北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

2023年11月13~17日に訪れたギャラリーは7カ所

2023年11月18日 10時55分32秒 | つれづれ日録
 11月13日(月)  朝、北海道文化財団アートスペースで池田さやか展。  童画のようなやさしい世界を日本画で描く道展会員の個展。 ※この段落を追加しました  昼休み、富士フイルムフォトサロンで、岩本敏広写真展「デジカメで甦ったレンズたち」(~15日)。  戦後すぐのオールドレンズから比較的新しい中古レンズまで、実に77種類ものレンズを使って撮った驚くべき写真展。  旧ソ連製や、聞き慣れないメ . . . 本文を読む

■伎の和 11人の版表現 (2023年11月7~12日、札幌)

2023年11月17日 09時18分27秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
歌舞伎で用いられている「伎」という文字。 複数の辞書によると「技/技巧」とともに「技なす人」、またその「技」の中に盛り込まれた「滑稽さ」や「愉しむ/愉しませる」という「あそび」の要素も併せ持っています。「仲間」という意味も。 本展は11人の版画作家による展覧会ですが、版画というジャンルが一般にイメージする版材を刻み紙面へ「移す/写す」などといった「複数化/置換/間接的」という行為から現代では録音や . . . 本文を読む

■赤石操・丸藤真智子展 (2023年11月7~12日、札幌)

2023年11月16日 09時02分31秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 札幌のベテラン抽象画家による2人展。    さいとうギャラリーの手前の部屋(南側)のうち、縦長の部分(冒頭画像で左側)を赤石さんが、左に張り出した部分(冒頭画像で右側)を丸藤さんが、それぞれ使い、十数点ずつの絵画を出品していました。  この2人を含む3人展は過去にありますが、2人展は初めてとのこと。    赤石さんは、すべての作が「A walk」という題です。  支持体はキャンバスではなく、 . . . 本文を読む

2023年11月12日も3カ所で展示を見た

2023年11月15日 10時27分45秒 | つれづれ日録
(11日はこちら)  バス→地下鉄東西線→バスで、本郷新記念札幌彫刻美術館へ。  西28丁目駅から乗ったジェイ・アール北海道バスは、ほかに客がいませんでした。  美術館では「館長の日曜講話」。  同館の吉崎元章館長が軽妙な語り口で、昭和30年代の札幌で、辛口の美術評論家として、雑誌「美術北海道」の編集発行人としてアートシーンを駆け抜けた「なかがわ・つかさ」について語りました。  札幌芸術 . . . 本文を読む

初雪の11月11日に足を運んだギャラリーは4カ所

2023年11月14日 09時59分59秒 | つれづれ日録
 夕張出身の歌手大橋純子さんが死去したとの報( https://www.hokkaido-np.co.jp/article/939505/ )を受け会社へ。  筆者の仕事はあまりなさそうだということがわかり、買い出しの食料を置いて、午後からギャラリー巡りに移行しました。  そういう事情があり、この日は始めるのが遅かったので  三越札幌店ギャラリー(小山耕一作陶展/熊谷守一展) →さいとうギャラ . . . 本文を読む

まさかの100位以内6日連続。アクセス急増のなぞ

2023年11月13日 21時21分21秒 | アートに関するインターネット・ブログなど
※11月14日、一部の日付を訂正しました めずらしく景気の良い話なので、記録として書いておきます。  今月に入り、当ブログへのアクセスが増え、特に7日に「1758UU」で約317万4千ある goo blog の中で86位に入ってから(UUは、ユニークユーザーの略) 7日  1758UU 86位8日  2130UU 68位9日 1940UU 75位 10日 3526UU . . . 本文を読む

■山本恒二 小品展―きらめく季節の中で (2023年11月8~13日、札幌)

2023年11月13日 08時48分49秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 会場の奥に小さなデッサンが掛けてありました。 「彫刻家N氏の像 非売」 とあります。  先ごろ亡くなった二部黎さんです。  二部さんはあちこち転居した人でしたが、空知管内長沼町の前、夕張市清水沢の閉校した学校跡をアトリエにしていた時代があったそうです。その頃に描いたものだとのこと。  二部さんはニット帽のイメージが強いのですが、じつは20年以上も前から禿頭だったのですね。  あらためて故 . . . 本文を読む

■本田征爾展 -青く圌の夜- 『透明水彩、アクリル、油彩、オブジェ、他』(2023年10月31日~11月12日、札幌)

2023年11月12日 20時35分07秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 ユニークな水彩画やオブジェをつくる札幌の本田征爾さん。  札幌で毎年最低2回は個展を開く、精力的な仕事ぶりです。  空想上の動物や人間、犬や星、月夜の風景など、なんとも形容しがたい独特の世界が広がります。    じつにコンスタントに創作を続けているので、かえって、このブログで紹介することが減ってしまっていますが、本田征爾さんは変わらないな~と思います。  そんななかで、今回の特徴は、リバーシブ . . . 本文を読む

■【特別展】揺さぶる絵 変貌する日本画のイメージ(2023年9月16日~11月12日、札幌)

2023年11月11日 11時11分12秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 美術全集や教科書のように、きれいに「日本画の世界」をまとめて見せた右側の展示室に対し、左手の、所蔵品展に用いられることの多いスペースでの「揺さぶる絵」展は、なかなか攻めています。道立近代美術館・釧路芸術館に加えて、豊橋市美術博物館や東京国立近代美術館からも作品を借り、戦後、著しく変化を遂げた日本画の諸相を見せているのです。  キュレーター(道立近代美術館の学芸員)が図録で述べているように 「本 . . . 本文を読む

■札幌テレビ放送創立65周年記念 【特別展】足立美術館所蔵 近代日本画と北大路魯山人展 ―和の美、再発見。(2023年9月16日~11月12日、札幌)

2023年11月11日 11時11分11秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 道立近代美術館で、日本画メインの展覧会が二つ開かれていて、とても対照的なのがおもしろかったです。  右側の展示室で、STVが主催してガンガン宣伝している展覧会は、美術全集や画集に登場するような大家の名品が並んでいます。  半面、おもに所蔵品展に用いられている左側の部屋は、道立近代美術館の単独主催で、戦後の革新的な日本画を展示しています。  つまり、オーソドックスな、いかにも一般に流布しているイ . . . 本文を読む

2023年11月6~10日に訪れたギャラリー・美術館は7カ所

2023年11月10日 22時33分44秒 | つれづれ日録
 11月5日(日)は帰宅後、たっぷり眠り、6日(月)から出社。  道新ぎゃらりーで吉川勝久木版画展を見ました。  7、8日は多忙で、昼休みが取れないまま夕方になってしまいました。  9日(木)は午後から…  道立近代美術館(足立美術館所蔵 近代日本画と北大路魯山人展/揺さぶる絵―変貌する日本画のイメージ) →大丸画廊(谷地元麗子日本画展「蝦夷猫物語」) →瀟洒珈房 月織堂(3人展) →ト・オ . . . 本文を読む

「北海道マガジン カイ」地のチカラを地域史に結ぶ-2 過去への回路を美術に求めて

2023年11月09日 19時26分00秒 | アートに関するインターネット・ブログなど
https://kai-hokkaido.com/feature_vol52_sidestory2/  札幌発の雑誌「カイ」( https://kai-hokkaido.com/ )は、ノーザンクロスが2008年から発行していた機関誌です。2016年に紙からウェブに移行しており、筆者はしばらくごぶさたでした。  最近、谷口雅春さんの文・写真による連載「地のチカラを地域 . . . 本文を読む

胆振管内白老町社台→虎杖浜 2023年10月7日その11

2023年11月09日 09時39分11秒 | つれづれ日録
(承前)  白老町内の海沿いで最も東側に位置する社台地区での鑑賞を終えて、町内で最も西側の虎杖浜地区へ。  社台→白老→虎杖浜(あるいはその逆)の順番に訪れたほうが、移動に要する時間が少なくて済みそうですが、公共交通機関を利用した場合、これ以外のスケジュールは不可能なのです。    ただ、社台地区では1時間あまりしか日程がとれず、あわただしい鑑賞になってしまいました。  旧社台小学校から社 . . . 本文を読む

絵本「スーホの白い馬」の赤羽末吉とは何者なのか

2023年11月08日 09時24分10秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 「「スーホの白い馬」の画家 赤羽末吉」と題する特別展が、9月から11月7日まで道立文学館(札幌市中央区中島公園)で開かれていました。  この絵本作家の画業については見識のある方が説明するでしょうから、ここではよけいな批評をつけくわえることは差し控えます。また「スーホの白い馬」は、モンゴルの民話ではなく、戦後の中国共産党の階級闘争史観が混入しているのではないかという、説得力ある意見があることについ . . . 本文を読む