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音別を発つまで 釧路再訪・13

2009年10月29日 23時33分25秒 | つれづれ日録
承前)

 「釧路再訪12」のエントリに掲出した写真のとおり、晩秋とあってもうあたりは暗い。

 しかし、つぎの列車が来るまで1時間以上もある。
 6:20に、帯広方面行きと釧路方面行きが同時に発車するのだ。

 まぎらわしいじゃないか、と思う方もいるかもしれないが、北海道の鉄路の多くは単線なので、駅や信号所でないと、列車が行き違いできないのだ。

 夜の無人の駅で待っているのも何となくいやだ。
 とはいえ、駅前には飲食店が5軒ほどあるが、開いているのは、食堂とラーメン屋の2軒だけ。

 食堂は、営業中ののぼりが立ち、のれんもかかっているけれど、店内に客はおらず、どうも活気に乏しい。看板を照らす照明も消えたままだ。

 となると、選択の余地はない。
 ラーメン屋の引き戸を開ける。
 ほかに客はいなかったが、一見ふつうのラーメン屋でほっとする。
 ただ、テレビのバラエティ番組がやかましいのには閉口だ。

 塩ワンタン麺を註文する。それでは、とうてい間が持たないので、瓶ビールも飲む。これは、筆者にはかなりめずらしい行動である。
 塩ワンタン麺はうまかった。

 バラエティ番組が終わって店主がチャンネルを替えると、まだプロ野球パシフィックリーグのクライマックスステージ第二シリーズが続いていた。
 楽天イーグルスの投手が交代するようだ。解説の、ガンちゃんこと岩本氏が
「こりゃあ、岩隈が出てくるかもしれないですよ!」
と言っていたら、ほんとにベンチから出てきた。
 そしたら、まもなく放送が終わってしまった。

 この後、岩隈はスレッジに本塁打を浴び、日本ハムファイターズが勝利し、最後の試合となった野村監督が両チームの選手たちに胴上げされることになるのだが、もちろんその時点では、あずかり知らないことである。



 上り、下り、いずれの列車に乗ってもかまわないのだが、早く特急に乗りたいので、白糠まで逆戻りすることにした。



この項続く)


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