※訂正。「第2まるバ」を「第2マルバ」と改めました。2017年4月5日
この記事は本来は昨年8月の近藤寛史さん上映会の際か、あるいはもっと早く書くべきでした。近藤さんの上映会の記事をまだ書いていないために、こんなに遅い紹介になってしまいました。申し訳ありません。
「まるバ会館」は1999年、札幌市南区澄川、地下鉄南北線自衛隊前駅のすぐ前に、映像作家の吉雄孝紀さんや伊藤隆介さんが中心となって開設した、自主映画の上映スペースです。2004年に閉鎖になるまで、両人の作品はもちろん、道内外・海外のインディーズ映画を毎月上映していました。
2003年には学生ら常連客が中心となり、3日間にわたるイベント「北海道映像の新世代」を札幌中心部で開くなど、まるバ会館は、間違いなくこの時期の北海道アートシーンに大きな刻印を残したと言えると思います。
この、いわば伝説のインディペンデントスペースが、なんと2016年に「第2マルバ会館」として復活を果たしたのです。
場所も、旧スペースのすぐ近く。かつてクリーニング店だったところで、当時の看板はそのままになっています。
自衛隊前駅で地下鉄を降り、改札口を出て右側出入り口から外に出ると、目の前です。左側はセブンイレブンで、これは迷いようのない好立地です。
春から月1回の上映会を開いています。
なぜか中には、昔の洋楽のアルバムや、古いビデオなどがいくつも置いてあります。
大手の映画館はほとんどがデジタル上映に移行するなかで、フィルム上映のできる設備は貴重なものだといえるかもしれません。
札幌在住ながら道外や海外での発表のほうが圧倒的に多い伊藤隆介さんの上映会が、こんな手作り感満載のこぢんまりした会場で開かれるというのは、おもしろいと思いますし、若い人はおおいにありがたがって、見に、駆けつけるべきではないでしょうか。
この日の上映作品は
版 #19-22 (2003)
Plate #23 songs (2003)
House hold Movie (2005)
Plate #26-29 (2007)
A Flat,Split Reel(2008)
Plate 43-44 (The Folked Tougues) (2009)
最後の1本は「私がスパイだったら」の改作のようですが、日本語の題名表示がありません。
「版」(英語表記で Plate )シリーズは、古いフィルムをカットアップして切り貼りし1枚の平面作品に仕上げ、それをずらして映すもの。
他の2本も同様のスタイルで作られています。
短い映像とノイズが繰り返される実験的な作品で、パーフォレーション(両サイドの穴)などが画面を横断するたびに、フィルムの物質性があらわになります。
おまけとして、これから素材にしようとしている映画の関連フィルム(予告編というより、何かの宣伝?)が流されて、1970年代のB級邦画のトンデモなさに、会場から笑いが起きていました。
この後、伊藤さんのトークがあり、忘年会となりました。
伊藤さんのお話は、ひさびさに? 名調子でした。
□第2マルバ会館 https://malva2.jimdo.com/
□第2マルバ会館 Facebook https://www.facebook.com/2malva/
□Ryusuke Ito http://www.ne.jp/asahi/r/ito/indexjpn.html
関連記事へのリンク
■そらち炭鉱の記憶アートプロジェクト2014
■私がスパイだったら~イメージフォーラム・フェスティバル (2014)
札幌国際芸術祭2014プレイベント第1弾「札幌の芸術文化史を知ろう!」札幌芸術文化史公開トーク 全10回開催 3・札幌アートのリニューアル―ベルリンの壁崩壊以降の流れ― (2013)
■幻影をもとめて (2012)
【告知】第4回恵比寿映像祭:映像のフィジカル (~2012年2月26日、東京)
森山大道×伊藤隆介トークショーを、Ustream放送で見て
【告知】ウルトラマン・アート!(2010年9月18日~11月28日、道立旭川美術館)
■ラブラブショー(2)
サンフランシスコ・SFMOMAで伊藤隆介作品を見る「Measurement in the Impermanence:Contemporary Japanese Avant-Garde Film」
伊藤隆介さんから来ていたメールをわすれていた
■SAPPORO ART PLANETS展
(以上、画像なし)
■伊藤隆介「Realistic Virtuality」 (2008)
■SCAN DO SCAN (07年)
■FIX! MIX! MAX! 現代アートのフロントライン(06年11月)
■06年の個展(札幌芸術の森美術館)
■Interaction ドイツ展帰国展(06年1月)
■04年の個展「Japanese Style」
■伊藤隆介映像個展(03年)
■伊藤隆介展(03年)
■ビデオレター sapporo映像短信(03年)
■アジアプリントアドベンチャー2003
■ぼくらのヒーロー&ヒロイン展(02年)
■northern elements (02年)
■札幌の美術2002
この記事は本来は昨年8月の近藤寛史さん上映会の際か、あるいはもっと早く書くべきでした。近藤さんの上映会の記事をまだ書いていないために、こんなに遅い紹介になってしまいました。申し訳ありません。
「まるバ会館」は1999年、札幌市南区澄川、地下鉄南北線自衛隊前駅のすぐ前に、映像作家の吉雄孝紀さんや伊藤隆介さんが中心となって開設した、自主映画の上映スペースです。2004年に閉鎖になるまで、両人の作品はもちろん、道内外・海外のインディーズ映画を毎月上映していました。
2003年には学生ら常連客が中心となり、3日間にわたるイベント「北海道映像の新世代」を札幌中心部で開くなど、まるバ会館は、間違いなくこの時期の北海道アートシーンに大きな刻印を残したと言えると思います。
この、いわば伝説のインディペンデントスペースが、なんと2016年に「第2マルバ会館」として復活を果たしたのです。
場所も、旧スペースのすぐ近く。かつてクリーニング店だったところで、当時の看板はそのままになっています。
自衛隊前駅で地下鉄を降り、改札口を出て右側出入り口から外に出ると、目の前です。左側はセブンイレブンで、これは迷いようのない好立地です。
春から月1回の上映会を開いています。
なぜか中には、昔の洋楽のアルバムや、古いビデオなどがいくつも置いてあります。
大手の映画館はほとんどがデジタル上映に移行するなかで、フィルム上映のできる設備は貴重なものだといえるかもしれません。
札幌在住ながら道外や海外での発表のほうが圧倒的に多い伊藤隆介さんの上映会が、こんな手作り感満載のこぢんまりした会場で開かれるというのは、おもしろいと思いますし、若い人はおおいにありがたがって、見に、駆けつけるべきではないでしょうか。
この日の上映作品は
版 #19-22 (2003)
Plate #23 songs (2003)
House hold Movie (2005)
Plate #26-29 (2007)
A Flat,Split Reel(2008)
Plate 43-44 (The Folked Tougues) (2009)
最後の1本は「私がスパイだったら」の改作のようですが、日本語の題名表示がありません。
「版」(英語表記で Plate )シリーズは、古いフィルムをカットアップして切り貼りし1枚の平面作品に仕上げ、それをずらして映すもの。
他の2本も同様のスタイルで作られています。
短い映像とノイズが繰り返される実験的な作品で、パーフォレーション(両サイドの穴)などが画面を横断するたびに、フィルムの物質性があらわになります。
おまけとして、これから素材にしようとしている映画の関連フィルム(予告編というより、何かの宣伝?)が流されて、1970年代のB級邦画のトンデモなさに、会場から笑いが起きていました。
この後、伊藤さんのトークがあり、忘年会となりました。
伊藤さんのお話は、ひさびさに? 名調子でした。
□第2マルバ会館 https://malva2.jimdo.com/
□第2マルバ会館 Facebook https://www.facebook.com/2malva/
□Ryusuke Ito http://www.ne.jp/asahi/r/ito/indexjpn.html
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サンフランシスコ・SFMOMAで伊藤隆介作品を見る「Measurement in the Impermanence:Contemporary Japanese Avant-Garde Film」
伊藤隆介さんから来ていたメールをわすれていた
■SAPPORO ART PLANETS展
(以上、画像なし)
■伊藤隆介「Realistic Virtuality」 (2008)
■SCAN DO SCAN (07年)
■FIX! MIX! MAX! 現代アートのフロントライン(06年11月)
■06年の個展(札幌芸術の森美術館)
■Interaction ドイツ展帰国展(06年1月)
■04年の個展「Japanese Style」
■伊藤隆介映像個展(03年)
■伊藤隆介展(03年)
■ビデオレター sapporo映像短信(03年)
■アジアプリントアドベンチャー2003
■ぼくらのヒーロー&ヒロイン展(02年)
■northern elements (02年)
■札幌の美術2002