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「美術の窓」2016年2月号

2016年01月29日 20時00分55秒 | つれづれ読書録
 そもそも全国流通している美術雑誌が非常に少ない日本。月刊誌は一桁しかない。
 現代美術が誌面の大半を占める「美術手帖」、話題の展覧会など比較的親しみやすい話題を特集する「芸術新潮」と異なり、「美術の窓」は団体公募展の紹介がオールカラーで手厚い。現代美術のページもあり、野見山暁治ら連載陣もなかなか豪華である。
 とくに、毎年2月号は、ことし1年の美術展を大量に紹介しており、資料的価値が非常に高い(お金と時間のある人は楽しいだろうなあ。よく考えたら、自分自身はここに掲載されている展覧会の9割以上は見ることができないのだ)。

 今年も2月号を買ってきた。
 しかし今年は、先に北海道新聞の事業特集で知った美術展以外に、2月号で初めて知った道内の展覧会は皆無であった。もちろん、編集部の責任では全くないのだが…。
 本州に行く予定のある人は、事前に買って、展覧会の日程をあらかじめ調べておくのに、重宝する。ぱらぱらと眺めているだけでも楽しい。
 
 その代わり、というわけではないのだが、連載「山下裕二の今月の隠し球」で取り上げている藤森詔子という画家が、1986年北海道生まれ、とある。
 筆者は知らなかったが、諷刺的な作風といえるだろうか。おもしろそう。
 単なる偶然だろうけど、筆者がこの雑誌を手に取るときは、きまって山下さんは北海道出身の女性を取り上げているような気がする。2010年5月号は、漆芸の渡邊希さんだったし、2014年2月号は日本画の蒼野甘夏さんだった。


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