波の中へ

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『真夏の夜の妄想』

2022-03-11 21:38:16 | 歌:ANTI-SECT

『真夏の夜の妄想 』/  A MIDSUMMER NIGHT’S DREAM

 

 

ある空想…

ことによると、これから我々は解放感や透き通った水を味わえるかもしれないから

やがて、ありのままの太陽の暖かみを知ったうえで、感謝できるかもしれないから

耳を澄まそう、自然界の音に耳を傾けよう

またもう一度、母なる大地の地面を、素足で歩こう

力強く…荒々しく…気ままに

安心できるという感覚

実在[実際に客観的に存在すること]

生命の懐というのは、動植物の内部にある

つまりメスとオスの(あるいは雌花と雄花の)内部に

協調、調和、それから(生きようとする)気力

幸福の涙が苦悩の涙に取って代わる

万物のために、そして永遠を求めて

願い続ける…

願い続けよう、そうすれば微かなしるしが…新しい生命が

我々は旅する…希望という翼を広げて

 

そこでは螺旋状の思考が次々とめぐり続ける

諦めきれない心にあふれるようなイメージで

微妙な濃淡の色彩バリエーションのすべてがとても鮮明になる

そこではピカピカと光る透明な水が

蒸気となって上昇し、雨となり、あらゆる神々が舞い降りる

それから春となり、小川となり、河となって、常に変遷していく

このように、絶えず、新たに生気に満ちて流れ続けている

音響が拡大したエコーのように

千の歌声のように

雨のしずくは喜びの涙を晴れやかに流し落とす

常緑植物の嘆き悲しむ花びらの上に

密接に絡み合いながら茂った枝の上に

青白い木陰を通り抜けて

新緑豊かなプリズム状の彩色がきらめく

染み込むような日光によって

即ち還流している新たな一日が始まる

また確固たるものを探るために、生命の懐を探すために

流れる大気には、動植物による旋律がある

つまりメスとオスには(あるいは雌花と雄花には)メロディーがある

その結果それぞれが身を結んで歓びの光栄を得る

あれが優美というものだろうか

成長段階での「純粋な」とても純然たる根本的要素が

繁殖力のある大地に咲き誇る

そして生気の安らかさを理解するために

居住地を豊かにする田園地方の牧草地では

和やかな心持ちからにこやかな微笑みが滲み出てくる

無数の生存物が呼吸できるように慈愛に満ちた空が広がっている

「どのような感情も直ぐにぎゅっとつかまれてしまう」

旬の前後も気付かないまま

風のように妄想ばかりがちらつき、遠くへ、さらにはるか彼方へ

さらさらとさざめく木の葉が漂い、そこに浅瀬の小川ができる

玉石を敷き詰めた道を進むように…とても滑らかに…

清らかな水の流れがそうさせているのだ

今そよ風のささやきが私には聞こえる

その調べは永久不変の気品ある魅力と混ざり合う

けれどもひっそりと奥深く奥深くへと徐々に消えていく

真夏の夜の夢想のなかで



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