北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

Reborn Art Festival への道ー2019年秋の旅(7)

2019年09月26日 07時50分27秒 | 道外の国際芸術祭
(承前)

 Reborn Art Festival(リボーンアートフェスティバル)について、公式サイトは次のように書いている。

リボーンアート・フェスティバルは、
宮城県の牡鹿 お しか半島と石巻市街地を主な舞台とした、
「アート」「音楽」「食」を楽しむことのできるお祭りです。

2回目となる2019年は、網地島を含む7つのエリアで
7組のキュレーターが多様な作家たちと
『いのちのてざわり』に思いを馳せながら、作品をつくります。


 この「エリア」というのが、どうしても筆者にはイメージがつかめなかった。
 行ってみて分かったのだが、札幌市民などにとっては「札幌芸術の森」とか「モエレ沼公園」がひとつの「エリア」にくくられているーと考えると良いだろう。
 車を駐車場に入れ、あるいはバスを停留所で降り、そこから徒歩で回る複数の建物(会場)ーという感じだ。

 幸い、この「7つのエリア」はだいたい県道2号線に沿って並んでいる。
 ふたたび札幌をイメージすれば、札幌駅前、大通附近の各会場のほか、石山、藤野、豊滝、簾舞、定山渓…と並んでいるという感覚だ(もちろん海沿いなんだけど。あくまで位置関係のイメージ)。

 で、それぞれのエリアでチケット(パスポート)が買える。
 おおむね、駐車場の近くに小屋がたっていて、そこでパスポートを買うとオフィシャルガイドブックももらえるという仕組みだ。

 だから、筆者はオフィシャルのツアーに参加できなくて(締め切りが3日前11時なのだ)、やむを得ずレンタカーを利用したが、国道230号に沿って順番に回っていく感覚だし、駐車場には大きな看板が出ているので、分かりやすかった。
 むしろ、レンタカーのほうが、駐車場料金500円(1日で全部の駐車場を利用できる)はかかるけれど、路線バスの本数が少ないこともあり、気軽に回れると思う。
 ただし、まだあちこちで道路工事などが行われているので、運転には注意。

 もう一つ注意したいのは、仙台ー石巻間の交通。

 JR仙石線を利用する人も多いだろうが、石巻行きの快速は、仙台駅地下の仙石線ホームではなく、東北線のホームを出発する

 筆者はこれを知らず、地下のホームまで行って壁の時刻表を見て
「あれ~? なんで快速の時刻が載ってないんだろう!」
と首をかしげながら各駅停車に乗った。
 その電車は途中までしか行かないので、本塩釜駅で降りて、次の電車を待つのであった。

 ちなみに、東塩釜から松島海岸あたりまでは、松尾芭蕉も感嘆したという伝説が残る景勝地のそばを走るので、石巻に向かって右側の車窓は本当に美しい。
(もっとも、道南の大沼とよく似ている)




 小樽の姉妹駅「手樽」
 (冗談ですよ)。


 JR仙石線は、ロングシートの電車ばかりが走っていて、駅と駅の間隔も短くて、見た目はほんとに国電や大都市圏の私鉄そのものである。
 もともと民間の鉄道だったものを国が買収したという歴史があるらしい。

 宮城の県庁所在地と、宮城県第2の都市を結ぶ路線であり、仙台側のほうはどこまでも郊外の住宅地などが続く。

 一方、本塩釜から先は単線になり、沿線風景は海や山、水田が多くなる。
 東京の電車ほどの本数はないので、事前に調べていこう。

 それと、各会場(エリア)は10時オープンである。
 したがって、石巻駅前10時スタートよりも、早めにレンタカーで出発し、まず鮎川エリア10時スタートで回って石巻に戻ってくる方が効率的といえる。まあ、鮎川から、会場が閉まった後の夕方の道をドライブしても同じ事だけど。
 筆者は「網地島」には行かなかった(遠かったし、当日は天候の懸念があって閉まっていたらしい)。

 ところで、上に引用したサイトの紹介で、大事なのに書かれていないことがあるのだが、そのことなどを含めて、リボーンアートフェスティバル全体を見ての感想を次項で書きたい。




2019年秋の旅(0) さくいん


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。