前エントリが総論で終わってしまったので、気になった作品について。
全部をとりあげるとタイヘンなので、ごく一部ですが…。
今荘義男「古里」(空知管内栗沢町)
三つの支持体が横に接続されているが、いわゆる三連画とは反対に、中央の部分が狭く、左右がF100号のキャンバスを縦に用いているようです。
沈んだ色調の抽象画から連想されるのはマーク・ロスコですが、ロスコの絵がどこまでもキリスト教を想起 . . . 本文を読む
道立近代美術館ではこの秋、道内の三大公募展といわれる全道展(全道美術協会)、新道展(新北海道美術協会)、道展(北海道美術協会)の記念展が、それぞれの毎年の展覧会とは別個にひらかれています。
古いほうからかぞえると、道展は創立80年、全道展は60年、新道展は50年をむかえたのです。
1990年代以降は全国紙が日展などの公募展評を掲載しなくなったこともあって中央での公募展は相対的な地位を少し . . . 本文を読む
出品点数は6点で、うち、会場の左側にある3点は、この夏に開かれた「絵画の場合」展に出品されたものをふくむ大きな絵画作品。「人のなる樹」「ピラミッド」「こうべを垂れる」と、それぞれ題がついています。
のこる3点は、教室にある黒板のようなつくりの壁掛け型立体に、小さな球がおびただしく附着した、めずらしいスタイルの作品で、色は真っ白に塗られています。うち2点は「沈黙の壁」。1点は、壁と平行した部分が . . . 本文を読む