『追跡は続く…』 / THE CHASE IS ON…
SEDITION 'DEALING WITH CLICHES......' 7"EP
BLISTERING BARNACLES RECORDS YO HO HO! 1
しくじりたくなけりゃ、ぬかりなく用心しなくちゃならない/
オレの足跡を嗅ぎつけようと猟犬たちがじわじわと迫ってきている/
オレは物音ひとつさせないで我がねぐらへと急ぐ/
この先、何が起ころうと覚悟しておかなくちゃな/
なんたって、あいつらは…オレを追い詰めるまで探し続けるからな!!/
さぁ速く、もっと遠くだ、前進あるのみだぜ/
今となっちゃ、ゆっくり休める見込みもないし、遅れてくれそうな追っ手もいない/
オレの頭の中じゃ、あの吠え声が鳴り止まない/
それにしても、何故あいつらが追いかけてくるのか、オレにはさっぱり分からん/
どうしてこのオレが走って逃げなくちゃならないのか? オレを追い回す理由とは何だ?/
突っ走る速度が落ちないようにフルスピードで駆けてるから、オレの手足が痛み始めてる/
実はすぐそこに落ち着ける隠れ家が1箇所ある/
やれやれ、入り口にたどり着いてひと息つこうとしたら、よろめいちまったぜ/
さらにもうひと息入れるため、あいつらに悟られないよう穴の奥へそっと忍び込む/
極度の緊張感のせいで悪寒が背筋を走る/
かろうじてオレは命拾いできたらしい/
張り詰めた緊張がすぐに緩んで、明るい希望が湧いてくる/
今やすっかり終わったのだ/
もう何もかも平穏無事だと分かって、オレは暗がりの中で身をよじらせて笑いに笑った/
不安もなく目を閉じると、疲れた眼は重いような気がしてくる/
その直後のことだ。外から鋭い吠え声じゃないか/
厄介なちっけぇやつがこっちに降りてきやがった/
オレは早業で跳ね起きる。再び恐怖の真っ只中に逆戻りだ/
安堵の思いはすっかり消え失せている———あるのは、死と隣り合わせの遠吠え/
あいつらは土を掘ってオレを狩り出し始めると、興奮のあまり大笑いするように吠え立てている/
狂ったような激しい大声の先導犬がもうすぐそこまで来ている/
人間どもがオレの通路をもう少しで掘り終えそうだ/
その刹那、天井を突き破るシャベルが視界に入ってきた/
ひとりの人間の顔がオレを捉えて見下ろしている/
その顔付きは、相手に苦痛を与えて快感を味わう、あの残忍なにやにや笑いだ/
続いてその男がいきなり脇によける。と同時にあいつらは猟犬の歯をむき出してにして唸る儀式が突然はじけるように始まる/
そして遂に苦痛の断末魔を上げる瞬間、オレの身体は真っ二つに切り裂かれてるって訳か/
いいかい、君らのサポートが要るんだ———血を見るスポーツを止めさせるために/