決まり文句でした。
 姿を消すギャラリーも多かったのですが、その大半は、開設して間もない会場でした。
 はっきりと減少に転じたのは2016年です。
 その背景については
札幌時計台ギャラリーの閉鎖と絵画の凋落
でも少し触れていますが、表現活動を志す人の多くが絵画から「ものづくり」「ハンドメイド」と総称される分野(アクセサリーなど)へとシフトしてきたことが背景にあるかもしれません。

 また、ギャラリーをになう人々の高齢化という要因も大きいでしょう。


 ほかにも情報があればお待ちしています。 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
道新ギャラリー (山崎 亮)
2019-12-29 18:12:03
現在道新の1階にあるギャラリーが、7月くらいまでで閉鎖されるようです。やっと定着してきたギャラリーで残念です。
Unknown (ねむいヤナイ@北海道美術ネット別館)
2019-12-30 01:58:16
山崎さん。こんばんは。
私の口からはまだ申し上げられないのですが、それは半分違います。詳しくは後日。

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