(承前)
「釧路再訪12」のエントリに掲出した写真のとおり、晩秋とあってもうあたりは暗い。
しかし、つぎの列車が来るまで1時間以上もある。
6:20に、帯広方面行きと釧路方面行きが同時に発車するのだ。
まぎらわしいじゃないか、と思う方もいるかもしれないが、北海道の鉄路の多くは単線なので、駅や信号所でないと、列車が行き違いできないのだ。
夜の無人の駅で待っているのも何となくいやだ。
とはいえ、駅前には飲食店が5軒ほどあるが、開いているのは、食堂とラーメン屋の2軒だけ。
食堂は、営業中ののぼりが立ち、のれんもかかっているけれど、店内に客はおらず、どうも活気に乏しい。看板を照らす照明も消えたままだ。
となると、選択の余地はない。
ラーメン屋の引き戸を開ける。
ほかに客はいなかったが、一見ふつうのラーメン屋でほっとする。
ただ、テレビのバラエティ番組がやかましいのには閉口だ。
塩ワンタン麺を註文する。それでは、とうてい間が持たないので、瓶ビールも飲む。これは、筆者にはかなりめずらしい行動である。
塩ワンタン麺はうまかった。
バラエティ番組が終わって店主がチャンネルを替えると、まだプロ野球パシフィックリーグのクライマックスステージ第二シリーズが続いていた。
楽天イーグルスの投手が交代するようだ。解説の、ガンちゃんこと岩本氏が
「こりゃあ、岩隈が出てくるかもしれないですよ!」
と言っていたら、ほんとにベンチから出てきた。
そしたら、まもなく放送が終わってしまった。
この後、岩隈はスレッジに本塁打を浴び、日本ハムファイターズが勝利し、最後の試合となった野村監督が両チームの選手たちに胴上げされることになるのだが、もちろんその時点では、あずかり知らないことである。
上り、下り、いずれの列車に乗ってもかまわないのだが、早く特急に乗りたいので、白糠まで逆戻りすることにした。
(この項続く)
「釧路再訪12」のエントリに掲出した写真のとおり、晩秋とあってもうあたりは暗い。
しかし、つぎの列車が来るまで1時間以上もある。
6:20に、帯広方面行きと釧路方面行きが同時に発車するのだ。
まぎらわしいじゃないか、と思う方もいるかもしれないが、北海道の鉄路の多くは単線なので、駅や信号所でないと、列車が行き違いできないのだ。
夜の無人の駅で待っているのも何となくいやだ。
とはいえ、駅前には飲食店が5軒ほどあるが、開いているのは、食堂とラーメン屋の2軒だけ。
食堂は、営業中ののぼりが立ち、のれんもかかっているけれど、店内に客はおらず、どうも活気に乏しい。看板を照らす照明も消えたままだ。
となると、選択の余地はない。
ラーメン屋の引き戸を開ける。
ほかに客はいなかったが、一見ふつうのラーメン屋でほっとする。
ただ、テレビのバラエティ番組がやかましいのには閉口だ。
塩ワンタン麺を註文する。それでは、とうてい間が持たないので、瓶ビールも飲む。これは、筆者にはかなりめずらしい行動である。
塩ワンタン麺はうまかった。
バラエティ番組が終わって店主がチャンネルを替えると、まだプロ野球パシフィックリーグのクライマックスステージ第二シリーズが続いていた。
楽天イーグルスの投手が交代するようだ。解説の、ガンちゃんこと岩本氏が
「こりゃあ、岩隈が出てくるかもしれないですよ!」
と言っていたら、ほんとにベンチから出てきた。
そしたら、まもなく放送が終わってしまった。
この後、岩隈はスレッジに本塁打を浴び、日本ハムファイターズが勝利し、最後の試合となった野村監督が両チームの選手たちに胴上げされることになるのだが、もちろんその時点では、あずかり知らないことである。
上り、下り、いずれの列車に乗ってもかまわないのだが、早く特急に乗りたいので、白糠まで逆戻りすることにした。
(この項続く)