北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

■第17回池上啓一油絵個展 (5月30日まで)

2009年05月29日 23時49分56秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 池上さんの個展の会場に入る。  壁に並んでいるのは、ごくふつうの油絵である。  静物画が何点か。あとは、道内の何気ない風景をとらえている。  省筆の度合いが心地よい。  細かく描きすぎず、といって省略しすぎていない。  ふつうの絵だなあと思って、つい足早に通り過ぎたくなる。  でも、足を止めてじっと眺めていると、じわじわと良さがしみてくる。  日高管内様似漁港を描いた「早春漁港」。  エメ . . . 本文を読む

■濱田トモミ写真展 滅びるように出逢いたい (5月30日まで)

2009年05月29日 23時44分31秒 | 展覧会の紹介-写真
 写真を撮る人で 「小樽」 とか 「壁」 をテーマにしている人はけっこう多い。  そして、それらはノスタルジーを呼び起こす、わりと「よくある」作品になりがちだ。  まあ、小樽の街並みにレンズを向ければ、なつかしい写真になるのはあたりまえで、そのことにあまり異を唱えるつもりはないし、わたし自身はその手の写真を見るのはけっこう好きだったりする。  濱田さんの写真は、小樽の古い家の壁などを題材にしてい . . . 本文を読む

「画商の「眼」力」。やっぱり日本には美術を買う習慣がないのか…

2009年05月29日 23時42分24秒 | つれづれ読書録
 札幌には、企画の画廊がほとんどない。  あるのは、貸し画廊ばかりである。  ここの読者の方はご存知だと思うけれど、貸し画廊というのは、6日間で5万円とか10万円というお金を作者が払ってスペースを借りる制度である。  お金さえあればだれでも自作を発表できるこの制度は、基本的に日本独特のものである(最近は、もっぱら日本人を相手にして、ニューヨークあたりにでもできているらしいが)。  考えようによっ . . . 本文を読む