北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

コンポジションのメッセージ 長岐和彦油彩画展(8月13日まで)

2006年08月11日 23時35分31秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 長岐さんは上川管内美深町の画家。道展会員として、白を基調とした独特の抽象画を発表してきましたが、札幌での個展はこれが初めてとのことです。この画廊のオーナーが、ニューヨークでの長岐さんの個展を見て、開催のはこびになったようです。  今回のテーマは「FIELD」。長岐さんによると、FIELDとは人生のことといいます。白い地の上に、わだかまったり、伸びたりしている線や、色の斑点は、たしかに、長岐さんの . . . 本文を読む

林雅治個展「レリーフによる作品」(8月13日まで)

2006年08月11日 23時35分12秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 後志管内倶知安町の廃校跡で作陶にたずさわる京都出身の林さんは、うつわ以外にも、グループ展「NAC」や個展でオブジェの発表にも積極的です。今回は、壁掛けの平面作品が18点。どれも中心に穴があいているのは、時計を取り付けられるようにしているのだそうです。  冒頭の画像の左側は、蚊帳の一部を破いてすこしほつれさせ、陶板に貼って文様をつけたもの。網タイツのようにも、廃墟の鉄筋コンクリート片にも見える、ユ . . . 本文を読む

伊藤光悦展(8月12日まで)

2006年08月11日 20時35分44秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 近年は、空から見た空港をモティーフにしている伊藤さん(北広島在住)。空港といっても、飛行機の姿はなく、ビルは廃墟のようで、がらんとしています。冒頭の画像の「Airport 「take off」」は、爆撃の跡のような穴が、滑走路のあちこちにあいています。快晴の空と、乾いた大地の、まるで人類が滅びた後のような飛行場の対比が、鮮烈です。  この穴は、1970年代にラオスからベトナムにかけて走った時に見 . . . 本文を読む

第14回北海道二紀展(8月12日まで)

2006年08月11日 20時32分12秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 戦後、二科が3分裂して発足した全国公募展。遠藤彰子らのスター画家を擁する有力公募展で、道内関係者も多いです。ただ、道内には、永野さんと伊藤さんという委員2人と、同人数人がいますが、委員と同人の間にある「会員」という階梯には、1人もいません。    作品は次のとおり。 秋山久美子(札幌)「sora」(F100) 阿部正子(同)「遥遊」(F100) 伊藤光悦(北広島)「NOAH」(F150) 居林洋 . . . 本文を読む

第4回 櫂展(8月5日終了)

2006年08月11日 20時13分38秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 梅津薫(岩見沢)、川本ヤスヒロ(石狩)、斉藤嗣火(札幌)、田崎謙一(江別)、藤井高志(北広島)、福島幸寿(札幌)、渡辺貞之(深川)の7氏が、毎年ひらいている絵画展。昨年までは「グループ櫂」でしたが、今年から「グループ」の文字がなくなりました。  7人全員が全道展会員とあって、見ごたえのある展覧会になったと思います。  田崎さんは「clone baby」シリーズを5点。  歪んだかたちにデフォル . . . 本文を読む