北海道美術ネット別館

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■有島武郎と未完の『星座』―明治期北海道の青春群像 (2018年2月3日~3月25日、札幌)有島最後の長編小説『星座』をめぐって

2018年02月19日 23時14分34秒 | つれづれ読書録
 有島武郎ありしまたけ お の代表作『或ある女』が日本の近代文学を代表する長編小説であると同時に、札幌農学校(現在の北大)で教壇に立った彼が「北海道文学」の精神的な創立者でありバックボーンであることは、いうまでもあるまい。『生うまれ出いづる悩み』は、後志管内岩内町の画家木田金次郎をモデルにした名作であり、『カインの末裔まつえい』は北海道の開拓農家を舞台に野性そのままの男を描き、厳しい北の風土と人間 . . . 本文を読む

■風の彩 本田滋絵画展≪きままな風 明日向けて≫ (2018年2月14~19日、札幌)

2018年02月19日 11時11分11秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 2010年前後の一時期は年8回ほどにおよぶ個展のほか、さらにグループ展や団体公募展などにも出品を重ね、ばりばりと創作・発表を続けていた札幌の本田滋さん。  さすがに昨年あたりからはややペースを抑えていますが、巧みな構図に輝かしい色彩を配置した独特の風景画は健在です。  今回は  今回、いちばん筆者の目を引いたのが、冒頭画像の左「夢運ぶ風」。  小樽港の埠頭が題材ですが、貨物船や、手前のフェンス . . . 本文を読む